日本ではSKYACTIV-Xを中心にソフトウェアアップデートが提供開始されましたが、欧州ではさらに一歩踏み込んだアップデートサービスが開始されるようです。
今回取り上げるのはスペインマツダが発表したプレスリリース。
リンク先によると・・・・
マツダ初のワイヤレス or モバイルネットワークを介してリモートで実行できるソフトウェアアップデートサービスを今月から提供開始。
マツダコネクトのCMU(コネクティビリティマスターユニット)ソフトウェアをアップデート可能でマルチメディア・サウンド・ナビゲーション・通信関連などが対象範囲。
このサービスは車両のセンターディスプレイから簡単に接続可能で、販売店に行く事無くリモートでソフトウェアアップデートが可能になる。
対象車種はサービス提供地域で販売されて来た全ての「MX-30」
近い将来に他のモデルにも提供される可能性あり。
サービス提供地域は欧州ほぼ全域。
ドイツ、英国、フランス、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、ポルトガル、イタリア、スペイン、ポーランド、チェコ共和国、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、バルト海地域、クロアチア、スロベニア。
日本でも今年2月から既存モデル向けにアップデート版ソフトウェアを提供するサービス「MAZDA SPIRIT UPGRADE」が開始されていますが、こちらは販売店に出向いて作業してもらう必要があります。
それに対して今回欧州でスタートしたサービスはリモートでアップデートが可能になったのでソフトウェアが更新される度に販売店へ出向く必要がありません。
マツダコネクトのセンターディスプレイから簡単にアップデート出来るようなので最新のソフトウェアがより手に入れやすくなりますね。
ただし、SKYACTIV-XのスペックUPまで実施されている日本の「MAZDA SPIRIT UPGRADE」に対して欧州は現時点でマツダコネクトのCMUのみ。
SKYACTIV-Xは欧州向けの改良前仕様のみ圧縮比が”16.3”なので日本と同様のアップデートはやや厳しそうですが、MRCCなどの運転支援システムは今後欧州でも提供範囲に入ってくるのか気になるところ・・・。
マツダは先月公表した「2030年に向けた新技術・商品方針」の中でも無線通信によるソフトウェアアップデート”OTA(Over The Air)”に向けて基盤技術の開発強化を挙げているので今後は日本でもリモートによるアップデートが可能になるかもしれませんね。