つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが北米向け専用の新型SUV「CX-50」を正式発表、2022年1月から米国・アラバマ州の新工場で生産開始

f:id:taku2_4885:20211116024240p:plain

(画像 MAZDA USA)

 

以前からトヨタと合弁で建設した米国・アラバマ州の新工場で生産予定と公表されていた北米向け新型SUV「CX-50」がついに正式発表されました!

現時点で発表されている内容をチェックしていきます。

(2021.11.16:これまで随時更新中とお知らせしていましたが編集完了しました)

 

〇米国マツダ公式ニュースリリース

まずは早速実車画像から・・・。

〇エクステリア

f:id:taku2_4885:20211116024123p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024136p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024705p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024229p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024212p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024300p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024349p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024315p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024340p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024327p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024240p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024250p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024410p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024421p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024430p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024527p:plain

〇インテリア

f:id:taku2_4885:20211116024450p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024440p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024516p:plain
f:id:taku2_4885:20211116025009p:plain
(画像 MAZDA USA)

ニュースリリースに書かれている主な装備や仕様。

・パワートレインは「SKYACTIV-G 2.5(NA)」と「SKYACTIV-G 2.5ターボ」で6AT/AWDのみ。

・今後数年間以内にハイブリッドモデルも提供予定(トヨタのTHSⅡ採用予定)

・i-Activ AWDと新しいマツダインテリジェントドライブセレクト(Mi-Drive)が標準装備。

・Mi-DRIVEは「オフロードモード」と「トーイング(牽引)モード」あり。

テラコッタ色の内装仕様があり。

・パノラマサンルーフの設定あり(マツダ車初)

・高強度のルーフレール・Bピラー・ドア補強を採用する事でルーフキャリア等を固定するのを容易に。

・2022年1月からトヨタと共同で建設した米国・アラバマ州の新工場で生産開始。

 

〇公式動画

CX-50に関しては2019年頃から「アウトドアにおける使い勝手を考慮したSUVモデルになる」という情報が出ていましたが、その事前情報通りかなりタフな雰囲気を感じさせるエクステリアデザインですね。

まずは一通り画像と動画をピックアップしましたが、ここから改めて気になる部分をチェック・・・。

 

〇フロント周りのデザイン。

f:id:taku2_4885:20211116024705p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024250p:plain
(画像 MAZDA USA)

ヘッドライトやシグネチャーウイングの意匠は基本的にCX-5 2022年モデル(2021年商品改良モデル)と同じ意匠ですが、ヘッドライトLEDはCX-5が"L字型"が2つ並んでいるのに対してCX-50はやや”U字型”に近い意匠が一つ。

そして、ウインカーは細長い形状のものがバンパー下部に装着されているので、ここはCX-30やMX-30と同じスモール群ベースである事を感じさせる部分と言えるかもしれません。

「CX-50」と「CX-5 2022年モデル」のフロントを比較すると・・・

f:id:taku2_4885:20211116100239j:plain
f:id:taku2_4885:20211116095426p:plain
(画像左:MAZDA USA、右:MAZDA UK)

CX-50はフロントグリルがかなり横長になっている事に加えて、フェンダーの張り出しも大きい事が分かります。

加えて、CX-5はMRCCのフロントレーダーがエンブレム内に備わっているのに対して、CX-50はMX-30と同じくナンバープレート取り付け部分近くの四角いスペースに備わっているのも特徴です。

f:id:taku2_4885:20211116100610p:plain

「MX-30のMRCC用レーダー取り付け位置 (画像 NetCarShow.com)」

現時点で車両サイズは公表されていませんが、北米向けという事も考慮するとおそらく全幅は1,900mmを越えてる気がしますね・・・。

あと、CX-50のフロントバンパー左右にはここ最近のマツダ車では採用されて無かったダクトがあるのも注目ですが、こちらは公式画像で確認する限りだとダミーでは無くちゃんと風が抜けるようになってる模様。

f:id:taku2_4885:20211116101641j:plain

(画像 MAZDA USA)

ちなみに、10月にはCX-50と思われるデザインに関する特許出願が公開されていましたが、改めて比較するとフロントグリル開口部以外は完全に一致しました。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.10.11)「前編:北米向け新型SUV"CX-50”関連と思われる内容」 - つらつらとMAZDA

f:id:taku2_4885:20211116024240p:plain
f:id:taku2_4885:20211116103154p:plain
(画像左:MAZDA USA、右:ipforce.jp)

 

〇リア周りのデザイン

f:id:taku2_4885:20211116024229p:plain
f:id:taku2_4885:20211116102451p:plain
(画像 MAZDA USA)

