つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」日本仕様が初公開されたので詳しくチェック(編集完了しました)

f:id:taku2_4885:20220407121949p:plain

(画像 MAZDA)

3月9日に欧州で世界初披露されていたマツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」ですが、ついに日本仕様が発表されたので内容を詳しくチェックしていきたいと思います。

 

CX-60に関しては3月9日に世界初披露されたのと同時に欧州向けのプラグインハイブリッド仕様に関する詳細情報も同時公開。

気になる日本仕様に関しては3月31日に公式HP内で特設ページが公開されると同時に、4月7日に日本プレミア予定と予告されていました。

そして予告通り本日正式発表されたので欧州仕様と重複する部分もありますが改めて詳しく内容をチェックしていきたいと思います。

 

マツダ公式ニュースリリース

〇公式HP内にあるCX-60ティザーサイト

〇日本仕様に合わせて発表されたCX-60のコンセプト

時代の要求に応える環境・安全性能を備えながら、日常の一般道走行から高速道路を使った長距離ドライブまで、余裕をもって運転を愉しめる"ドライビングエンターテインメントSUV"

続いてCX-60の開発担当者さんに関する情報ですが、開発主査は現行MAZDA2(デミオ)を担当されていた「和田 宜之さん」

f:id:taku2_4885:20220407155019p:plain

(画像 MAZDA)

チーフデザイナーは現行MAZDA6(アテンザ)等を担当された「玉谷聡さん」、カラー&トリム担当デザイナーは現行MAZDA3等を担当された「宇多川舞さん」と発表されています。


 

次に日本のニュースリリースで公開された内外装の画像を紹介。

 

〇エクステリア

「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」

f:id:taku2_4885:20220407115744j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115739j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115658j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115533j:plain

「ソウルレッドクリスタルメタリック」

f:id:taku2_4885:20220407115544j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115527j:plain
(画像 MAZDA)

〇インテリア

f:id:taku2_4885:20220407115513j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115504j:plain
(画像 MAZDA)

これらの画像は欧州でも公開されたものと同じですが、日本仕様で注目は次に紹介する「タンレザー内装」が初披露された事。

f:id:taku2_4885:20220407115520j:plain

f:id:taku2_4885:20220407115750j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115458j:plain
(画像 MAZDA)

ここ最近ではCX-50とロードスターで"テラコッタ"というブラウン系のレザー内装が採用されていますが、CX-60の場合は「ナッパレザー×スウェード素材」の組み合わせでシート座面にはキルティングステッチも施されています。

タン内装が登場するのはもちろんですが、ルーフライニングがブラックの仕様になっているのも嬉しいポイント。

この内装は「PREMIUM SPORTS」に位置付けられるようです。

f:id:taku2_4885:20220407121839p:plain

(画像 MAZDA)

さらに、CX-60のシートは第7世代スモール群モデルからさらに進化させた知見を織り込んだ設計になっているとの事なので、このあたりも早く体感してみたいところですね。

f:id:taku2_4885:20220407135451p:plain

(画像 MAZDA)

〇パワートレイン

欧州で発表されたのはプラグインハイブリッドのみでしたが、日本仕様ではさらに新たな仕様と画像が発表されています。

「直4 SKYACTIV-G 2.5(NA)」(日本仕様でCX-60に搭載する事を初公表)

f:id:taku2_4885:20220407130646p:plain

(画像 MAZDA)

 

「直4 e-SKYACTIV PHEV」

f:id:taku2_4885:20220407115639j:plain

f:id:taku2_4885:20220407125344p:plain

(画像 MAZDA)

・SKYACTIV-G 2.5はCX-5CX-8用をベースに吸排気をチューニング。

・大容量のモーター(欧州では100kWと発表)とバッテリー(欧州では355V・17.8kWhと発表)を組み合わせたマツダ初の量産プラグインハイブリッド。

・プロトタイプのエンジンルームの画像。

【マツダ CX-60】大排気量ディーゼルに初のPHEV、上級な「ラージ商品群」を富裕層はどう評価するか | レスポンス(Response.jp)

f:id:taku2_4885:20220407160952p:plain
f:id:taku2_4885:20220407161025p:plain
(画像 レスポンス)

「直6 SKYACTIV-D 3.3」(日本仕様に合わせて初披露)

f:id:taku2_4885:20220407115652j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115705j:plain

f:id:taku2_4885:20220407125639p:plain

(画像 MAZDA)

