以前からチェックしているマツダの特許情報ですが、今回は米国で中々興味深い内容が出願されていたので紹介したいと思います。
普段マツダの特許情報は日本で公開された内容を中心に紹介していますが、今回取り上げるのは「米国特許商標庁(USPTO)」のデータベースで公開されたマツダの特許出願。
〇米国特許商標庁(USPTO)公式HP
USPTOのデータベースが8月4日に情報更新されたのですが、新たに公開されたマツダの特許出願でこのような内容が・・・・。
〇題名「DOOR HANDLE STRUCTURE OF VEHICLE(車両ドアハンドル構造)」
(特許出願番号「20220243505」「20220243506」「20220243507」)
〇資料に書かれている説明の一文
While the door handle structure of the vehicle of the present invention is applicable to a front door, a rear door, a lift gate or the like of a four-door type of vehicle, an application structure to a door of a two-door type of vehicle will be described specifically in the following embodiments.
本発明の車両ドアハンドル構造は、4ドアタイプの車両のフロントドア、リアドア、リフトゲート等に適用可能であるが、2ドアタイプの車両のドアへの適用構造について以下の実施形態で具体的に説明する。
題名でも触れていますが、こちらは「格納式ドアハンドル」に関するマツダの特許出願です。
資料では2ドアクーペ/スポーツカーに採用した場合の説明図が掲載されていますが、説明文では4ドア車への採用も視野に入れてるようです。
格納式ドアハンドルはデザイン性や空力性能を高める事が可能で、プレミアムブランドを中心に格納式ドアハンドルを採用したモデルがここ数年で増えていますが、マツダの量産車ではまだ採用例がありません。
(採用車の一例:ジャガー Fタイプ、メルセデスベンツ Sクラス)
マツダもデザイン性や空力性能の向上を意識したドアハンドルに関する特許をいくつか出願していましたが、今回のような格納式の特許はおそらく初めてと思われます。
(昨年12月にはアウターハンドルを無くしたスポーツカー用のドアに関する特許出願も公開)
昨年12月に公開された特許と合わせて次世代ロータリースポーツや次期ロードスターを意識しているのが有力そうですが、4ドア車についても触れられているのでマツダの次世代商品群(第8世代モデル)で格納式ドアハンドルが採用される可能性も考えられますね・・・。
今回の特許出願は米国で出願された内容ですが、日本でも同じ内容が公開される可能性があるので、その時は改めてチェックしたいと思います。