つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダの"あくまで出願公開"(2019 11/28)

今週の出願公開はなかなかの件数でした。

 

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(画像 ipforce.jp)

気になる内容も多いのでそれぞれ見ていきます♪

 

 

①「エンジンの排気系構造」という内容。

特開2019-203453 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

図を見れば分かると思いますがレンジエクステンダー向け発電用ロータリーエンジンに関する内容です。
今回も「車両後部に縦置きで搭載」。

すでに発表済みのMX-30では「車両前部に横置き」搭載を想定していますが、マツダの特許・出願情報では車両後部に縦置きを想定している内容がかなり多い印象。

あくまで特許・出願でしか無いのか、それとも今後出る車種で採用されるのか気になります。

出願の目的は「エンジン及び排気消音装置を備えた機械本体の振動を効率良く低減させることを課題とする」

 

 

②「エンジンの排気消音装置」という内容

特開2019-203460 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

平面図を見るとエンジンが縦置きなのでFR、さらにマフラー形状からするとこれはNDロードスターに関する内容だと思われます。

出願の目的は「排気消音装置の外形寸法を増大させることなく、排気消音効果を高める」

発売から約5年となる今の時期にこのような内容が出てきました。

出願日が2018年 5月24日なので昨年実施された大幅改良に関する事かもしれません。

 

③「手動変速機」という内容。

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(画像 ipforce.jp)

FR用のMTに関する内容です。

平面図を見ると2シーターなのでロードスターだと思いますが、説明文だと図面はあくまで模式的な物である記載されてます。

出願の目的は・・・

「車室フロアのトンネル部に配置される縦型の手動変速機において、大トルク動力源に適用される場合と小トルク動力源に適用される場合とで、共通の変速機ケースを使用しながらも、前席の足下スペースを確保できる手動変速機を提供する」

さらにこのような特徴も書かれています・・・。

・小トルク動力源では6速を直結化

・大トルク動力源では4速を直結化

 これらの記載内容から想像されるのがロードスター(小トルク)と次世代ラージ群モデル(大トルク)でMTのケースを共通化させようとしているのでは?」という事。

コスト低減に関しても言及されてるので次世代ラージ群モデルのMTは上記の内容で登場なんて事もあるかもしれません。

 

 

④「インホイールモータ駆動装置」という内容。

特開2019-202592 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

以前もインホイールモーターに関する特許・出願情報が出ていましたがこれはその続編にあたる物と思われます。
資料上で想定されてる車両は前回と同じ

・FRのハイブリッド車

ダブルウィッシュボーン式フロントサス

出願の目的は・・・。

「給電線の信頼性と車両の操縦性とを両立可能なインホイールモータ駆動装置等を提供すること」

 

 

⑤「車両の動力伝達装置」という内容。

特開2019-203593 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

資料上の想定車両は

・FRベースのAWD車両。

トルクコンバーター無しのATも視野に。

 この辺りはマツダの特許・出願情報では定番になりつつある中身です。

出願の目的は・・・

「動力伝達機構及びオイルを内部に収容するケース部材とを備えた車両の動力伝達装置において、オイルの昇温性及び保温性を向上させると共に、比較的簡単な構成によって低コストで走行時にオイルの温度が過剰に上昇することを抑制すること」

 

 

今週の出願公開は以上になります!

11月は件数が少ない状況が続いていましたが、今週はなかなか濃い内容が多かったですね。

どこまで市販車に反映されるのか楽しみです♪