ヘッドライトと同様にU字型のLEDテールランプになっていますが、こちらは2つ並んだデザイン。

こちらも10月に出願公開されていた特許情報に出ていた内容と一致します。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.10.11)「前編:北米向け新型SUV"CX-50”関連と思われる内容」 - つらつらとMAZDA

f:id:taku2_4885:20211011135301j:plain
f:id:taku2_4885:20211011135307j:plain
(画像 ipforce.jp)

リアもCX-5 2022年モデルと比較。

f:id:taku2_4885:20211116103745j:plain
f:id:taku2_4885:20211116103751p:plain
(画像左:MAZDA USA、右:MAZDA UK)

こちらから見てもフェンダーの張り出しが大きい事が分かりますが、マツダエンブレムが思ったより小さめですね。

あと、北米専用モデルという事もあってなのかナンバープレート取り付けスペースはやや幅が狭くなっています。

左右にはフロント同様にダクトが備わっていますが、フロントと違ってこちらはダミーの可能性が高いかも・・・?

 

〇サイドビュー

f:id:taku2_4885:20211116105314j:plain
f:id:taku2_4885:20211116105321j:plain
(画像 MAZDA USA)

フロント・リアでも触れましたが、張り出しが大きいフェンダーが力強さとスタンスの良さを演出している気がします。

マツダデザインは第7世代から"引き算のデザイン"をテーマに掲げているのでCX-50はやや足し算が行われてる印象ですが、明確なプレスラインがほとんど無いのは第7世代モデル共通。

個人的には前後フェンダーの上部に現れるハイライトや移ろいがかなり美しい印象・・・。

f:id:taku2_4885:20211116111431j:plain
f:id:taku2_4885:20211116111342p:plain
(画像 MAZDA USA)


アルミホイール

現時点で確認できるのは2種類。

f:id:taku2_4885:20211116113343p:plain
f:id:taku2_4885:20211116105314j:plain
(画像 MAZDA USA)

既存のマツダ車のパターンに当てはめると左が「19インチ」右が「17インチ」と予想されますが、車体サイズがかなり大きいと思うので「20インチ/18インチ」という可能性も考えられますね。

17インチ装着車の別の画像を見るとオールテレーンタイヤが装着されてるようにも見えます。

f:id:taku2_4885:20211116024240p:plain

(画像 MAZDA USA)

 

〇ボンネット用ラッピング(デカール)・ヘッドライト用アクセサリー。

f:id:taku2_4885:20211116114653j:plain
f:id:taku2_4885:20211116114700j:plain
(画像 MAZDA USA)

赤枠・・・ボンネット用ラッピング(CX-50ロゴ入り)

青矢印・・・ヘッドライトの周りにアクセサリー(ガーニッシュ?)

今回北米マツダから公開された車両には上記のアクセサリーが装着されていました。

ヘッドライトのアクセサリーは当初標準装着されてる物と思っていたのですが、海外メディア「Autoblog」が掲載している画像だと装着されて無いCX-50の画像もあったのでオプション設定やグレード別に装着の有無が分けられてる可能性が考えられますね。

2023 Mazda CX-50 revealed as outdoorsy compact SUV with upcoming hybrid

f:id:taku2_4885:20211116115219j:plain

(画像 Autoblog)

 

〇ボディカラー

f:id:taku2_4885:20211116024240p:plain
f:id:taku2_4885:20211116105321j:plain
f:id:taku2_4885:20211116024250p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024229p:plain
(画像 MAZDA USA)

現時点で公開されているボディカラーはこちらの2種類。

現時点で左は日本向けのCX-5に追加された「ジルコンサンドメタリック」で右は「ポリメタルグレーメタリック」が有力。

個人的に右の車両は以前情報が出ていた「インゴットブルーメタリック」の可能性もあるのでは?という妄想も・・・(笑)

 

続いてはインテリアで気になるポイントを・・・

〇インテリア全体

f:id:taku2_4885:20211116024450p:plain

(画像 MAZDA USA)

インテリア全景を見た第一印象はダッシュボード上部はMX-30」「ダッシュボード下部からセンターコンソルはCX-30」に近いデザインという感じ。

f:id:taku2_4885:20211116175204p:plain
f:id:taku2_4885:20211116175123p:plain
「左:MX-30、右:CX-30 (画像 NetCarShow.com)」

このあたりは同じスモール群ベースで開発された事を伺わせますが、ドアトリムやエアコンルーバーのデザインはCX-50専用なのできちんと差別化されています。

個人的に重要視しているドアグリップも既存の第7世代車種に続いてしっかり採用されているので一安心(笑)

