つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.6.10)

f:id:taku2_4885:20210610144623p:plain

(画像 ipforce.jp)

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は14件。

その中から気になった内容を取り上げます。

 

まずは「車両用投光制御装置、車両用投光システム、及び車両用投光制御方法」という題名の内容。

特開2021-88233 | 知財ポータル「IP Force」

f:id:taku2_4885:20210610133603j:plain

f:id:taku2_4885:20210610133607j:plain

f:id:taku2_4885:20210610132815p:plain
f:id:taku2_4885:20210610132840p:plain
f:id:taku2_4885:20210610132828p:plain
f:id:taku2_4885:20210610132911p:plain
f:id:taku2_4885:20210610132922p:plain
f:id:taku2_4885:20210610132934p:plain
f:id:taku2_4885:20210610132951p:plain
f:id:taku2_4885:20210610133000p:plain
(画像 ipforce.jp)

こちらはアダプティブLEDヘッドライト(ALH)に関係する内容です。

〇資料に記載されている特許の目的

減光制御が行われたことによって反射体から車両に到達する反射光の強度が弱くなると、画像内における反射体の明るさが所定値未満となるため、ヘッドライトに対して増光制御が行われる。これにより、反射体から車両に到達する反射光の強度が再び強くなり、その結果、車両の運転者が眩しさを感じる。

本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、車両に搭載された投光手段の投光範囲に反射体が含まれている場合に、車両の運転者に対する防眩効果を高めることが可能な、車両用投光制御装置、車両用投光システム、及び車両用投光制御方法を得ることを目的とする。

現在のALHは先行車・対向車への眩しさを軽減する制御が中心ですが、こちらでは反射体(主に標識・ミラー)によるドライバーへの影響も軽減する事を目指しています。

 

 

次は「移動式組付装置」という題名の内容。

特開2021-88025 | 知財ポータル「IP Force」

f:id:taku2_4885:20210610144600p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144614p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144623p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144636p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144646p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144655p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144705p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144718p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144728p:plain
f:id:taku2_4885:20210610144738p:plain
(画像 ipforce.jp)

こちらは「エンジン生産ラインで点火プラグを取り付ける装置」に関する内容。

〇資料に記載されている特許の目的

作業者がソケットの先端部に嵌合された締結部品を被組付体のねじ穴に位置決めする際、締結部品の軸線とねじ穴の軸線とが一致していない場合、締結部品と被組付体(ねじ穴周辺部分)との干渉によって締結部品或いは被組付体が損傷するおそれがある。

特に、締結部品を被組付体に対して斜めからアプローチする際には、人体工学上、締結部品の軸線をねじ穴の軸線に一致させることが容易ではなく、作業者にかなりの熟練が要求される。

 

そこで、締結部品の軸線とねじ穴の軸線の一致容易化を狙いとして、別途、締結部品の位置決め専用組付治具を準備し、締結部品を保持した駆動装置を組付治具を介してねじ穴まで誘導することが考えられるが、このような組付治具を用いる場合、締結部品の締結工程に加えて、締結工程前に組付治具を被組付体のねじ穴にセットする工程と、締結工程後にセットされた組付治具を被組付体から取り外す工程とが必要になることから、組付工程全般におけるサイクルタイムの長期化を招くおそれがある。

 

本発明の目的は、締結部品の損傷回避とサイクルタイムの短縮化とを両立可能な移動式組付装置等を提供することである。

ちなみに、SKYACTIV-Xの生産ラインを撮影した動画・写真にもこの装置が使用されてる場面があります。

f:id:taku2_4885:20210610145434j:plain

(画像 MAZDA)

SPCCI燃焼を行うSKYACTIV-Xにとって点火プラグは特に重要で、組立時には”点火プラグの電極の向きまで揃える”取り組みが行われています。

今回の特許は4気筒エンジン用ですが、今後は直列6気筒エンジンも出てくるのでこのような装置は品質と生産効率を両立する意味で重要度が増してくると思われます。

 

今週気になった内容は以上となります。

来週以降も気になった内容を取り上げていきたいと思います。