つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

スズキ、スバル、ダイハツ、トヨタ、マツダが次世代車載通信機の技術仕様を共同開発に合意。

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(画像 MAZDA)

今後の自動車開発で重要度を増している要素の一つにコネクティッド領域がありますが、本日トヨタを中心とする5社が次世代車載通信機の技術仕様を共同開発する事が発表されました。

 

マツダ公式ニュースリリース(PDF形式)

https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2021/202104/210427a.pdf

スズキ、スバル、ダイハツトヨタマツダが次世代車載通信機の技術仕様を共同開発に合意。

現在、コネクティッド領域についてはクラウドサービスや IoT、ビッグデータ、AI 等、通信やデータ側の技術や事業が急速に発展してきている一方で、車載通信機の開発は自動車各社がそれぞれ取り組んでいることから、例えば、遠隔操作機能など、同じコネクティッドサービスを提供する場合でも、各社ごとに異なるアプローチでリソースを投入し開発を進めている。

この状況に対して、お客様により安全で快適なコネクティッドサービスを早期に提供するためには、「つながるクルマ」の基本機能である車載通信機の開発を協調領域アプリケーションやサービス面での開発を自社領域と位置づけ、車載通信機の開発の効率化・加速化を実現することで、その共通基盤上でのアプリケーションやサービス面での開発に、より各社が力を注ぐことが可能になると考える。

今回は、トヨタが開発した車載通信機技術をベースに、スズキ・スバル・ダイハツマツダ保有する技術を盛り込みながら、クルマからネットワーク、車載通信機センターまでの接続仕様を共通化した次世代のコネクティッドカー向けのシステムを構築する予定。

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(画像 MAZDA)

 

マツダはすでにトヨタとの資本業務提携でコネクティッド・先進安全技術領域での協業を2017年にスタート。

提携の成果としてMAZDA3から順次導入されている新世代マツダコネクト、コネクティッドサービスのグローバル展開が始まった2020年秋からはKDDIの「グローバル通信プラットフォーム」対応の車載通信機があります。

今回はさらに仲間を増やすことでより効率化を実現しようという狙いがありそうです。

 

藤原副社長は池田直人さんの取材でCASE領域について「新世代マツダコネクトの80数パーセントはトヨタのシステムと一緒になったが、残りの独自領域部分だけでも1つのクルマのモデルが作れるほどの投資がかかっている」と証言しています。

マツダは今後さらに独自の自動運転技術「Mazda Co-Pilot Concept(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」も導入予定なので今回の新たな提携は独自領域へより開発リソースを集中させる事が出来るきっかけになりそうです。