以前から開発中である事が公表されていた手動運転装置付き車両「MAZDA MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle(通称:MX-30 SeDV)」の予約受注が本日から開始されました。
手動運転装置付きのMX-30に関しては今年1月にEVモデルの国内発売開始に合わせて開発中である事が公表されていました。
先月開催された
〇MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle専用ページ
ポイント①:意のままに操れる手動運転を実現した「アクセルリング(直感コントロール機能付き)」「レバーブレーキ(押し込み式)」「ブレーキサポートボード」
・「アクセルリング(直感コントロール機能付き)」
押し込むと加速するリング式のアクセルを採用。
アクセルリングの反力に段差を設けて加速する感覚をわかり易くする機能を採用する事で、細やかな操作と定速を維持しやすくすることの両立を可能に。
両手でステアリングを保持できるのでステアリングスイッチの操作もしやすく、長時間運転時における上半身の負担も軽減。
・「レバーブレーキ(押し込み式)」
肩を起点に力を発揮しやすい軌道にレバーを配置した事に加えてシートスライドへの影響が少ない箇所に取り付け。
チルト&テレスコピックステアリングと合わせて、適切な運転姿勢と視界視認性を確保。
・「ブレーキサポートボード」
肘をサポートできるボードで、肘を支点に細かな操作のしやすさと安定したブレーキ操作を実現。
ポイント②:手動運転とペダルによる運転操作の選択が簡単に行える「運転システム切り換え機能」
・「アクセルリング(手動運転装置)による手での操作を行う場合」
⇒レバーブレーキを押し込み、ブレーキロックをかけた状態でイグニッションをONにする。アクセルペダルでの操作はできなくなり誤って踏み込む危険を軽減。
・「アクセルペダルによる足での操作を行う場合」
⇒フットブレーキを踏んでイグニッションをONにする。アクセルリングでの操作はできなくなる。
ポイント③:車椅子から運転席へのスムーズな乗り移りをサポートする「移乗ボード」
・乗り移りの際の体や手を支える面積をと足入れのスペースを確保した形状。
・ワンアクションで折りたたみ可能。
・万が一の衝突時にも、サイドエアバッグの展開に影響が少ない配置を実現
ポイント④:乗り降りや車いすの積み込み・積み下ろしに有効な「フリースタイルドア」
基本的な構成は1月に公表された内容と同じですが、個人的に気になるのは「フリースタイルドアの後席側。」
1月に公開されたプロトタイプ車両はフリースタイルドアの後席側が自動化されていたのですが、今回発表されたニュースリリースではその点に関して特に触れられていません。
まだ断定できませんがもしかすると量産モデルでは未採用となったのかもしれませんね・・・。
「MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle(MX-30 SeDV)」の価格はこちら(取付費込み)
レスポンスの記事によると、この価格は自治体ごとの補助金・助成金でほぼ相殺できる事を考慮して決められたとの事。
MX-30の「マイルドハイブリッドモデル」「EVモデル」両方で選択可能になっていますが、新車購入時のみ注文可能なのでそこは注意が必要です。
さらに、販売に関してはパーソナライズサポートと称して専門スタッフとのオンライン商談による形式となっています。
マツダは元々ロードスターにも手動運転装置付き車両を設定するなど福祉車両に力を入れてきていますが、MX-30 SeDVでさらに選択肢が広がる事になります。
MX-30にフリースタイルドアが採用されたのは当初から車椅子などにおける使い勝手も視野にふくまれていたのでついに本領発揮という事になりそうですね。