つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2022.4.28)

(画像 ipforce.jp)

2022年に入ってから件数が少ない状況が続いているマツダの特許関連情報ですが、今週は出願公開が複数件あったので紹介したいと思います。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

 

まずは「エンジンの制御装置」という題名の内容を2件紹介。

1件目:特開2022-65763 | 知財ポータル「IP Force」

2件目:特開2022-65764 | 知財ポータル「IP Force」

 

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

(1件目・2件目共通)

本発明は、ブローバイガスに含まれる凝縮水の凍結およびこれに伴う氷塊の形成を効果的に防止可能なエンジンの制御装置を提供することを目的とする。

こちらはGPF(ガソリン・パティキュレート・フィルター)が装着されているので「直6ガソリンターボエンジン」に関する特許出願です。

マツダの直6ターボエンジンに関する特許では電動過給機の採用を視野に入れてる内容が多かったですが、今回の特許は従来型のターボ過給機が前提となっています。

 

マツダはすでに直6ガソリンエンジンを2種類(SKYACTIV-G、SKYACTIV-X)導入する方針を示していますが、ターボ過給機付きという点から北米向けのラージ商品群SUV「CX-70」「CX-90」に搭載予定の直6ガソリンターボエンジンに関係する可能性が高そうですね。

MAZDA NEWSROOMマツダ、2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画を発表|ニュースリリース

(画像 MAZDA)

ちなみに欧州で発表されたプレスリリースによると、CX-60欧州仕様に搭載予定の「e-SKYACTIV-X 3.0」は4気筒版に装着されていた過給機(高応答エアサプライ)が無しになるようです。

 

 

続いては「車両の制御システム」という題名の内容を2件紹介。

1件目特開2022-65289 | 知財ポータル「IP Force」

 

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、悪路を走行する状況において、運転者によるアクセルペダルの過剰な踏み込みを防止し、駆動輪の空転を抑制することができる車両の制御システムを提供することを目的とする。

 

2件目特開2022-65290 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

本発明は、悪路を走行する状況において、運転者によるアクセルペダルの過剰な踏み込みを防止して駆動輪の空転を抑制すると共に、アクセルペダルの急激な操作に応じた車両の急激な挙動を抑制することができる車両の制御システムを提供することを目的とする。

基本的な特許の目的は2件共に同じですが、既存のマツダ車ではAWD車にしか採用されていないオフロードモードを2WD車向けに採用する事を視野に入れてるのがポイントです。

現在オフロードモードが選択可能なマツダ車はAWD専用モデルである「CX-5日本仕様の特別仕様車 "Field Journey"」「CX-5台湾仕様のAWD車」「CX-50」で、今年発売予定のラージ商品群SUV「CX-60」もAWD車に採用予定。

CX-5 "Field Journey"でオフロードモードを選択したメーター画面」

現時点で2WD車へ採用される情報や噂は出ていませんが、今後の商品改良やモデルチェンジで採用範囲が拡大する可能性も考えられますね。

 

今週気になった内容は以上となります。

今後も気になるマツダの特許情報などが公開された時に随時ブログで取り上げていきたいと思います。