つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

北米マツダTOPがトヨタとの提携やマツダモータースポーツに関して語る。

北米マツダ会長兼CEOの毛籠勝弘さんがメディアの取材に答えています。

f:id:taku2_4885:20191107201548p:plain

 

トヨタとの提携やマツダモータースポーツに関する事に言及しているので見ていきます♪

 

 

情報源は「AUTOWEEK」

 

Q1:マツダは21世紀の市場動向に注目しつつ、どのようにドライバーとの一体感を提供し続けますか?

マツダはどのパワートレインでも素晴らしいドライブ体験を提供し続けます。

私たちは”人間中心”という明確な哲学を持っているので、技術と機械に100%依存することなくドライバーはいつでも車をコントロールする事が出来る。

マツダの運転支援システムはドライビングを楽しむためのサポートを提供する。

自動運転技術もその一例ですが、ステアリングを他の場所に置くことは考えていない。

私たちの考えはドライバーをモニタリングしつつ、何か問題が起きた時にオーバーライドするという方向。

過去には、人間よりも速く走るために人々は馬を使用して、その後乗馬が車になりました。馬と騎手には感情的なつながりがありました。

私たちはそれを”人馬一体”と呼んでいます。

私たちの車は現代の馬であり、最新のテクノロジーがあれば感情的な繋がりを持つことも可能だと思います。

 

Q2:トヨタは一般的なブランドなのに対してマツダははるかに小さな会社です。

トヨタとの提携の関係性はどのようになってますか?

豊田社長は自分をマスタードライバーと呼ぶくらいクルマが好きです。

今年、日本で開催されたメディア対抗ロードスターレースにも息子さんと出場し、2位と言う好成績でした。

トヨタは業界内で最大規模の会社なのであらゆる車種を手掛けなければなりません。

対してマツダはクルマ好きの方々向けの狭いセグメントを焦点に当てている。

トヨタマツダで方向性は大きく異なるがテクノロジーを共有する事は出来ます。

1例としては先代のMAZDA3(アクセラ)にトヨタのハイブリッドシステムを搭載した事です。

これによってハイブリッドシステムについて学習する事が出来ましたが同じハイブリッドシステムでもプリウスとMAZDA3では異なる性格を持つ。

先日発表したMX-30もマツダらしい運動性能を持っている。

マツダは”ミニトヨタ”になるつもりはないのでマツダのままです。

マツダの価値を失うとマツダ車を購入する理由が無くなります。

 

Q3:SKYACTIV-Xは多くの見込みがある技術ですが、トヨタとの提携も関係してくる?

SKYACTIV-Xはユニークなテクノロジーです。

トヨタは1997年から一貫してハイブリッド技術に取り組んでたのにたいしてマツダ内燃機関を重視して取り組んできたので全く異なるアプローチです。

CO2規制が厳しい欧州市場向けの課題を優先するためにSKYACTIV-Xは欧州へ導入しました。

 

Q4:ジョン・ドゥーナンに代わる新たなマツダモータースポーツ・ディレクターとして元TRDのネルソン・コスグローブが就任しましたが、これもトヨタとの提携の関係ですか?

これは純粋に偶然です。

モータースポーツは大きな産業では無いので、候補者を探すと人数は限られます。

驚異的なエンジニアリングのバックグラウンドを持ち、トヨタNASCARプログラムを管理していることを高く評価しました。

 

Q5:マツダ内部やヨーストレーシング、マルチマティックから人物が選ばれる形では無かったのでトヨタとの提携が関係してるという声も出ていましたが?

北米でのモータースポーツ戦略にとって、最も重要な分野はグラスルーツです。

私たちはファンのためにグラスルーツカテゴリーの拡大へ努力を続けています。

MX-5カップは大成功でしたが、さらにマツダ3でTCRも開始します。

アメリカのモータースポーツに精通している人が必要と考え、プログラムの仕組みを本当に理解している人を選びました。

IMSAについても精通しているネルソンは私が今までに見つけた最高の男の一人です。 

 

Q6:2019年のIMSAは素晴らしい成績でしたね?

3回の勝利を獲得して私たちにとって素晴らしいものでした。

私たちはほとんどのラップをリードし、オリバー・ジャービスデイトナポールポジションも獲得しました。

ジョン・ドゥーナンがマツダを離れるという事は非常に難しい選択でしたが、マツダで活躍した人物がIMSAプレジデントに選ばれたことを非常に光栄に思います。

モータースポーツの繁栄は私たちにとっても重要だと思います。

 

Q7:ヨーストとのタッグに満足していますか?

もちろんです!

ご存知のように、私たちはこれまでで最高のシーズンを過ごしました。

私たちはタッグを組む時に多くのシステムと人々を変えましたが、彼らは私たちを押し続けて素晴らしいシーズンをもたらしました。とても感謝しています。

 

Q8:来年3月でヨーストとの契約が終わるという話が出ていますが?

その憶測がどこで生まれたのかはわかりませんが、私たちは何もしていません。

シーズンを終えることができてうれしく、ジョン・ドゥナンからネルソン・コスグローブへの移行に取り組んでいます。

そして来年は素晴らしいシーズンを迎えることを望んでいますが、私たちは常に何がうまくいったのか、何がうまくいかなかったのかをすべてをチェックしています。

それは常に会社のルーチンです。

 

以上になります♪

 

個人的に気になるのは「ヨーストレーシングとのタッグは継続するのか?」という点。

先月のLAオートショーでもモータースポーツ関連はMAZDA3 TCRを展示したのみで特に今後についての言及はありませんでした。

今回の毛籠さんへのインタビューでも契約が終わるような事も話されていないようです。

 

IMSAは年明けすぐにデイトナ24時間レースが始まるので新体制になる場合はすでに何らかの正式発表がありそうなものですが・・・。

個人的にはせっかく好成績を出せるようになってきたので是非ヨーストレーシングとのタッグを継続して欲しいところです🙄