つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

欧州マツダが「CX-60欧州仕様 e-SKYACTIV-D 3.3搭載モデル」のスペックを公開、「MX-30 ロータリーマルチxEV」と「CX-80」の発売予定時期も発表。

(画像 ドイツマツダ)

CX-60日本仕様で一足先にスペック等の詳細が発表されていた直6ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」ですが、欧州マツダも詳細なスペック等を正式発表しました。

 

CX-60に搭載される直6ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」、マイルドハイブリッド付きの「e-SKYACTIV-D 3.3」に関してはすでに欧州・日本両方で導入が公表されていましたが、スペック等の詳細が発表されてるのは日本仕様のみ。

欧州仕様はこれまで先行発売されるプラグインハイブリッドモデルのみ詳細なスペックが発表されていましたが、「e-SKYACTIV-D 3.3」のスペックも欧州マツダから発表されました。

ニュースリリースの一例)

〇ドイツマツダ

〇英国マツダ

〇スペインマツダ

すでにこのブログでも取り上げていますが、CX-60欧州仕様に設定される直6ディーゼルエンジンはマイルドハイブリッド付きの「e-SKYACTIV D 3.3」のみ。

ただし、先に一部メディアで報じられていた通り2種類のスペックが用意されます。

  ハイスペックVer. ノーマルVer.
最高出力 254hp 200hp
最大トルク 550N・m 450N・m
燃費(WLTC) 5.3L/100km(約18.8km/L) 4.9L/100km(約20.4km/L)
CO2排出量 137kg/km 127kg/km
0-100加速 7.4秒 記載無し
最高速度 219km/h 記載無し
駆動方式 AWDのみ 2WD(FR)のみ

事前情報だとノーマルVer.はAWD/2WDが選べるようになると報じられていましたが、ニュースリリースだと2WDのみとなるようです。

日本仕様のスペックではCX-3のSKYACTIV-D 1.8搭載車と同等の燃費を達成している事に大きな注目が集まりましたが、欧州で重要視されるCO2排出量を既存モデルと比較してみると・・・。

  CO2排出量
CX-60 e-SKYACTIV D 3.3(ハイスペックVer.) 137g/kg
CX-60 e-SKYACTIV D 3.3(ノーマルVer.) 127g/km

CX-5 SKYACTIV-D 2.2(184ps仕様/AWD/6AT)

145g/km
CX-5 SKYACTIV-D 2.2(150ps仕様/2WD/6AT) 143g/km
CX-30 e-SKYACTIV-X(AWD/6AT) 127g/km
CX-30 e-SKYACTIV-X(FF/6AT) 124g/km

(※CX-30欧州仕様はSKYACTIV-D 1.8搭載モデルがすでに販売終了しているので、代わりにe-SKYACTIV X搭載車で比較しています)

簡単な比較ですが、CX-60は欧州で販売されるマツダ車で最大サイズ・重量となるにもかかわらず、CO2排出量はCセグメントのCX-30に迫る数値となっています。

欧州ではプラグインハイブリッドモデルが主力になると言われていますが、長距離移動やトレーラー牽引の需要も高いのでディーゼルモデルもある程度人気を集めそうですね。

欧州仕様のe-SKYACTIV D 3.3搭載モデルは8月末から先行予約が開始され、納車は2023年1月から開始予定との事。

さらに欧州仕様ではこれらに加えて直6のガソリンエンジン「e-SKYACTIV X 3.0」も導入予定ですが、こちらは今回も"後日発表予定"とアナウンスされてるので発売も2023年に入ってからが濃厚です。

 

さらに今回発表されたニュースリリースでは今後発売予定の新モデルに関しても触れられていました。

・今後3年間で現行のマルチソリューションアーキテクチャーに基づいた電動化技術搭載モデルを5台発売予定。

・発電用ロータリエンジンを搭載した「MX-30 プラグインハイブリッド」は2023年に発売。

・2023年はラージ商品群の3列シート7人乗りSUV「CX-80」も発売(ドイツマツダは"2023年後半"と記載)

・2025年以降に新開発のEV専用スケーラブルアーキテクチャーを導入開始予定。

発電用ロータリーエンジンを搭載したMX-30 プラグインハイブリッドに関してはすでに一部欧州メディアで「半導体や部品不足の影響から発売開始が遅れる」と報じられていましたが、今回のニュースリリースでは2023年と明記されていました。

日本の中国新聞でも「発売は2022年度下半期」と報じられていたのでほぼ確実と見て良さそうです。

そして今回さらに注目なのは、日本や欧州向けに導入と公表されていたラージ商品群の3列シートSUV「CX-80」の欧州発売が"2023年後半"と公表されている事。

2022~2023年にかけて導入予定のラージ商品群SUVに関しては、CX-60に続いて北米向けのワイドボディ3列シートSUV「CX-90」が2022年度内に生産開始と公表されていますが、今回のニュースリリースを見る限りだと「CX-80」はラージ商品群SUVで最後に導入されるモデルという可能性もありそうです。

ドイツマツダのリリースには"7人乗り"という記載もありましたが、日本仕様はキャプテンシートの6人乗りも用意される予感が・・・(笑)

あとはCX-8がこのまま販売終了するのか?それともCX-80と併売されるのか?という部分も気になるところですね・・・。

 

今回取り上げた内容はあくまで欧州マツダが発表した内容なので、日本における発表・発売時期はまた異なる可能性も十分考えられます。

追って日本のマツダからも発表があると思うので引き続き注目しておきたいと思います。