つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

北米マツダの開発マネージャーがMAZDA3ターボモデル開発について語る。

メディアによる情報解禁で様々な情報や反響が出てきているMAZDA3ターボモデル。

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(画像 MAZDA USA)

今回は北米マツダの開発マネージャーが開発に関して語っている動画を取り上げます。

 

今回の情報元は北米の自動車メディア「MotoManTV」

この動画内では北米マツダの開発マネージャーであるDave Colemanさんがゲスト出演してMAZDA3ターボモデルの開発に関して語っているので気になったポイントをピックアップします。

全編英語で自動翻訳を元にしてるのでややアバウトな内容になるかと思いますがご了承ください。

 

①MAZDA3へSKYACTIV-G 2.5ターボエンジンを搭載する事に関して。

CX-5CX-9に搭載されてるのは「空冷インタークーラー」を採用しているが、それよりエンジンルームスペースが限られるMAZDA3へ搭載するために「水冷式インタークーラー」を採用。

 

トランスミッションケースは新設計で、内部のギアも他とは一部異なる。

インタークーラーに関しては以前のブログでも取り上げましたが、トランスミッションもMAZDA3に合わせてケースを新設計するなど大掛かりな内容となっているようです。

MTが無い事が賛否を呼んでいますが、もし設定する場合はAT同様に大掛かりな開発の必要がありそうですね・・・・。

 

②SKYACTIV-G 2.5ターボエンジンの制御に関して。

このエンジン自体は第6世代車種から導入されているが、MAZDA3ターボモデルの場合はエンジン制御も第7世代車種用のアルゴリズムで行うためにソフトウェアを一から開発し直している。

なのでCX-5CX-9とは全く異なる。

MAZDA3から始まった第7世代車種は新世代マツダコネクト採用を中心として電装関係が以前とは全く異なるようなので、エンジン制御も最新のアルゴリズムで行われてるようです。

やや話は脱線しますが、現行CX-5CX-9の商品改良で実施された新世代マツダコネクト採用も同じくらい大掛かりな開発になっていると思われます・・・・。

 

③MAZDA3ターボモデルの走りやハンドリングについて。

・ターボモデルに合わせて走りやハンドリングを再チューニングする際にまず取りかかったのはリアサス周り。

・リアデフマウントを強化することで標準より3倍のトルクに対応。

・エンジン重量も考慮してフロントのダンパーとバネレートを特に重点的にチューニングした。

・MAZDA3ターボモデルでも躍度を重要視してチューニングしている。

 

あと、Dave ColemanさんはMTの設定が無い点についても話していますが、自分なりに解釈した感じでは・・・

ディーゼルに近いくらいトルク重視のエンジン特性なのでATの方が好相性。

・MTを組み合わせる場合はエンジン自体も含めて大幅に開発し直す必要がある。

・しかし、マツダの開発リソースには限りがある。

このような感じでした。

 

今回気になった内容は以上となります。

 

前回のブログでもインタークーラーが水冷式に変わってる点などに触れましたが、さらにトランスミッションケースまで新設計となってるようで単純に既存のパワートレインを載せたという内容では無く、開発リソースがかなりかけられてる事が分かります。

ここまで手間がかかってるのなら是非日本を含む他の地域でも導入して欲しいところですが・・・。

躍度に拘りつつパワー・トルクを大幅に強化した走りを体感出来る日が来ることに期待したいですね。

 

このブログではDave Colemanさんがオフロード・トラクション・アシスト開発のきっかけについて語ってる内容も取り上げてるのでよろしければチェックしてみてください。