・"ライトサイジング"の考え方を基にエンジン容量を既存の2.2Lから3.3Lに拡大するとともに、リーンバーン(高効率燃焼・低燃費)可能な回転域を増加させることで高出力でありながら燃費を大幅改善。

・排気量を上げた事で発生する余剰空気を使い切るために燃焼室を2段設けた「2段エッグ燃焼室」を採用。

・エッグ型の予混合を上下それぞれで行ない、そこにさらに燃料を噴射することで燃料効率を上げる新たな燃焼方式「DCPCI(Distribution Controlled Partially Premixed Compression Ignition)空間制御予混合燃焼」を採用。

マツダ、直列6気筒エンジンなどを搭載する「CX-60 プロトタイプ」技術解説 ラージ商品群技術フォーラム - Car Watch

f:id:taku2_4885:20220407155521p:plain
f:id:taku2_4885:20220407155537p:plain
(画像 CarWatch)

「DCPCI」という名称はすでにマツダが商標出願しています。

・エンジンの構造をシンプルにする事で既存の4気筒SKYACTIV-D 2.2と同等の重量を実現し、高出力でありながらハンドリングの向上にも貢献。

「直6 e-SKYACTIV D 3.3」(開発目標値は今回初披露)

f:id:taku2_4885:20220407115633j:plain

f:id:taku2_4885:20220407131136p:plain

(画像 MAZDA)

・直6 e-SKYACTIV D 3.3搭載のプロトタイプと思われるエンジンルームの画像。

CX-60プロトタイプに試乗。マツダが新エンジン&車台に込めた願いとは?(carview!) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 - carview!

f:id:taku2_4885:20220407160435j:plain

(画像 CARVIEW)

ラージ群の中で特に注目度が高かった直6エンジンがついに発表されましたが、個人的に嬉しいのはエンジンサウンドまで紹介されている事。

ここ最近騒音規制が厳しさを増していますが、その中でも運転の気持ちよさを求めて造り込まれている事が垣間見えて嬉しくなります。

さらに今回は各パワートレインのスペックも公表。

(※ただし現時点では"開発目標値")

f:id:taku2_4885:20220407131724p:plain

(画像 MAZDA)

多くの方が気になる直6 SKYACTIV-Dですが、トルクは両方共に500Nm級となっています。

さらにマイルドハイブリッド無しの仕様の方が少しだけ高回転寄りの特性になってるのも中々興味深いところ・・・。

気になる燃費はまだ公表されて無いようですが、レスポンスの記事によると「マイルドハイブリッド無しの直6 SKYACTIV-D 3.3で燃費は"約19.0km(WLTC)"」との事。

【マツダ CX-60】なぜ今、3.3リットルの大排気量? マツダが示す内燃機関の新たな活路と「税金の課題」 | レスポンス(Response.jp)

f:id:taku2_4885:20220407162437p:plain

f:id:taku2_4885:20220407162508p:plain

(画像 レスポンス)

この数値は4気筒SKYACTIV-D 1.8と同等の燃費なので、マツダが以前から提唱してきた"ライトサイジング"のコンセプトを体現する数値と言えるかもしれません。

 

トランスミッション

欧州発表でもある程度仕様が発表されていたトルクコンバータ無しの8速AT」ですが、今回はより詳しい画像が公開されています。

f:id:taku2_4885:20220407115646j:plain

f:id:taku2_4885:20220407133341p:plain

(画像 MAZDA)

説明内容は欧州で公表された内容と同じですが、トランスミッションの説明で最適なドライビングポジションにまで触れられているのはマツダならではかもしれません。

それを実現するためにマツダが独自開発したという事なのでしょうね。

 

〇ラージ群アーキテクチャー・ボディ・サスペンション

CX-60日本仕様に合わせてアーキテクチャーとボディの詳しいイメージ図も公開。

f:id:taku2_4885:20220407115555j:plain

(画像 MAZDA)

「直6 e-SKYACTIV-D 3.3搭載モデルのプラットフォームとスケルトン図」

f:id:taku2_4885:20220407115608j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115627j:plain
(画像 MAZDA)

「直4 e-SKYACTIV PHEV搭載モデルのプラットフォームとスケルトン図」

f:id:taku2_4885:20220407115549j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115602j:plain
(画像 MAZDA)

