つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

CX-60欧州仕様に搭載される直6 e-SKYACTIV-X 3.0の出力とオーストラリア仕様に設定されるパワートレインに関する情報。

(画像 ドイツマツダ)

欧州と日本で先行予約が開始された事で続々と情報が出てきているマツダのラージ商品群第一弾モデル「CX-60」ですが、今回は「直6 e-SKYACTIV-X 3.0の出力」と「オーストラリア仕様に設定されるパワートレイン」に関する情報を取り上げたいと思います。

 

CX-60に関しては先月末にポルトガルの首都リスボン近郊でPHEV仕様の量産プロトタイプ試乗イベントが自動車メディア向けに実施され、試乗インプレッション記事や動画が多数出てきています。

この試乗イベントには欧州だけでなくオーストラリアの自動車メディアも招待されていた事からこちらでも早速レポート記事が複数出てきているのですが、その中で気になるポイントが複数あったので紹介したいと思います。

 

〇直6ガソリンエンジン"e-SKYACTIV-X 3.0"の出力に関して。

(画像 スペインマツダ)

CX-60日本仕様では現時点でディーゼルのみとなっている直6エンジンですが、欧州仕様ではガソリンの"e-SKYACTIV-X 3.0"も導入予定。

欧州でもまだスペックがほとんど公開されていないこのエンジンの出力に関する情報がオーストアリアの自動車メディア「Carsguide」の記事に掲載されています。

ポルトガルで行われた試乗イベントへ出席していたオーストラリアマツダ社長のVinesh Bhindi氏へインタビューした内容が掲載されている記事ですが、その中でこのような一文が・・・。

Mr Bindi confirmed that the straight-six 3.0-litre-engined versions to come will not be able to match the PHEV, in output terms, but some of those variants will be rear-drive-only, as opposed to the PHEV’s all-wheel-drive set up, so they may well be seen as the more purist, driver’s car options.

ビンディ氏は直6ガソリンエンジン(e-SKYACTIV-X 3.0)搭載車の出力はPHEVに及ばないが、AWDのみとなるPHEVと違って2WD(FR)のモデルもある事からより純粋なドライバーズカーとしての選択肢になることを確認した。

Vinesh Bhindi氏によるとe-SKYACTIV-X 3.0の出力はPHEV仕様の323psに及ばないものの、2WDも設定されるのでより純粋なドライバーズカーになるようですね。

MAZDA3・CX-30に搭載されている4気筒 e-SKYACTIV-X 2.0が「190ps(欧州は186ps)」なので、そのまま6気筒に換算するとおおよそ285ps前後でしょうか・・・?

単純な比較だと確かに出力は及ばない事になりますが、PHEV仕様のスペックはシステム合計なので実際に運転すると思ったより大きな差は感じないという可能性も考えられますね・・・。

(画像 ドイツマツダ)

さらに、欧州マツダが発表した資料によると4気筒版に採用されている高応答エアサプライ(スーパーチャージャー)が6気筒版では採用されていないとの事なので、厳しさを増す環境規制に対応しつつもよりNAらしいフィーリングを味わえる直6ガソリンエンジンとなっているかもしれません。

大排気量NA好きの自分としてはやはり日本にも導入して欲しい・・・(笑)

 

〇オーストラリア仕様に設定されるパワートレインについて。

(画像 オーストラリアマツダ)

日本・欧州とほぼ同時にCX-60導入を公表したオーストラリアマツダですが、設定されるパワートレインに関しても先に紹介した「Carsguide」を中心に複数の現地メディアがこのタイミングで取り上げています。

「DRIVE」

「CAHSING CARS」

「CarExpert」

それぞれのリンク先によると・・・・。

・オーストラリアではCX-60が2022年後半に発売開始予定だが、最初から全てのパワートレインが揃うわけでは無い。

・オーストラリアでは「SKYACTIV-G 2.5(NA)搭載モデル」が最初に販売開始され、次に「PHEVモデル」が販売される順番が有力。

・オーストラリアではガソリンとディーゼル両方の直6エンジン搭載モデルが導入される可能性が高いが、販売は早くとも2022年後半で2023年に入ってからの可能性もある。

・オーストラリアマツダ社長Vinesh Bhindi氏は「オーストラリア国内におけるプラグインハイブリッドの需要は限られているが、CX-60のPHEVモデルをきっかけに拡大する事を期待している」と回答。

CX-60のSKYACTIV-G 2.5(NA)搭載モデルは日本仕様で初公表されましたが、オーストラリアにも導入されるとの事。

このあたりは日本と同じ右ハンドル市場という事も関係してるかもしれませんね。

気になる直6エンジンはガソリン/ディーゼル両方がオーストラリアへ導入される可能性が高いようですが、販売は2023年に入ってからになる可能性もあるようです。

オーストラリアにおけるプラグインハイブリッド車の需要はまだ限られてるとの事なので、販売開始当初は直6エンジン搭載モデルが売れ筋になるかもしれませんね。

 

マツダにとってオーストラリアは重要度が高いマーケットなのでどれだけ反響があるのか気になるところです。