つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

欧州メディアが「発電用ロータリーエンジンを採用したMX-30 マルチxEVは2022年7月に生産開始予定」と報道。

(画像 MAZDA)

RX-8以来の量産ロータリーエンジン搭載車として多くのユーザーが発表を待ち望んでいる「MX-30 マルチxEV」ですが、このモデルの生産が7月に開始されるという情報が出てきました。

 

MX-30に関しては初めての商品改良が実施された2022年モデルが欧州各地で発表。

今年初めに取り上げた情報では商品改良と同時に発電用ロータリーエンジンを搭載したマルチxEVモデルも発表されるという報道もあったものの、現在のところ2022年モデル発表の公式ニュースリリースでは触れられていませんでした。

その中で生産開始時期について触れている記事があったので紹介したいと思います。

 

今回取り上げるのはポーランドの自動車メディア「dziennik.pl」が掲載した記事。

2022年モデルの発表に合わせて発電用ロータリーエンジンについて欧州マツダ副社長のWojciech Halarewicz氏へ取材した内容を掲載。

その中にこのような一文が・・・。

Prawdziwą bombą będzie jednak MX-30 REV, która wykorzysta nowy silnik Wankla do zwiększenia zasięgu. Zwykła MX-30 skrywa niewielki zestaw akumulatorów litowo-jonowych o pojemności 35,5 kWh, w którym energii po naładowaniu do pełna powinno wystarczyć na pokonanie ok. 265 km w cyklu miejskim (WLTP). Jednostka z wirującym tłokiem będzie pełnić rolę pokładowej elektrowni. Auto wejdzie do produkcji w lipcu 2022 roku.

本当の爆弾は新しいロータリーエンジンを採用して航続距離を伸ばした"MX-30 R-EV"だろう。通常のMX-30 EVモデルは35.5kWhのリチウムイオン電池を搭載し、フル充電でシティサイクル(WLTP)で約265kmの走行が可能です。ピストンが回転するエンジンが車載用発電機として機能します。2022年7月に生産を開始する予定です。

どうやら取材の中で発電用ロータリーエンジンを採用したMX-30 マルチxEVを7月から生産開始するという情報を得たようです。

ちなみに、スペインマツダもこのモデルの正式名称を「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」と公表しており、日本ではすでにこの名称が商標出願されています。

さらにWojciech Halarewicz氏は今回の技術に関してこのように回答・・・。

・このモデルに搭載されるロータリーエンジンは航続距離を延ばすための発電用で駆動は100%モーター。

ロータリーエンジンは様々な燃料を使用可能な特性があるので、バイオ燃料や合成燃料、さらには水素やLPGガスなどの普及にも対応できる。

・この技術の成功次第で他のモデルへの採用も検討する事になる。

Wojciech Halarewicz氏の証言も一緒に掲載されている事を考えると7月から生産開始という情報はかなり信憑性が高そうに感じますね。

 

欧州では今年初め頃に「MX-30 マルチxEVモデルは夏頃に発表、発売は今年後半(スペインは10月?)」という情報が出ていましたが、7月頃に生産開始というのはこれらのスケジュールと照らし合わせてもほぼ違和感がありません。

一方、日本国内では中国新聞が「2022年度下半期(今年9月~来年3月)に発売」と報じていましたが、こちらは欧州だけでなく日本も含めた発売予定時期なのかもしれません。

まだ正式発表が無いので現時点では"あくまで噂"という話かもしれませんが、マツダは本日「2022年3月期 通期決算」を発表予定なので、この場で何か情報が出てこないか注目したいですね。