・縦置きレイアウトを活かしフロントフレーム断面を拡大・強化することで、ボディ構造の剛性を向上。

プラグインハイブリッド車は高電圧バッテリーをフロントアクスルとリアアクスルの間に配置、さらにボディシェル内のできるだけ低い位置に配置することで低重心化を実現。

・サスペンションは「フロント:ダブルウィッシュボーン、リア:マルチリンク

・外側のリアサスペンションリンクにボールジョイントを採用することで剛性を高め、リアタイヤからの力をよりダイレクトに車体に伝える構造に。

・リアサスペンションは同じマルチリンクを採用しているロードスターよりもシンプルな動きとする事で、ドライバーが直感で操れて助手席や後席でもドライブを愉しめるように配慮。

ロードスターに続いて「Kinematic Posture Control (KPC)」採用。

 

AWDシステム

f:id:taku2_4885:20220407115614j:plain
f:id:taku2_4885:20220407115620j:plain
(画像 MAZDA)

マツダ初となる電子制御多板クラッチを用いたFRベースの全輪駆動システムを採用。

・CX-60のAWDのコンセプトは後輪駆動の特徴であるのニュートラルなコーナリング性能を維持しながら、AWDの安定性をバランスさせたより高次元な"人馬一体"感を味わえるフルタイムAWDシステム。

・「e-SKYACTIV-D 3.3」「e-SKYACTIV PHEV」ではAWDシステムが回生協調ブレーキと連動して前後輪の回生配分を最適化し、減速時に4輪からより多くのエネルギーを回収することが可能。

 

〇Mi-Drive

f:id:taku2_4885:20220309094049p:plain

「画像は欧州仕様 (画像 MAZDA UK)」

すでにMi-Driveが採用されているCX-5で選べたモードは「ノーマル」「スポーツ」「オフロード(Field Journey)」の3つでしたが、CX-60はさらに「トーイング(AWD)」と「EV(PHEV車)」も選択可能に。

f:id:taku2_4885:20220407141845p:plain

(画像 MAZDA)

トーイングモードはすでに北米向け新型SUV「CX-50」でも採用されていましたが、日本向けのマツダ車では初導入となります。

 

〇安全機能

CX-60で採用される新しい安全機能や仕様は欧州仕様発表時にも別記事でまとめましたが、日本仕様ではさらに新たな内容や機能が出ているので紹介。

(欧州で発表された新しい安全機能や仕様をまとめた記事はこちら)

「ドライバー異常時対応システム(DEA)」

f:id:taku2_4885:20220407143748p:plain
f:id:taku2_4885:20220407143755p:plain
(画像 MAZDA)

マツダは新しい先進安全技術「Mazda Co-Pilot Concept(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」のVer1.0をラージ商品群から導入開始すると昨年秋に公表していましたが、ドライバー異常時対応システム(DEA)はこれに該当する新システムなのが確実。

Mazda Co-Pilot Conceptは当面日本市場のみ導入と公表されていたので日本仕様に合わせて初披露された形となります。

「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」

f:id:taku2_4885:20220407145434p:plain

(画像 MAZDA)

こちらは欧州仕様でも発表されていた「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」の説明ですが、設定を記憶できるのは6名分(+ゲスト)との事。

既存のマツダ車で採用されているドライビングポジションメモリー機能では2名分だったので設定範囲だけでなく人数も大幅に強化されています。

 

現時点で発表されている日本仕様の車両スペックや仕様に関する内容は以上となりますが、マツダは本日夜20時~21時にオンライントークセッションを開催予定。

さらに、無料会員サービス「CLUB MAZDA」の会員限定コンテンツではCX-60のフォトギャラリーや壁紙も公開されており、関連イベントも開催予定と予告されています。

f:id:taku2_4885:20220407163258p:plain

(画像 MAZDA)

すでに多くの自動車メディアで動画やWEB記事による実車レポートが解禁されていますが、こちらで気になった内容はまた改めて別の記事で取り上げていきたいと思います。

(一例)

「LOVECARS!TV!」

「E-CarLife」

「山本シンヤの"現地現物"」

「CarWatch」

「Motor-fan」

日本仕様の発売は今年の初秋と予告されている事から今後もさらに情報が順次公開されていくと思われるので引き続き注目しておきたいところですね。