2021年3月期 第1四半期決算を発表したマツダ。
新型コロナウイルスによる影響を受けて厳しい結果となりましたが、丸本社長が今後の展望などを電話会見でコメントしたようです。
今回取り上げるのは中国新聞。
日経新聞。
マツダは2021年3月期 第1四半期決算と共に2021年3月期の通期の業績見通しも発表し、最終損益で赤字になる見通しを発表。
これに関して丸本社長は「コロナの影響が中国から欧州に飛び火した3月中旬の時点で、今期の赤字を覚悟した(中国新聞)」とコメントされています。
さらに日経新聞の記事によると、業績の立て直しに向け固定費削減を徹底すると共に役員報酬の自主返納や幹部社員の減給も行うとの事。
ただ、丸本社長は
「コロナ禍から多くの学びと反省を得た」と強調すると共に「緊急対策の即決に集中しつつ、将来を見渡す機会になった」(中国新聞)
という前向きなコメントで巻き返しを誓っておられるので個人的には心強く感じました。
次にマツダの今後にとって多くの人が気になっている次世代ラージ群モデルの計画に関するコメントも。
・次世代ラージ群モデルは当初の予定通り2022年度内(2023年3月期)に市場導入する事を目指す(中国新聞)
・環境規制への対応もふまえ最初の投入時期は変えないものの、開発にかかる投資が集中しないように調整(日経新聞)
開発投資の調整は行われるものの、当初の予定通りに進められるようです。
丸本社長も「マツダが存続するために独自性の強化は極めて重要」と中期経営計画の方向性は堅持する考えを述べられてるので今後の商品計画に大きな影響は無さそうでまずは一安心といったところでしょうか。
そして、2021年3月期 第1四半期決算の資料内で少し心配していた「長期的要素技術開発の支出を2年間凍結: MBR/MBD*化」という記載に関しても丸本社長がコメント。
丸本社長は全社的な業務効率化を「スモールプレーヤーのマツダならではの強み」と表現し、その必要性に繰り返し触れた。
長期的な基本技術の開発は支出を2年間凍結、コンピューター上での開発に移す。
社長から担当役員へ権限を委譲し、意思決定のスピードアップを図る。
やはり要素技術の開発自体をストップするのでは無く、マツダがすでに強みとしているMBR(モデルベースリサーチ)・MBD(モデルベース開発)をフル活用していくという意味でした。
冷静に考えれば当たり前なのかもしれませんが、素人の自分にはこのような具体的な説明が無いと安心できません(苦笑)
支出が一旦凍結される事で大変な事に変わり無いと思いますが・・・。
今回の内容は以上になります。
赤字になる事に加えて新型コロナウイルスによる騒動の先行きも不透明なので何かと不安になるところもありますが、次世代ラージ群モデルなどの開発は予定通り進められる事に加えて北米を中心に販売が回復傾向という状況もあります。
創立100周年イヤー後半でどれだけ巻き返して来年以降へ繋げられるのか期待したいと思います。