北米メディアを中心に試乗インプレを含む情報が解禁されたMAZDA3ターボモデル。
このモデルに搭載されるSKYACTIV-G 2.5ターボの改良点に関する情報がありました。
MAZDA3ターボモデルの試乗レポート記事・動画は11月20日(現地時間)に解禁。
このブログでもいくつかピックアップしましたが、その時にMAZDA3ターボモデルに採用された技術について触れている記事を見つけたので改めて取り上げます。
その記事は「Autoblog 米国版」
①搭載されているSKYACTIV-G 2.5ターボは「水冷式インタークーラー」採用。
The turbocharged 2.5-liter engine is mostly the same one that Mazda has used in the CX-9 and turbocharged CX-5. It makes the same 227 horsepower and 310 pound-feet of torque on regular fuel (or 250 hp and 320 lb-ft of torque on 93 octane), but it's been tweaked to fit in the MAZDA3's smaller engine bay. The biggest change is the use of an air-to-water intercooler integrated with the intake manifold that reduces the amount of plumbing. As a bonus to helping the engine fit, Mazda notes that the overall intake piping length is shortened, which should improve responsiveness.
ターボチャージャー付き2.5リッターエンジンは、CX-9やCX-5で使用しているものとほぼ同じです。通常の燃料で同じ227馬力と310ポンドフィートのトルク(または93オクタンで250hpと320lb-ftのトルク)を生み出しますが、MAZDA3のより小さなエンジンベイに収まるように調整されています。
最大の変更点は、配管の量を減らすために従来の空冷からインテークマニホールド一体型の水冷式インタークーラーの採用です。マツダは、エンジンのフィット感を高めるためのボーナスとして、吸気管全体の長さが短くなり、応答性が向上するはずだと述べています(Google自動翻訳)
同じSKYACTIV-G 2.5ターボでも、CX-9やCX-5に搭載されているのが「空冷式インタークーラー」採用なのに対して、MAZDA3に搭載されているのは「インテークマニホールドと一体化された水冷式インタークーラー」が採用されているとの事。
(下は空冷式インタークーラー搭載のSKYACTIV-G 2.5ターボの画像)
採用理由として挙げられてるのが・・・
・配管の量や長さを減らすことでMAZDA3のエンジンルームにも搭載可能。
・同時にレスポンスも向上。
インテークマニホールドと一体化された水冷式インタークーラーはMAZDA2に搭載されている「SKYACTIV-D 1.5」、MAZDA3・CX-30・CX-3に搭載されている「SKYACTIV-D 1.8」の2つですでに採用されています。
(参考までにマツダ技報に掲載されている空冷(SKYACTIV-D 2.2)と水冷(SKYACTIV-D 1.5)のサイズの違い)
比較的コンパクトなMAZDA3にとってこの違いは大きいでしょうね。
②リアデフマウントは通常のMAZDA3より強化されている。
The all-wheel-drive system is similar to the one offered in the naturally aspirated Mazda3, but the rear differential mount has been reinforced to take the extra torque.
全輪駆動システムは自然吸気のMazda3で提供されているものと似ていますが、リアデフマウントが強化されて余分なトルクを吸収しています。
通常のMAZDA3より馬力・トルクが大幅に向上しているので、合わせてリアデフマウントも強化されているとの事。
Twitterで一足先に触れましたが、MAZDA3ターボのリアデフ周りには見たことない謎のパーツが確認されています。
MAZDA3ターボモデルのリアフロア下を撮影した動画を見ると謎のパーツが・・・。
— taku2 (@taku2_4885) 2020年10月25日
以前見たNAエンジンのAWD車(2枚目画像)にこのような物は付いて無かったのでターボモデル専用だと思われますが何なのか気になる🧐https://t.co/iQ3vOAZdx3 pic.twitter.com/VfRMCtROzq
もしかするとこのパーツも強化を目的とした物なのかもしれませんね。
③より高剛性のステアリングアームを採用。
Mazda also added a stiffer steering arm for better feel, but that change was applied to regular models, too.
マツダはより良い感触のために剛性の高いステアリングアームを追加しましたが、その変更は通常のモデルにも適用されました。
ステアリングアームが従来より強化されているようですが、これはターボモデル以外にも採用されたとの事。
つい先日発表された日本仕様の商品改良ではステアリングアームの強化という項目は含まれていませんでした。
単に公開されてないだけなのか、それとも北米仕様のみ強化なのか気になるところですね。
今回記載されていた内容は以上となります。
当たり前ですが、エンジンや駆動系をそのまま載せただけという事はなくMAZDA3や走りの方向性に合わせて新開発・改良が行われている事がわかります。
特にSKYACTIV-G 2.5ターボは2016年に登場してから目立った改良が無い状態でしたが、今回の水冷式インタークーラー採用は初めての大幅改良と言っていいかと思います。
水冷式インタークーラーは先に挙げたSKYACTIV-D 1.5・1.8に加えてSKYACTIV-Xでも採用済み。
さらに、次世代ラージ群モデル用の縦置きエンジンと思われる特許情報でも採用が想定されているので今後出てくるマツダの過給機付きエンジンは水冷式が中心になっていくかもしれません。
今後のマツダ車に採用される技術やパーツにも注目ですね。