先月、日本でSKYACTIV-Xのアップデートを中心とする改良が正式発表されたMAZDA3。
CX-30もまもなく改良が発表される見込みですが、一足早くフランスマツダが両モデルのアップデート版(おそらく2021年モデル)に関する情報を公開していました。
まず、日本ではすでにMAZDA3の商品改良が正式発表済み。
兄弟車と言えるCX-30もほぼ同様の改良がまもなく発表される見込みとなっています。
両モデル共にSKYACTIV-Xのアップデートに注目が特に集まっていますが、日本以上に需要が高い欧州仕様がどうなるのかも気になっていました。
その中で、フランスマツダが公式HP上でMAZDA3とCX-30のアップデート版と見られるカタログを公開しています。
まずはMAZDA3のカタログから。
・SKYACTIV-G(M-ハイブリッド)が「e-SKYACTIV G」に(赤色)
・SKYACTIV-Xが「e-SKYACTIV X」に(赤色)
・SKYACTIV-Xの最高出力は「180⇒186ps」に(オレンジ)
・SKYACTIV-Xのトルクは「224Nm/3000rpm⇒240Nm/4000rpm」に(グリーン)
・SKYACTIV-Xの圧縮比は今までと同じ「16.3」(ブルー)
日本仕様の改良版「最高出力:190ps/6000rpm・トルク:240Nm/4500rpm」と比べると最高出力はやや抑え目でより低回転トルクを重視した設定のようです。
これは以前に取り上げた欧州向けCX-30改良内容の噂通りとなりました。
燃費とCO2排出量のスペックはこちら(※12月10日:燃費の項目が間違っていたので訂正しました)
赤枠:ハッチバック(ファストバック)
青枠:セダン。
オレンジ枠:燃費(L/100km)
緑枠:CO2排出量
ハッチバックのSKYACTIV-X(AWD)のみまだスペックが出ていません。
試しにハッチバックのSKYACTIV-X(FF/6AT)で比べると・・・・
〇改良前
燃費:6.3L/100km、CO2排出量:142g/km(WLTP)
〇改良後
燃費:5.8L/100km、CO2排出量:133g/km(WLTP)
あくまで参考ですが「走りと環境性能」という相反する要素を両方共に向上させています。
これはSKYACTIV-Xならではと言えそうですね。
続いてCX-30のカタログ。
MAZDA3と同様にエンジンの名称・SKYACTIV-Xのスペックアップが行われています。
燃費とCO2排出量はこちら(※12月10日:燃費の項目が間違っていたので訂正しました)
MAZDA3と同様に、SKYACTIV-X(FF/6AT)で比べてみると・・・・
〇改良前
燃費:6.5L/100km、CO2排出量:146g/km(WLTP)
〇改良後
燃費:6.1L/100km、CO2排出量:137g/km(WLTP)
こちらもあくまで参考ですが「走りと環境性能」という相反する要素を両方共に向上させています。
さて、フランスマツダが公開したMAZDA3・CX-30のカタログでもう一つトピックなのが「SKYACTIV-D 1.8搭載モデル」の設定が無くなっている事。
(フランスマツダ公式HPのコンフィギュレーターはまだ変更前の状態なのでSKYACTIV-D 1.8の選択肢が残っています)


欧州では現地メーカーによる不正の影響で小型車用を中心とするディーゼルエンジンの需要が縮小傾向にあり、マツダもSKYACTIV-Dの設定を縮小していくという情報が出ていました。
欧州でも国によって設定の有無が変わる可能性もありますが、フランス向けのMAZDA3・CX-30は一旦(?)SKYACTIV-Dの設定が無くなる事になりそうですね・・・。
あとは日本と同じように既存オーナー向けに無償アップデートを行うのかも気になるところです。