つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが出願していた「直4エンジンとインホイールモーターを組み合わせたFRベースのハイブリッド車」の特許が登録されました。

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(画像 ipforce.jp)

 

駆動用ロータリーエンジンインホイールモーターを組み合わせたFRベースのハイブリッド車に関するマツダの特許が登録された事を昨日ブログで取り上げましたが、この内容の直列4気筒エンジンバージョンと言える特許が続いて登録されています。

 

「駆動用ロータリーエンジンインホイールモーターを組み合わせたFRベースのハイブリッド車」に関するマツダの特許が登録された事を取り上げた昨日のブログ。

これに続いて今回は搭載エンジンが直4になっている内容が登録されています。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

 

登録された特許の題名は「ハイブリッド駆動装置」

(出願公開は2019年9月)

特許7051048 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている主要構成

・FRベースのハイブリッド車

・駆動用直列4気筒エンジンを搭載(フライホイールレス)

・フロントにインホイールモーター搭載。

トランスアクスル

ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション。

〇資料に記載されている特許の目的

電動機の駆動力を主体とするハイブリッド駆動装置では、十分な走行性能を確保するために大容量のバッテリを搭載する必要がある。また、電動機により十分な駆動力を得るためには、比較的高電圧で電動機を作動させる必要がある。このため、電動機の駆動力を主体とするハイブリッド駆動装置では、大容量のバッテリが要求されると共に、電動機に高電圧を供給する電気系統を電気的に十分に絶縁する必要があり、これらが車両の全体的な重量を増加させ、車両の燃費を悪化させる。さらに、重量の大きい車両を電動機で駆動するために、更なる大容量のバッテリや高電圧が必要となり、これが更なる重量の増加を生む悪循環に陥るという問題がある。

また一方、内燃機関によって駆動される車両の走行には独特のフィーリングがあり、内燃機関による車両の運転を好む根強い愛好者も数多い。しかしながら、年々強化される排出ガス規制により、内燃機関によって駆動される車両を使用し続けることが困難になると予想される。ハイブリッド駆動装置を備えた車両には内燃機関も備えられているが、燃費を十分に低減するために多くの場合、内燃機関による駆動力と、電動機による駆動力が併用されている。このため、ハイブリッド駆動装置において内燃機関を作動させていても、運転者には内燃機関により駆動される車両のフィーリングが伝わらず、内燃機関による車両を運転する楽しみが得られないという問題がある。

従って、本発明は、電動機による駆動の強化と車両重量増加の悪循環に陥ることなく、内燃機関により駆動される車両の運転フィーリングを十分に楽しむことができるハイブリッド駆動装置を提供することを目的としている。

昨日取り上げた内容と比べると、搭載エンジンが直列4気筒に変わってる以外は違いが無い事に加えて特許の目的も同じ内容ですが、今回はさらに"内燃機関のフィーリングを十分に楽しめる"事まで触れられているのが大きな特徴です。

昨日取り上げた特許はロータリーエンジンだったので「RX-9(次期RX-7?)」を意識した内容の可能性が高いですが、今回は直列4気筒エンジンなので色々妄想が広がりますね・・・。

直列4気筒エンジンを採用したFRベース車という事で真っ先に思い浮かぶのは「次期ロードスター」ですが、インホイールモーターを装備すると車両重量が増えてしまう事に加えてトランスアクスルもコスト増に繋がる可能性が高いので、アフォーダブルなライトウェイトスポーツというコンセプトを継承してきたロードスターには色んな意味でオーバースペックという気も・・・。

これ以外だと「MAZDA6の次期型や実質的後継モデル」を意識した内容という可能性も頭に浮かびますが、今のところ具体的な情報が中々出てこない事に加えてトランスアクスルを採用している車種の大半は2ドアクーペやスポーツカーですからね・・・。

 

色々妄想が膨らみますが、インホイールモーターやトランスアクスルに関する特許は他にも出願されているので今後量産車へ反映されるのか気になるところです。