海外メディアがマツダスピードの復活に関して取材している記事を公開。
せっかくの機会なので個人的な考えも含めて書いてみたいと思います。
今回のブログを書こうと思ったきっかけは海外メディア「motor1.com」が公開したこの記事。
北米でMAZDA3ターボモデルが発売開始されるのに合わせて、往年のMAZDASPEED 3(MAZDA3 MPS・マツダスピードアクセラ)のようなモデルを復活させる可能性についてマツダの広報担当者へ質問。
それに対する回答は・・・
”マツダはよりプレミアムな位置へブランドを移行させている途中ですが、その中でMAZDASPEED 3をすぐに復活させる予定はありません。
場合によっては今後無い可能性もあります”
やや話は脱線しますが、上記の”プレミアム”という単語からドイツ3大メーカーのような高級ブランドを目指していると思われてる事例をよく見かけますが、マツダは以前からそのようなポジションを目指していません。
マツダの伝え方にも原因があったので一般の方がそのように勘違いしてしまうのは止むを得ないところですが、未だに「FR」「直6エンジン」というフレーズだけ切り取って”マツダ=高級化”と結び付けてる自動車メディアを見かけると正直「・・・」って感じてしまいます・・・。
(これに関して書くと長くなりそうなのでまた別の機会にでも)
話を元に戻して・・・。
北米で新たに導入されたMAZDA3ターボモデルは「トルク重視のSKYACTIV-G 2.5搭載」「AT車のみ」等の点からホットハッチというより上質なコンパクトカーというキャラクターに近い印象なのでマツダスピードの名称が与えられてないのは納得ですが、今後も往年のホットハッチのようなモデルは出ない可能性もある模様・・・。
以前からマツダスピード復活を願っていますが、冷静に考えると他メーカーのホットハッチは軒並み300馬力越えになってる事に加えて、ニュルブルクリンクのタイムアタックやラリー・ツーリングカーなどモータースポーツでの活躍も不可欠になっています。
そのような中で現状のMAZDA3ターボにマツダスピードの名称を与えてホットハッチと位置付けるのはどう考えても厳しい・・・。
MAZDA3 TCRが予定通りレースデビューして、活躍していれば近い将来にマツダスピードVer.復活という可能性もより高まったかもしれませんが・・・・。
となると、他のマツダ車も含めてマツダスピードの復活はどうなるのかという点が気になりますが、個人的な理想を挙げると・・・。
・次世代ロータリースポーツ登場と同時にマツダスピードも復活が最も理想。
・直6+FRベースの次期MAZDA6でマツダスピードに相当するモデル復活もあり。
・MAZDA3等の他モデルへ展開するのはその後。
元々マツダスピードという組織はルマン24時間や国内レースにおいてロータリーエンジンでモータースポーツ活動を行って来た歴史があります(前身のマツダオート東京時代も含む)
そのような歴史を踏まえてマツダスピード復活第一弾モデルとして最も適切なのはやはり次世代ロータリースポーツ(RX-9?)
さらに考えると、右画像のRX-VISION GT3に近いイメージでさらにハイパフォーマンスな「MAZDASPEED RX-9」くらい出さないと長らくロータリースポーツやマツダスピードのような高性能モデルを発売していない時間のギャップを埋めるのは正直厳しいと思います。
ただ、昨今の状況からロータリースポーツ復活はまだまだ不透明という面もあるので、FRベースになる予定の次期MAZDA6の直6エンジン搭載モデルをマツダスピードのようなハイパフォーマンスモデルのポジションにするのもアリだと考えます(名称は別が理想)
室内の広さや快適性はSUVが主力になってる中で、次期MAZDA6を単に完成度が高いだけの車にせずに存在感を出すにはやはりスポーティな走りやデザインが鍵になってくると思いますし、高級ブランドを目指していないマツダが往年のクラウンやセルシオみたいなセダン出しても厳しいでしょうから。
ある程度他のグレードと分かりやすい差別化も必要と思うので、内外装だけでなくロードスターRFのように「BBSホイール+ブレンボキャリパー」のような選択肢もあると良さそうに思います。
他のグレードと差別点が少ない上にバランスを重視するあまりにやや優等生過ぎたMAZDA3 SKYACTIV-X搭載モデルのアップデートでスペックUPだけでなく専用エンブレムも導入されるのでマツダもそのあたりは認識していると思いたい・・・。
いずれにしても、マツダスピードやそれに相当する高性能モデルはまず上記2車種のようなフラッグシップに合わせて復活させた上でMAZDA3等のモデルへ徐々に展開させていくのがポジション確立の理想と考えます。
マツダスピードの早期復活を望んではいますが、やはりある程度適切な段階を踏んでいかないとルマン24時間レース制覇を中心とする栄光にさえキズが付いてします可能性もあるので・・・。
いろいろ思う所はありますが今後復活への動きが出てくる事を祈ります。