つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

古河ASが新開発した先進運転支援システム用周辺監視レーダーがマツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」に採用。

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(画像 MAZDA)

欧州と日本で情報が続々と出てきているマツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」ですが、今回はこのモデルで採用された部品に関する情報を紹介したいと思います。

 

CX-60に関しては先週日本でも初公開されてから続々と情報が発信されており、個人的にも色々情報をチェックしているのですが、その中で複数のメディアでこのような記事が掲載されているのを見つけました。

自動車産業ポータルサイト「MARKLINES」

〇Digital PR Platform

日刊自動車新聞

両方の記事によると、非鉄金属メーカー大手である古河電工のグループ会社「古河AS株式会社」が新開発した周辺監視レーダーがCX-60に採用された事を正式発表。

 

古河電工の公式HPでもニュースリリースが出ていたので内容を紹介してみます。

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(画像 古河電工)

次世代自動車に求められる先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)で必須となる「周辺監視レーダ」において、従来品よりも大幅に性能を向上させた新型モデル「MMR2」を開発し、本年4月に日本で公開した新型クロスオーバーSUVMAZDA CX-60」向けに量産を開始しました。

〇開発の背景

・古河ASの周辺監視レーダーは現在CX-5に標準搭載されている

・世界各国のNCAP(自動車安全性評価)の評価基準レベルが高まっている事に加えて、複雑化している電子制御部品自体の安全性を確保するために、機能安全やサイバーセキュリティに関する国際規格への適合も必要。

さらに、レーダー取り付け位置によっては車体デザインやバンパー形状の変更も必要に。

〇CX-60に採用された新型周辺監視レーダー「MMR2」の特徴

・「MMR2」ははモデルベース開発(MBD)により開発と検証を同時に進め、自動車の機能安全(ISO)と自動車サイバーセキュリティの国際規格(ISO/SAE)に対応可能。

・従来品よりも検知範囲を広げ、速度検知精度や空間認識性能を向上。

出会い頭や交差点の右左折時、車線変更時、停車時、一般走行時など、広い範囲の検知アプリケーションに適用可能。

・製品体積と重量をそれぞれ約30%削減し、バンパ裏面に直接取り付けることが可能に。

バンパー透過時の伝搬損失が少ない事から車両デザインや材質への配慮が最小限に済む事に加えて、汚れや雪の付着、降雨の影響も受けにくいため天候によらず性能を発揮。

装着イメージも公開されています。

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(画像 古河電工)

調べてみると、古河ASが開発した周辺監視レーダーは2代目CX-5から採用され、2019年には次世代機を開発中と公表していました。

おそらくですがCX-60に採用されたのはこの時に公開された次世代機と思われます。

 

CX-60日本仕様に関してはマツダの新しい先進安全技術「Mazda Co-Pilot Concept(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」のVer.1.0に該当するシステムが採用予定となっているので、関係する部品やパーツの多くが新世代になっている可能性もありますね。