関税などの関係からこれまで全モデルがノックダウン生産だったロシア向けのマツダ車ですが、現地では完全に現地生産へ切り替える計画が浮上しているようです。
(TOP画像は2012年にロシアで世界初公開された現行MAZDA6)
ロシア向けのマツダ車はこれまで全て現地企業であるソラーズと合弁で2012年に設立された「MAZDA SOLLERS Manufacturing Rus(MSMR)」でノックダウン生産されてきました。
(※ノックダウン生産:部品をセットで輸出して組立のみ現地で行う方式。)
マツダ会社概況2020では生産車両が「CX-5」「CX-9」「MAZDA6」のみになっていますが、2020年末からCX-30もノックダウン生産を開始しています。
着々と規模を拡大しているMSMRですが、さらに完全現地生産に切り替える計画が現地で浮上しているようです。
リンク先によると・・・・
・MSMRはエンジンに加えて車体自体の完全現地生産を計画している。
・昨年エンジン生産工場に20億ルーブルを投資、日本や海外にも供給できる体制を整えている
MSMRは2018年にエンジン生産工場を稼働開始して4気筒SKYACTIV-Gエンジンを生産してきましたが、完全現地生産に加えてエンジンを日本や海外へ輸出する事も計画しているようです。
マツダは以前から値引き抑制などによって利益を大幅に改善しているにも関わらず為替差損の影響を大きく受ける状態が続いているのでロシアからエンジンを輸出するのもその対策になるのかもしれません。
ちなみに、ロシアの隣であるウクライナで販売開始されたMAZDA6 SKYACTIV-G 2.5ターボ搭載モデルもロシアでの生産が有力。
完全現地生産に切り替える場合、これまで生産して無いFRベース車のラージ群をどうするのか?という点も気になるところです。