つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに登録されたマツダの特許(2020.7.29)

今週新たに登録されたマツダの特許は2件。

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(画像 ipforce.jp)

その中から気になった内容を取り上げます。

 

今週気になったのは「乗員の感性向上システム」という内容。

広島大学と共同)

https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6731718

 

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(画像 ipforce.jp)

資料に書かれている特許の目的は・・・・

最近の車両では、運転することに所定の感性状態、例えばわくわく感を抱くようにすることが求められるようになっている。

すなわち、運転に際してわくわく感を有することは、運転そのものが楽しくなるだけでなく、運転技量の向上にも繋がることになる。

一方、個々の運転者が抱くわくわく感に関する感情は、走行環境等が同一であっても相違することが多いものである。

例えば運転操作系の特性をある運転者にとってわくわく感を抱くような設定としても、別の運転者にとってはわくわく感を抱かないこともある。

つまり、車両の特性をある一定のものに設定しただけでは、個々の運転者に対応してわくわく感を得ることができないものとなる。

本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は個々の運転者に対応して、所定の感性状態をもって運転できるようにした乗員の感性向上システムを提供することにある。

かなり難しい内容ですが、自分なりに解釈すると「ドライバーの精神状態や運転特性を検知して、それらに合わせた制御や演出を行う事でより多くのドライバーに運転時のワクワク感を感じてもらう」事を狙っているように思いました。

運転特性を検知するという点では現行のマツダ車に標準装備されている運転技術向上を支援するシステム”i-DM”の進化版という可能性もありそうです。

 

ちなみに、資料内では「”ベテランドライバーのドライビングデータ”がワクワク感の基準」というニュアンスの記述があるのですが、この記述で思い出したのは今年4月に登録された「車両運転支援システム」という題名の内容。

この特許も”i-DM”の進化版と思わせる内容だったのですが、i-DM内に入っているベストドライビングデータはマツダモータースポーツの歴史に欠かせない存在で晩年はマツダのテストドライバー育成にも尽力された片山義美さんのデータなのです。

今回新たに登録された特許に書かれているベテランドライバーのドライビングデータというのも片山義美さん or マツダで現役のテストドライバーの走行データなのかもしれません。

 

今週はもう一つ「制御装置」という内容も登録されていますが、かなり専門的な内容で僕には手に負えないので気になる方はチェックしてみてください💦

https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6730957

 

明日はマツダが出願中の特許が公開される予定なのでそちらも改めて取り上げたいと思います。