あと、エアコンルーバーの形状はバンパー左右のダクトと同じ形状にして共通性を持たせている気もしますね。

f:id:taku2_4885:20211116024450p:plain
f:id:taku2_4885:20211116024250p:plain
(画像 MAZDA USA)

 

〇内装色は現時点で「テラコッタ」と「ブラック」を確認

f:id:taku2_4885:20211116024450p:plain
f:id:taku2_4885:20211116025009p:plain
(画像 MAZDA USA)

公開されている内装はブラウンの色合いが特徴的ですがこの内装色の名称はテラコッタ

このブログを見ている方はピンと来たかもしれませんが、この名称はまもなく正式発表されるロードスター商品改良でRFに追加予定の特別仕様車でも「VS Terracotta Selection」として採用予定。

CX-50のテラコッタ内装はレザー表皮だと思われますが、アウトドアを重視したモデルなので汚れに強い合成皮革という可能性も考えられますね。

あと、YouTubeでは早くもお披露目イベント会場に展示されているCX-50を撮影した動画がありますが、こちらはブラック内装仕様なので現時点では2種類確認出来ています。

 

〇パノラマサンルーフ

f:id:taku2_4885:20211116024516p:plain

(画像 MAZDA USA)

CX-50ではついにマツダ車初の「パノラマサンルーフ」が採用されました!

他メーカーで採用車種が増えている中でマツダ車は中々導入されなかったので待ち望んでいた方も多いかもしれません(CX-50は北米専用ですが・・・)

今年7月にマツダと同じ広島を拠点とする「ベバストジャパン」がパノラマサンルーフ増産へ動くことが報じられていたので「マツダもラージ商品群あたりから採用するのでは?」と予想していたのでCX-50から導入は予想外でした。

こうなるとラージ商品群でも選べる可能性はかなり高そうですね。

 

〇Mi-DRIVEは「オフロードモード」に加えて「トーイング(牽引)モード」も装備。

マツダ、新型SUV「CX-50」世界初公開イベント詳報 オフロード性能や使い勝手を強調 - Car Watch

f:id:taku2_4885:20211116181524p:plain
f:id:taku2_4885:20211116181507p:plain
「左:オフロードモード、右:トーイングモード (画像 CarWatch)」

北米マツダのプレスリリースに「Mi-DRIVEは「オフロードモード」に加えて「トーイング(牽引)モード」も装備」という一文がありますが、CarWatchの記事にはメーター内にトーイングモードの画像が掲載されていました。

北米ではアウトドアでキャンピングトレーラなどを牽引する事例が多いという話を聞くのでこの機能は必要性が高そうですね。

 

〇センターコンソール後部はエアコンルーバーに加えてシートヒーターボタンやUSBがあるかも?

f:id:taku2_4885:20211116182638j:plain
f:id:taku2_4885:20211116182645j:plain
(画像 MAZDA USA)

こちらはリアシートの画像ですがセンターコンソール後部を見るといくつか装備が確認出来ます・・・。

赤矢印・・・リアシート用エアコンルーバー

青矢印・・・ボタンのような部分(リアシート用シートヒーターのスイッチ?)

緑矢印・・・穴のように見える部分(上記以外だとUSB差込口?)

一部地域を除いてMAZDA3・CX-30・MX-30のリアシートに上記の装備はありませんが、CX-50はこのあたりも充実している可能性が高そうです。

 

〇フロントシートにはベンチレーションも装備されている?

f:id:taku2_4885:20211116190726j:plain
f:id:taku2_4885:20211116190734j:plain
(画像 MAZDA USA)

インテリア全景の画像でエアコンパネルとチェックするとこんな感じに見えます。

赤矢印・・・・シートヒーター?

青矢印・・・・シートベンチレーション?

ちなみに既存のマツダ車におけるシートヒーター/ベンチレーションボタンのマークはこちら(例:CX-8

f:id:taku2_4885:20211116191812p:plain
f:id:taku2_4885:20211116191804p:plain
「左:シートヒーター、右:シートベンチレーション (画像 MAZDA)」

見た限りだと同じマークのボタンだと思うのですがこのあたりは詳細発表を待ちたいところです。

 

今回発表された主な内容や気になるポイントは以上となります。

最初に触れた通り、CX-50はトヨタと共同で建設した米国・アラバマ州の新工場で2022年1月から生産開始ですが、発売時期に関してはメディアによって「2022年前半」や「2022年後半」という情報が錯綜しています。

2022年1月生産開始という事から考えると2022年春頃には発売開始出来る気もしますが・・・。

グレード構成や価格も含めた詳細は今後数か月以内に発表予定との事なので引き続き情報に注目していきたいと思います。