特許出願情報は通常だと毎週木曜日に更新されていますが、今週は月曜日に更新されてました。
マツダが出願中の特許も14件あったのでその中から気になった内容を取り上げます。
まず最初は「エンジンのシリンダヘッドカバー構造」という題名の内容。
特開2021-124035 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的
フィラーキャップは、オイル注入口に回転によって締め付けられるが、その締め付け忘れがある。或いはフィラーキャップの締め付けが不十分なときにエンジン振動等によってその締め付けが弛み、エンジン運転中のヘッドカバー内部の圧力上昇によってフィラーキャップが外れることがある。このような場合、カムシャフトのカムの回転によって跳ね上がるオイルがオイル注入口から外部に飛散するおそれがある。
本発明は、フィラーキャップが外れるようなことがあっても、オイルが外部に飛散することを抑制する。
資料には”6気筒の多気筒エンジン”と書かれていますが、1枚目の説明図からも分かる通り直6エンジンに関する内容。
直6エンジンに関する特許はこれまでにもたくさん出てきましたが、今回はオイルフィラーキャップにフォーカスした特許となっています。
続いては「車両の駆動力配分制御システム」という題名の内容。
特開2021-123257 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的
本発明は、四輪駆動車において牽引時かつ加速時に接地荷重が減少する後輪のスリップを抑制することができる車両の駆動力配分制御システムを提供することを目的とする。
こちらはトレーラーなどを牽引している時の車両制御に関する特許出願ですが、FFベースだけでなくFRベースのAWD車も視野に入れてるのがポイントです。
マツダではすでにトレーラーを牽引中に車体が揺れた場合、自動的にブレーキとエンジントルクを制御して車両の安定性を確保する「トレーラー・スタビリティ・アシスト (TSA)」をCX-8・CX-9に採用。
トレーラーヒッチの使用頻度が高い北米を重要視していく方針を示しているマツダの動向から、ラージ群モデルのSUVでもこのあたりはかなり重要視していくと思われます。
今回出てきた中で気になった内容は以上となります。
木曜日にも情報更新が行われる可能性もあるので引き続き注目しておきたいと思います。