本日、マツダが2021年4月1日付で組織改革と人事異動を発表。
既存車種の開発主査を担当された方のお名前もあるので取り上げたいと思います。
〇組織改革
①部門横断プロジェクトの機能の一部を集約・移管し、「MaaS事業準備室」を新設。
(目的)
・進展の速いCASEやデジタル化による新たなモビリティプラットフォームを活用した新事業を、柔軟かつスピーディに検討、探索するための体制を作る。
・新事業を通じて新たな価値を提供することで「走る歓び」の価値を拡張し、クルマのある生活の感動体験をさらに高める取り組みを進める。
・そのために、全社から人材を募集するとともに、スタートアップ企業など仲間を募り、積極的に共働していく体制を構築。
・この事業準備室は数年後には事業本部へと拡大する計画で事業化準備を開始。
MaaS:「Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の略称。
鉄道・バス・タクシー・旅客船・旅客機・カーシェア・シェアサイクルなど複数の交通機関のサービスをひとつのサービスとして結び付け、人々の移動を大きく変える概念
②コスト基盤領域を担う原価企画推進部と、新商品の収益管理を担う商品収益企画部を経営企画本部へ移管・再編。
コモディティ企画推進部を廃止し、その機能を経営企画本部、R&D技術管理本部、購買本部および開発領域の各本部へ移管、原価企画本部は廃止。
(目的)
従来の原価企画本部の役割責任を再定義し、企画領域において会社収益へ最大貢献できる組織・体制を再構築する。
〇人事異動
・MAZDA3開発主査を担当され、グローバル販売&マーケティング本部長だった別府耕太さんが「MaaS事業準備室長」に。
・初代CX-5後期型・現行CX-9開発主査を担当され、北米マツダ上級副社長だった大塚正志さんが「グローバル販売&マーケティング本部長」に。
最近開発主査を担当された方のお名前も挙がっています。
特にマツダが最重要視する北米市場を統括する北米マツダの副社長が交代するのは注目ポイント。
北米ではまもなくCX-50の販売が本格始動する事に加えて、ラージ商品群SUV「CX-70」「CX-90」も2022~2023年頃にかけて導入予定となっているので今後の展開が気になるところですね・・・。