つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

「マツダがインドネシア国内に工場を建設する事を検討している」という報道が現地で出てきました。

(画像 MAZDA)

日本を中心に海外にも生産拠点を設けているマツダですが、インドネシアで気になる報道が出てきています。

 

現在マツダの生産拠点は、広島と防府を中心に米国やアジア地域に設立。

※画像は2021年3月現在のデータ、2021年秋からトヨタとの合弁による米国工場も稼働開始。

(画像 MAZDA)

今年初めに米国でCX-50の生産が開始された事でよりグローバル化が進んだ印象ですが、インドネシアでも複数のメディアが「マツダが生産工場建設へ動いてる」と報道しています。

 

(報道の一例)

「KOMPAS.com」

「CNN Indonesia」

それぞれのリンク先によると・・・・

インドネシア自動車工業会のYohannes Nangoi会長はマツダが近い将来インドネシア国内に組立工場を設立する事を検討している」と明らかにした。

インドネシアマツダのマネージングディレクターRicky Thio氏は取材に対して「マツダ本社が工場建設の必要性に関する調査を年内に開始する」と証言。

インドネシアに工場建設を検討する理由として考えられるのは、マツダを中心に日本車のシェアが高いオーストラリアへの輸出。

まだ決定段階では無いようですが、複数のメディアが同じ内容を報じている事を考えるとマツダインドネシアに工場建設を検討している可能性はかなり高そうですね・・・。

 

 

検討理由として「オーストラリアへの輸出」が挙げられていますが、インドネシアはオーストラリアと包括的経済連携協定(IA-CEPA)を結んでおり、関税の面で大きなメリットがあります。

(今回取り上げた記事によるとすでにトヨタインドネシアで生産した3列シートSUV「フォーチュナー」をオーストラリアへ輸出しているようです)

さらに、インドネシアの産業大臣は昨年春に複数の日本メーカーと会談を行っており、会談を行った自動車メーカーの中で唯一インドネシアに生産拠点が無いマツダは工場建設などの投資を強く要望されていました。

マツダ車の国内販売シェアが高いオーストラリアは特に重要度の高い市場なので、先に上げた理由から工場建設を検討している可能性が高そうです。

 

 

一方で以前のブログでも触れてますが、マツダの企業規模でさらに生産拠点を増やすのはリスクが高い気もするのが正直なところ・・・。

もし実際にインドネシアに工場が建設されるとしても、ベトナム・マレーシアと同様にノックダウン生産のみになるのが有力でしょうか?

 

 

まだ検討段階ではあるようですが、マツダにとって東南アジア地域は重要度が増している市場なので今後の動向が気になるところですね・・・。