各メーカーが出願中の特許は本来だと毎週木曜日に公開されていますが、今週は月曜日にも更新されていました。
月曜日に公開されていたマツダが出願中の特許の中から気になった内容を取り上げます。
まずは「プロペラシャフトの支持構造及び組付方法」という題名の内容。
特開2021-17107 | 知財ポータル「IP Force」
こちらは「FR車用プロペラシャフトの支持構造と組付方法」に関する内容です。
〇資料に記載されている特許の目的
本発明は、プロペラシャフトの前側継手としてラバーカップリングを用いる場合においても、車体側との干渉を回避しながらプロペラシャフトを車体に比較的容易に支持させることができるようにすることを課題とする。
続いては「車両の前部構造」という題名の内容。
特開2021-17219 | 知財ポータル「IP Force」
こちらは「FR車の前部構造」に関する内容です。
〇資料に記載されている特許の目的
前突時に車両駆動装置の前方において、後退するスタビライザが、後方のアシストモータと干渉した場合、スタビライザが取付けられるサブフレームがそれ以上後退しなくなり、結果的にサブフレームによる衝突エネルギーの吸収が阻害されることが懸念される。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、後退するスタビライザが後方のアシストモータと干渉することを抑制し、サブフレームによるエネルギー吸収量を確保することができる車両の前部構造の提供を目的とする。
続いては「エンジンの制御装置」という題名の内容。
特開2021-17858 | 知財ポータル「IP Force」
こちらは「直6ディーゼルエンジンの制御」に関する内容です。
今回の特許では6速ATとの組み合わせを想定しているようですが、マツダの特許に出てくる縦置き用ATは8速が圧倒的に多いので量産車では8速になる可能性が高そうです。
想定しているターボ過給機は現行のSKYACTIV-D 2.2と同じVG(可変ジオメトリー)ターボ。
〇資料に記載されている特許の目的
パワーオンアップシフトの際、変速トルクダウン開始以降において実過給圧がトルクダウン要求信号に対応して低下することから、変速トルクダウン中あるいは変速トルクダウン直後に乗員がアクセルペダルを踏込操作しても、実過給圧が増加して目標過給圧に到達するまでの期間は物理的に車両は加速することができない。
即ち、これまでの技術では自動変速機のアップシフトにおける加速応答性に関して十分ではなく、更なる改善の余地が残されている。本発明の目的は、変速時における加速応答性を改善可能なエンジンの制御装置等を提供することである。
今回気になった内容は以上となります。
先週は木曜日が祝日だったことからイレギュラーな更新タイミングだったと思われますね・・・。
今回はラージ群モデルに関係がありそうなFR車に関する内容を取り上げてみました。
明日も出願中の特許が新たに公開されるはずなので気になった内容があれば取り上げていきたいと思います。