本日新たに公開されたマツダが出願中の特許は2件。
せっかくなので公開された2件を取り上げたいと思います。
まず最初は「エンジンの燃料改質システム」という題名の内容から。
特開2022-22670 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的
本発明は、燃料の改質のために燃料改質触媒に導入されるEGRガスの量を精度よく調整することが可能なエンジンの燃料改質システムを提供することを目的とする。
かなり専門的な内容ですが、素人なりに調べてみると燃料改質触媒とはガソリン燃料と排ガスを水素に変えるためのシステムのようです。
水素は燃焼速度が極めて速くてエンジン筒内での燃焼を速くする働きがあるので、燃料改質触媒によって生み出された水素を吸入空気と混ぜて燃焼させる事で熱効率を上げる狙いがあるようです。
マツダはSKYACTIV-Xに続く"第3世代ガソリンエンジン"を2025年頃に投入する方針を一昨年に発表しているので今回の特許はこれに関する内容かもしれませんね。
続いて本日もう一つの特許は「摩擦締結装置」という題名の内容。
特開2022-22691 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的
本発明は、摩擦締結装置の急激な締結によるショックを低減しながら、摩擦締結装置の構造を複雑化することなく、解放状態における各摩擦板間の引き摺りトルクを低減することを課題とする。
こちらはマツダの特許ですでに定番となった「縦置きFR用の8速AT」に関する内容です。
縦置きFR用8速ATに関する特許はこれまでにも多く出願されていますが、今回の内容も含めて"トルクコンバーター無し"になっているのが大半なのは興味深いですね・・・。
(一例)
まもなく縦置きFRベースのラージ商品群が導入開始予定で、特許情報通り8速ATになるのが有力ですが、トルクコンバータの有無がどうなってるのか気になるところです。
本日新たに公開された特許2件でした。
今週は木曜日にも新しい内容が公開される可能性があるので気になる内容があればいつも通り取り上げたいと思います。