今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は16件。
その中から気になった内容を取り上げます。
まずは「自動変速機」という題名の内容。
特開2020-190302 | 知財ポータル「IP Force」
こちらはマツダの特許で定番の「縦置きFR用8速AT」に関する内容。
トルクコンバーター無しを想定しているのもこれまで出てきた8速AT関連と同様です。
資料に記載されている特許の目的は・・・・。
本発明は、内側部材と外側部材との間に複数の摩擦板が配置された摩擦締結要素を備えた自動変速機において、ピストンを解放位置に精度良く配置するとともに、付勢部材の圧縮状態のばらつきを抑制することを課題とする。
先日公開された直6エンジンと直4プラグインHVの実物画像にはトランスミッションも写ってましたが、エンジンとトランスミッションの間にモーターが組み込まれてるように見えました。
恐らく特許と同様、トルクコンバーターに変わってモーターが組み込まれる事になりそうです。
続いては「電動車両の下部車体構造」という題名の内容。
特開2020-189567 | 知財ポータル「IP Force」
こちらはハイブリッド車両専用フロアの構造に関する内容です(EVも対象)
資料の説明文に「観音開き」という記載があるのでMX-30関連で間違いないかと思います。
資料に記載されている特許の目的は・・・・。
第1アウトリガの衝撃吸収(Energy Absorption:EA)性能以上の衝撃エネルギがサイドシルに入力した場合、第1アウトリガの許容量以上の衝撃エネルギによってフロアフレームの車幅内側方向への移動が懸念される。
そして、第1アウトリガの変形により吸収できない衝撃エネルギがフロアフレームを車幅内側方向に移動させた場合、バッテリユニット(バッテリモジュール)とフロアフレームや他の車体部材との干渉を招き、バッテリユニットが損傷するおそれがある。
即ち、側面衝突時の衝撃エネルギが大きい場合、バッテリユニットの安全性を確保することは容易ではない。本発明の目的は、衝撃エネルギの程度に拘らずバッテリユニットの安全性を確保可能な電動車両の下部車体構造等を提供することである。
今週気になった内容は以上となります。
来週以降も気になった内容をピックアップしていきたいと思います。