2017年に発表されて大きな反響を呼んだマツダのコンセプトカー「VISION COUPE」ですが、2020年に公開されたこのモデルのヘッドライトに関する特許出願が今週登録されました。
今回取り上げるのは2020年2月に出願公開されていた「車両用照明装置」という題名の特許。
https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7115126








〇資料に記載されている特許の目的
自動車等の車両において近年では、ヘッドライトに付帯して発光部が設けられた車両が開発されている。
しかしながら、以前の特許文献に開示の照明装置ではハウジング内におけるライトガイドが、外方から視認できる状態となっており、ハウジング内部に配設されたライトガイドが視認できてしまい、高い意匠性を以って車両設計を行う上で改善の余地がある。
本発明は、上記のような問題の解決を図るべきなされたものであって、高い意匠性を有する車両の設計を行う上で設計に係る自由度を高めることが可能な車両用照明装置を提供することを目的とする。
(2020年2月に取り上げたブログ記事はこちら)
一枚目の説明図ですぐに分かりますが、こちらは2017年東京モーターショーで世界初披露された「VISION COUPEのヘッドライト」に関する特許です。
VISION COUPEのシグネチャーウイングとボンネットの間はエアダクトになっており、2019年9月にはこのエアダクトから取り入れた空気でヘッドライト本体の冷却を考慮した特許も出願されています。


マツダの特許「車両の前部構造」
— taku2 (@taku2_4885) 2019年9月24日
ランプユニットのハウジング内における上部空間、特に後部における上部空間にも走行風が導入されてランプ本体をより効率的に冷却することができる車両の前部構造。
VISION COUPEのフロント周りに関する内容も無事に特許取得しました。https://t.co/BTwYL6y65R pic.twitter.com/D4Tl7ChbkC
VISION COUPEはあくまで次世代のデザインやブランドの方向性を示したコンセプトカーという位置づけではありますが、ヘッドライト周辺の意匠はCX-60にも採用されてるように感じますね。
一方で多くの人が期待しているのはやはりVISION COUPEのようなセダンや4ドアクーペだと思うので、今回の特許を反映した新型車が登場するのを期待したいですね・・・。
今後もマツダの特許などで気になる情報があれば随時紹介していきたいと思います。