つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダの”あくまで出願公開”(2020.1.23)

今週は出願公開の件数もかなり少なめ・・・。

 

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(画像 ipforce.jp)

 ただ、駆動用ロータリーエンジンと思われる内容が出てきたのでそれを取り上げます。

 

 

今週取り上げるのは3件の「ロータリピストンエンジン」という内容。

特開2020-12409 | 知財ポータル「IP Force」

特開2020-12410 | 知財ポータル「IP Force」

特開2020-12411 | 知財ポータル「IP Force」

 

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(画像 ipforce.jp)

”駆動用”と思われる2ローター式ロータリーエンジンに関する内容です。

特許出願の目的は・・・

「ロータリーピストンエンジンにおいて、アドバンス点火及び着火遅れ期間の短縮を可能にして、燃焼重心のアドバンス化による熱効率の改善を図る」

 

特徴的なのはローター部分のリセス(くぼみ)。
これまでのマツダロータリーエンジンのローターでは基本的に長方形などの上下(左右?)対称なリセス形状でした。

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(画像 マツダ技報)

それに対して今回の内容に出てくるローターのリセス形状はかなり特殊な形状。

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(画像 ipforce.jp)

このリセス形状については・・・

・点火プラグによる点火点に対応する中央が最も深くなるようにくぼんだ深み部を備え、深み部は上記トレーリング側凹部よりも深く、且つ上記ロータの外周面の幅方向の両側及び上記回転方向の前方に行くに従って漸次浅くなるように湾曲した凹曲面に形成されている。

・これにより、燃焼初期の火炎からロータへの壁面熱伝達が抑えられるから、火炎の成長促進に有利になる。

・リーディング側凹部は、トレーリング側凹部よりも、ロータの外周面の長手方向の中央より該ロータの回転方向の前後に延びる長さが長くなっているとともに、容積が大きくなっているから、着火ロバストを損なうことなく、点火時期を圧縮行程上死点から大きく進角させることができるとともに、着火遅れ期間の短縮も図れ、よって、燃焼重心を最適化することが容易になり、熱効率の改善に有利。

今回の内容では排気ガスを再循環させる「EGR装置」の搭載も想定されてるので暖気時間の短縮も可能になるかもしれません。

 

あくまで出願公開ではありますが、このように具体的な改良内容が書かれている資料を見るとロータリー復活への期待が高まりますね♪