つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週登録されたマツダの特許(2020.4.22)

今週新たに登録されたマツダの特許は4件。

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(画像 ipforce.jp)

その中から1件だけですが取り上げます。

 

 

 

今回取り上げるのは「自動車の補器取付構造」という内容(べバストジャパンと共同)

特許6684121 | 知財ポータル「IP Force」

 

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(画像 ipforce.jp)

説明図で一目瞭然ですが、ロードスターRFのような電動ルーフが装着された車両の制御用補器類に関する内容。

特許の目的は・・・

ルーフ部材が開放位置にある時、リヤデッキカバーが退避位置にある時、或いはルーフ部材やリヤデッキカバーの位置を変位させている時など車体内部が開放された時に降雨時のタイミングが重なった際には、車室や格納室等の車体内部が被水領域となるおそれがある。

さらに、格納式ルーフ付き自動車は、一般にルーフ部材用とリヤデッキカバー用の開閉装置との電動モータを同時に駆動することがあるため大きな電力を消費することがある。

またインバータなどの電力制御装置は、発電機やバッテリから供給された電力を適切な電圧値に変換したうえで電力線を介して大電流を電動モータへ供給する必要がある。

このため電力線が長くなると電力損失が大きくなってしまうことから、上述した電力制御装置を出来るだけ開閉装置の近傍に配置したいというニーズがあった。

そこで、部品点数の増加を抑えながら防水対策が必要な補器を被水領域においても防水性を確保して配置することができる自動車の補器取付構造の提供を目的とする。

 

NDロードスターはシート裏に小物入れが用意されていますが、ソフトトップが左右2つあるのに対してRFは片側のみ。

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(画像 MAZDA)

上記説明図と並べてみると・・・・

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(画像 ipforce.jp、MAZDA)

助手席側の小物入れ部分にちょうど電動ルーフの制御装置が取り付けされてます。

電力損失防止の観点から電動ルーフの近くに制御装置を取り付けたいという狙いから防水対策を施しつつこのようになったのでしょうね。

ちなみにNDロードスターでは純正OPのETCもシート裏に装着されますが、ソフトトップは助手席側なのに対してRFは運転席側。

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(画像 WEB CG)

これも制御装置の取り付け位置が関係します。

やや使い勝手が大変かもしれませんが(笑)、これも技術者の苦労の跡の一つとして味わうのもいいかもしれませんね。

 

 

今週の特許は以上になります。

明日の出願公開でどのような内容が出てくるのか楽しみにしたいと思います。