つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

CX-60日本仕様に関する新たな情報「直6 SKYACTIV-D 3.3は後処理装置(尿素SCR)無しでエンジンもカプセル化」「前後重量配分はPHEV仕様と異なる」

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(画像 MAZDA)

日本仕様が初公開されたから続々と情報が出てきているマツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」ですが、今回は国内外で特に大きな注目を集めている直6 SKYACTIV-D 3.3を中心に新たな情報を紹介したいと思います。

 

CX-60日本仕様に関しては4月7日の初公開から続々と情報が公開されており、このブログでも随時取り上げてきました。

これに続いて今回は直6 SKYACTIV-D 3.3に関係する新たな情報が自動車メディア「Motor-fan」の記事で掲載されているので紹介したいと思います。

 

①後処理装置(尿素SCR)の有無に関する情報

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(画像 MAZDA)

元々SKYACTIV-Dは後処理装置(尿素SCR)無しで排ガス規制をクリアしているのが大きな特徴でしたが、現在は欧州向けのCX-5に搭載されているSKYACTIV-D 2.2のみ後処理装置付きとなっている事から直6 SKYACTIV-D 3.3ではどうなるのか注目されていました。

マツダが公開したプレスキットでは触れられていませんでしたが、これに関する情報が掲載されています。

リンク先の記事にある「SKYACTIV-D 3.3のエッグシェイプ燃焼室」という項目にこのような一文が・・・。

排気後処理については、国内仕様はNOx浄化のための尿素SCRシステムは搭載しない。つまり尿素SCRなしで排気規制をクリアするということだ。欧州仕様はSCR付きも準備しているという。

Motor-fanの取材によると日本向けの直6 SKYACTIV-D 3.3は後処理装置無しで、欧州向けは装着される予定との事なので、既存のSKYACTIV-D 2.2と同じ区分けですね。

ちなみに、先日ブログで取り上げたマツダが昨年公開したラージ群アーキテクチャーの画像で直6 SKYACTIV-D 3.3搭載モデルの場合はマフラー横に尿素水用タンクらしき物が確認できましたが、このイメージ画像は欧州仕様という事になります。

マツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」のマフラー形状はどうなるのか改めて検証してみました。 - つらつらとMAZDA

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「緑で囲ったのがおそらく尿素水用タンク (画像 MAZDA)」

 

②直6 SKYACTIV-D 3.3はSKYACTIV-Xに続いてカプセルエンジン化

先日行われたトークセッションで直6 SKYACTIV-D 3.3のエンジンカバーはSKYACTIV-Xと同様に開閉式になっている事を取り上げましたが、その時点ではカプセル化まで行われているのか不明でした・・・。

これに関しても記事の中で触れられています。

リンク先の記事に「そして、再びカプセルエンジン」という項目があり、その中ではこのような説明が・・・・。

(直4)SKYACTIV-Xエンジンで採用した、カプセル化をSKYACTIV-D 3.3でも行なっている。直列エンジンにした理由のひとつに「直列の方がV型よりカプセル化しやすい」というものあったそうだ。

カプセル化の理由は、ディーゼル特有の音・振動を抑え込むことと、エンジンの保温である。

カプセル化することで、夕方(あるいは夜間)に帰宅し、翌朝、再び出発するときまでエンジンを冷え切らないようにする。そうすることで、暖機に使う燃料を削減し、トータルでの燃費を上げることができるからだ。

開閉式のエンジンカバーだけでなくカプセル化もSKYACTIV-Xに続いて採用されているとの事。

かなり細かなポイントにも感じますが、このような小さな積み重ねが実燃費に効いてくるのでしょうね。

ちなみに、トークセッションでも触れられていましたが、直6 SKYACTIV-D 3.3のエンジンカバーは2重になっているのも特徴です。

 

③CX-60の前後重量配分は直6 SKYACTIV-DとPHEVで異なる。

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(画像 MAZDA)

CX-60の車両重量配分はプレスキット等で触れられていませんが、これに関しても別記事の中で触れられています。

リンク先に掲載されている画像にこのような説明文が・・・・。

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(画像 Motor-fan)

「直6 SKYACTIV-D 3.3搭載モデルは"45:55”」「プラグインハイブリッド搭載モデルは"50:50"」と書かれています。

この数値は海外メディアmotor1.comの記事にも掲載されているのですが、こちらの記事だと「直6 SKYACTIV-D 3.3搭載モデルは"55:45"で少しだけノーズヘビーになる」

と詳しく記載されているので、こちらの内容が正解だと思われます。

おそらくエンジンの気筒数や搭載されるバッテリー容量の違いがそのまま重量配分の数値に現れてるのだと思われます。

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「左:直6 SKYACTIV-D 3.3搭載モデル、右:PHEV搭載モデル (画像 MAZDA)」

個人的な想像ですが、車両重量配分の面で考えるとCX-60日本仕様の中で最もリーズナブルかつ軽量と思われる直4 SKYACTIV-G 2.5搭載モデルのコーナリングや走りが予想以上に楽しいという事もあるかもしれませんね(笑)

 

日本仕様初公開から続々と仕様やスペックに関する情報が出てきていますが、どのような走りなのか早く実際に体感してみたいところです。