つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが出願していた「FR車用のインホイールモーター」に関する特許が登録されました。

(画像 ipforce.jp)

このブログでは以前からロータリーエンジンを採用したスポーツカーに関するマツダの特許情報を取り上げていますが、2019年に出願されていたFR車用のインホイールモーターに関する特許が新たに登録されています。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

 

今回新たに登録されたのは2019年12月に出願公開されていた「FR車用のインホイールモーター」に関するマツダの特許。

特許7064702 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

インホイールモーターに使用される)誘導電動機は、ロータとステータ間の磁束密度が大きい程、換言すれば、磁気抵抗が小さい程、高い出力トルクを発生することができる。
それ故、ロータとステータとの間の離隔距離、所謂エアギャップを小さくすることにより、誘導電動機の高出力化が可能である。
しかし、エアギャップの最小化は、高い加工精度が要求される上、作動時、ステータ温度の急激な上昇に伴う熱膨張に起因した回転抵抗増加や部材間干渉による損傷等が懸念される。

しかも、磁気抵抗の低減によって誘導電動機が高出力化された場合、ロータの回転軸をケーシングに支持する1対のベアリングに局所的に支持荷重が集中し、誘導電動機の信頼性低下(寿命短縮化)を招くおそれもある。
本発明の目的は、高出力化と信頼性向上とを両立可能な誘導電動機等を提供することである。

(この内容は2019年12月に出願公開された時にブログでも取り上げています)

FR車用のインホイールモーターに関する内容はマツダの特許情報で度々出てきていますが、これらは「駆動用ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーを視野に入れた特許」でも採用されているのが大きなポイント。

(一例)

FR車用のインホイールモーターはこれに加えて直列エンジン搭載車と組み合わせた特許でも採用されています。

(一例)

いつも通り"あくまで特許"ではありますが、マツダは次世代ロータリースポーツだけでなくラージ商品群でも将来的にインホイールモーターの採用を検討しているのかもしれません。

中々情報が出てこないMAZDA6の次期型・後継モデルがこれらの技術を採用して登場したら面白そうではありますが・・・(笑)

 

2022年はマツダの特許情報がやや少ない状況が続いていますが、引き続き気になった内容が公開された時は随時取り上げていきたいと思います。