つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに登録されたマツダの特許(2020.9.9)

今週新たに登録が確認出来たのは5件。

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(画像 J-PlatPat)

その中から気になった内容を取り上げます。

 

特許情報プラットフォーム。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

今週取り上げるのは「ハイブリッド車両」という内容。

(特許番号:6750601)

 

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(画像 J-PlatPat)

こちらはFRベースのハイブリッド車両に関する内容ですが、注目すべき点は既存のマツダ車に採用されているトルコンATでは無く「デュアルクラッチ式の変速機」を採用している点(赤丸部分)

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(画像 J-PlatPat)

資料に書かれている特許の目的は・・・・

エンジンと駆動輪との間に平行に設けられた2つの動力伝達経路を有する変速機が設けられているとともに、この2つの動力伝達経路にそれぞれモータ・ジェネレータが接続されたハイブリッド車両の場合、変速機は第1の動力伝達経路と第2の動力伝達経路との間で歯車機構の変速段が異なるように振り分けられて設けられている(例えば、奇数の変速段と偶数の変速段等)

 

このようなハイブリッド車両の場合、走行状態によっては2つの動力伝達経路上のそれぞれのモータ・ジェネレータを異なる回転数で制御する場合がある。

例えば、EV走行中のエンジン始動等のように一方のモータ・ジェネレータで駆動輪を駆動し、他方のモータ・ジェネレータでエンジンを始動させる場合は2つのモータ・ジェネレータが異なる回転数で駆動される。

 

しかしながら、上述のようなハイブリッド車両のインバータが単一である場合、出力される駆動信号は1つであるため、2つのモータ・ジェネレータに異なる動作(回転数で駆動)をさせることができないことがある。

 

これに対して2つのモータ・ジェネレータに対してそれぞれのインバータ回路を接続するとともにインバータ回路から異なる駆動信号を出力することで、2つのモータ・ジェネレータを走行状態に応じた好ましい状態で動作させることが可能となるが、インバータ回路の増設によってコストアップおよびインバータ回路の大型化が課題となる。

 

そこで、本発明はモータ・ジェネレータ等の電動機を備えたハイブリッド車両において、コストアップを抑えながら走行状態に応じた2つの電動機の異なる制御を実施することを課題とする。

EV走行も視野にいれた上でスムーズな変速を目指しているようです。

 

この特許、実はブログ開設前である昨年6月に出願中である事をTwitterで取り上げた時から気になっていた内容だったりします。

今回、無事に(?)特許として登録されたことになります。

 

あくまで特許情報である事やマツダはこれまでトルコンATを採用している事から実際に市販車に採用されるのかは不明ですが今後の展開が気になるところですね。

 

今週気になった内容は以上になります。

明日は出願中の特許が公開される予定なので気になった内容があれば取り上げたいと思います。