サプライズに近い形でマツダブランドスペース大阪での実車展示が始まったMX-30。
タイミングよく時間が出来たのでさっそく訪問してきました。
MX-30実車展示が始まった内容を取り上げたブログ記事。
個人的にはファミリアプレスト ロータリークーペの展示が終了する22日以降にMX-30が展示されるのでは?と勝手に(笑)予想していましたが、事前の予告もなく昨日から展示開始されました。
展示場所はもちろんマツダブランドスペース大阪。
※現在マツダブランドスペース大阪では新型コロナウイルス感染予防の観点から入場制限を実施されています(同時に入場出来るのは3組まで、滞在時間は1時間まで)
訪問時には事前に電話で予約する方がスムーズに入場できるのでおススメです。
MX-30に関しては昨年の東京モーターショーでステージ上の実車の外観をチェックしたので、1年弱の期間を経てより間近に見れる事になります。
ただ、今回の展示車両はあくまでプロトタイプなので実際の量産モデルと違う点も出てくる可能性がある点はご了承ください。
まずは外観写真から・・・・。
昨年の東京モーターショーで展示されていたセラミックメタリック(3トーン)がMX-30のテーマである「自然体」を最も体現しているカラーだとすると、今回のソウルレッド(3トーン)は「MX=クーペ」というもう一つの側面が体現されているカラーという印象です。
東京モーターショーの時より間近で実車を見て最初に感じたのはカタログ上ではCX-30より30㎜車高が高いにも関わらずむしろ低く感じた事。
これは3トーンカラーでルーフ部がブラックになっている事も影響したと思います。
個人的にMX-30では是非3トーンを選びたいですね。
続いて初体験となるMX-30の内装へ・・・・。
今回展示されてる内装は欧州仕様でいう”インダストリアル”
(東京モーターショーで展示されていた白内装は”モダン”)
MX-30の内装でまず注目なのは以前から触れている「ドアグリップ」
現行の第7世代から再びドアグリップが採用されるようになりましたが、MAZDA3・CX-30では運転席側だけ貫通型のドアポケット形状に近い形でした(下画像)
MX-30では4カ所共に手を伸ばしたところにグリップが備わっているのでここだけでもMAZDA3・CX-30から内装をより進化させてる事を感じます。
次は後席へ座ってみました。
座ってみて感じたのは「想像してたより広い・・・」という印象で、頭上空間もこぶし1~2個弱分くらいはある感じです(ちなみに筆者は身長160後半)
もちろんスペース重視の車種のような広さはありませんがキャラクターを考えると十分実用的な後席スペースだと思いました。
フリースタイルドアも車高の関係からかRX-8より乗り降りしやすいような気がしました。
ただ、MX-30は欧州で基準が厳しくなっている側面衝突基準に対応するためなのかRX-8よりサイドステップ(青矢印)が少し高めになっているのとルーフ部のヒンジ(黄色矢印)が大型化されています。
(スタッフさんの話だとCX-30よりボディサイド部の剛性は大幅に強化されてるとの事)
体格によっては矢印部分に注意する必要があるかもしれません。
続いてフロントシートへ・・・・
フロントシートに座った感触はMAZDA3・CX-30と同じですが最初に感じた違いはより解放感を感じた事。
インパネ部をメーターフードに向かって徐々に高くすることで包まれ感を出しているMAZDA3・CX-30に対して、MX-30は水平となっているのが解放感を感じる要因では?と思いました。
次にメーターパネル。
日本仕様はSKYACTIV-G 2.0のマイルドハイブリッド搭載なのでメーターパネルが欧州向けのEVと異なります。
レッドゾーンは6800rpmでMAZDA3・CX-30用のSKYACTIV-G 2.0と同じようです。
続いては個人的に以前から懸念材料だった「タッチパネル式エアコンパネル」について。
MAZDA3・CX-30であれだけスイッチ類の操作感に拘っていたのにMX-30でタッチパネル式になった点がずっと引っかかってましたが、スタッフさんが勉強会で聞いてきた内容を少し教えてくれました。
タッチパネル化したのはこれまでと違う”新たな挑戦”という事もあるそうですが、一例として挙げてくれた理由の一つは「操作回数を出来るだけ減らす事」
MAZDA3・CX-30のエアコン操作パネルで吹き出し口の位置を変える場合(赤矢印)、数回ボタンを押す可能性が出てきますが、MX-30では全ての項目が表示されてるので一度の操作で済ませる事が出来るとの事。
セッティング項目では「画面の明るさ」「画面モード」「タッチパネル操作時のサウンド」が調整可能。
操作時のグラフィックやサウンドも拘って作られてるようですが、今回の展示車はプロトタイプという事でサウンドや一部操作が出来ない状態でした。
マツダがタッチパネルでも拘ってるという話も聞いたので市販モデルで改めて体感したいところです。
最後に各部のコルク材について。
MX-30の内装で大きな特徴の一つであるコルク材パネルは、自動車部品としての耐久性を重視して表面はツルツルになっているのでは?と思っていました。
ただ、今回実際に触ってみると予想を覆してコルク材をそのまま触ってる感触に近かったです。
乗車時に触れる機会が多い場所に装着されてるのでこの感触はMX-30の印象をよりイイ方向へ持っていってくれる気がします。
今回チェック出来た内容は以上となります。
東京モーターショーで発表されてから欧州を中心に出てきた情報を取り上げてきましたが、今回久しぶりに実車を見ると改めて「既存のマツダ車以上に写真より実車の方が良さを感じやすい」という事を感じました。
MX-30は既存のマツダ車以上に引き算のデザインである事に加えて従来の魂動デザインとはちがう表現が用いられてるので、サイドパネルの微妙な陰影などが写真では分かりにくいと思います。
実車を見ると魅力的に感じる人も多い予感がするので、あとはフリースタイルドア採用によって得られる価値などをどれだけ上手く訴求できるかが鍵でしょうか・・・。
昨日、マツダが10月にMX-30 オンラインイベント開催を発表したので正式発表や発売開始も近いはずです。
実際の走りも含めてまだ未確認の部分もあるので機会が出来たら改めてチェックしてみたいと思います。