SKYACTIV-X関連でいろいろ憶測が流れていたGPFの作動条件。
日本仕様発表と同時に僕のTwitterでも質問を受けたのでいろいろ調べてみました。
GPFとは「ガソリン・パティキュレート・フィルター」の略で、燃焼時に発生するPM(粒子状物質)を除去するフィルターの事です。
ディーゼルエンジンに搭載されてるDPFのガソリンエンジン版といえば分かりやすいでしょうか・・・。
SKYACTIV-XにはGPFが装備されていますがこの作動時間がディーゼル以上に長いらしいという憶測が少し前から広まっていました。
東京モーターショー直前にその憶測を目にしたこともあって、会場でもマツダの開発担当者さんに質問してます。
その時の記事がこちら
その時の回答は
「ディーゼルとは燃焼温度が異なるので相当特殊な運転環境でない限りGPFの作動頻度はかなり少ない」との事でした。
今回、日本仕様発表と合わせてオーナーズマニュアルとFAQが公開されてるので改めてチェックしていきます。
まずはオーナーズマニュアル。
https://www.mazda.co.jp/globalassets/assets/carlife/manual/common/onlinemanual/mazda3_201905.pdf
GPFに関する記載が追加されています。
さらに警告灯の説明欄へ行くとこのような記載があります。
警告灯が点灯した場合は20km/h以上でおよそ30分走行する必要があるとの事。
ディーゼルは「15km/h以上でおよそ15~20分」なのでやはり少し長めに走行する必要がありそうです。
ここだけ見ると気になる方も多いかもしれません。
ただ、FAQを見ると分かりやすい説明が書かれています。
まずはGPFとDPFの違いについて。
燃焼・排ガス温度の違いから、ディーゼルではDPF再生モードに切り替えてススを燃焼させる必要があるのに対して、SKYACTIV-Xは通常の走行でススを自然燃焼させることが出来るので通常の走行ではGPFの再生モードが無くてもススを消滅可能との事。
さらにこんな記載もあります。
要約すると・・・
・ディーゼルより排気ガス温度が高いので、エンジンが完全暖気状態であればススの除去は通常走行時に自然に行われる。
・スス自体の発生量も少ないので市街地など一般的な加減速をともなう走行でススが堆積することは無い。
5分以下のチョイ乗りやエンジンが冷えた状態の走行だとススが増えると思いますが、SKYACTIV-Xはカプセル化による保温効果も想定されています。
始動時の暖気時間も短縮されると思うので、冷えた状態の走行自体も通常のエンジンよりかなり少ないのではないでしょうか?
調べた限り、GPFに関する記載は以上になります♪
再生モードの作動時間がディーゼルより長いのは事実でしたが、作動頻度自体がかなり少ないとの事なので総合的にはディーゼルより気を使う必要は無いのでは?という印象です。
自分が車を走らせる環境だとGPFが再生モードに入る事自体ほぼ無いのでは?とも思ってしまいます🙄
いろいろ憶測が飛んでいたのでマツダもSKYACTIV-Xの説明ページにこの内容をもっとちゃんと記載したほうがいいと思いますね・・・。
あとはどのような走りなのか実際に体感してみたいところです♪