つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが欧州向けのヤリスハイブリッドOEMモデル「MAZDA2 Hybrid」を発表、オリジナルのMAZDA2と併売へ。

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(画像 MAZDA EUROPE)

 

昨年11月に公表されていた欧州向けのヤリスハイブリッドOEMモデルがついに正式発表されました。

現時点で明らかになっている情報を詳しくチェックしていきます。

 

欧州市場へヤリスハイブリッドのOEMモデルを導入する計画は昨年11月の2021年3月期・第2四半期決算で初公表。

先月にはフランスメディアがトヨタのフランス工場で12月から生産開始、発売は来年2月~3月頃」という具体的な内容を報じていたのでマツダからの発表も間近と予測されていました。


そしてついにマツダから正式なニュースリリースが発表(一例)

〇日本

〇英国マツダ

〇ドイツマツダ

注目の車名は「Mazda2 Hybrid」

これを見ると「ヤリスハイブリッドが新型MAZDA2になる?」と思われるかもしれませんが、各国のニュースリリースマツダオリジナルのMAZDA2と併売する」と記載されているのでまずは一安心という方も多いかと思います。

 

続いては公開された実車画像から・・・・。

〇エクステリア

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〇インテリア

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(画像 MAZDA EUROPE)

一部では「フロントのみデザインが変わる」という報道も出てましたが、エンブレム以外はヤリスのままです(笑)

10月に欧州でスクープされた車両もヤリスのままだったのである程度予測出来てましたが・・・。

念のため(?)欧州向けのヤリスと比較。

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「左:MAZDA2 Hybrid、右:ヤリスハイブリッド (画像 MAZDA EUROPE、NetCarShow.com)」

内外装デザインはやはり同じですが、シフトノブ周りのパネルはMAZDA2 Hybridが"アルミ調(シルバー)"なのに対して、ヤリスハイブリッドは"ピアノブラック"と異なっています。

あと、公式画像のMAZDA2 Hybridが装着しているアルミホイールはどうやら欧州向けヤリスの純正オプションに設定されている16インチホイールのようですね。

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(画像 TOYOTA EUROPE)

ちなみに、日本で販売されているヤリスは5ナンバーサイズですが、欧州仕様のヤリスは全幅が日本仕様より広いので3ナンバーサイズなのが特徴。

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「左:日本仕様、右:欧州仕様 (画像 TOYOTA)」

日本仕様・・・全幅:1,695mm

欧州仕様・・・全幅:1,745mm

さらに、各種装備面も日本仕様とは少し異なります。

・ホイールが5穴(日本仕様は4穴)

・電動パーキングブレーキ・オートホールド採用(日本仕様はハンドブレーキ

 

〇グレード構成は?

ほとんどの地域で「Pure(ピュア)」「Agileアジャイル)」「Select(セレクト)」の3グレード構成で、グレードによって「15インチ or 16インチ」のホイールが装着されるとリリースされています。

〇発売時期は?

こちらもほぼ事前情報「2022年春に欧州全土で発売開始」とリリースしている地域がほとんどですが、北欧地域では具体的な発売月が記載されていました。

デンマーク・・・2022年3月

ノルウェースウェーデン・・・2022年4月

 

欧州でヤリスハイブリッドのOEMモデルが導入される理由は厳しさを増す環境(CO2排出)規制対応が第一に挙げられますが、これ以外にも「為替変動リスクの低減」なども理由として想定されます。

マツダは欧州に生産拠点を持っていないので全ての車両を欧州圏外から輸入してきましたが、これは輸入コスト・関税・為替変動などの影響を受けやすいので車両価格が特に重要視されるコンパクトカーにとっては大きな懸念材料に違いありません。

マツダはCO2排出量削減に大きな効果を持つラージ商品群やロータリーマルチxEVのプラグインハイブリッドを2022年から導入予定ですが、ヤリスハイブリッドのOEMモデルは「コスト増加や為替変動のリスクを最小限に抑えつつ厳しさがより増していく欧州市場の環境規制に対応するための"さらなる一手(=保険)"という位置なのでは?と推測します。

 

ちなみに、オリジナルのMAZDA2欧州仕様は2022年モデルでSKYACTIV-G 1.5の圧縮比を「15」にまで高めたのに合わせてマイルドハイブリッド無しの仕様が復活。

それでもマイルドハイブリッド有りだった2021年モデルよりCO2排出量削減を実現するという中々凄い進化を遂げています。

欧州向けのMAZDA2は「内燃機関を突き詰めているオリジナルモデル」に加えて「世界で最も完成度が高いハイブリッドシステムを採用したOEMモデル」も併売されるという中々興味深いラインナップとなります。

 

この流れは欧州市場限定になると思われますが、今後さらに車両価格なども公開されると思うので引き続き情報に注目しておきたいところですね。