今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は40件。
その中から気になった内容を取り上げていきます。
まずは3件の「車体構造」という題名の内容から。
(1件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-152574
(2件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-152576
(3件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-152579






〇資料に記載されている特許の目的。
(1件目)
通常走行時における前部車体剛性を確保して車両の操縦安定性及び運動性能を向上させながら、前方衝突時にパワートレインの後退ストローク量を十分に確保して乗員の安全性を向上させること。
(2件目)
車両の軽量化を図りながら、ステアリングコラムの支持剛性を高めること。
(3件目)
前方衝突時にパワートレインの後退ストローク量を十分に確保して乗員の安全性を向上させながら、空調ユニット本体部の大型化を回避して車室内空間を広くすること。
こちらは駆動方式やパワートレインを限定していない特許出願ですが、説明図に描かれているタワーバーやAピラーを見るとロードスターを意識しているようにも見える内容です。


マツダの特許出願ではここ最近ロードスターを意識しているように見受けられる内容が複数出てきているので、今後の商品改良や次期型を視野に入れているのかもしれませんね・・・・。
続いては「自動車のサブフレーム構造」という題名の内容が5件公開されています。
(1件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-154759
(2件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-154760
(3件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-154761
(4件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-154762
(5件目)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2022-154763










〇資料に記載されている特許の目的
(1件目)
本発明は、井桁状のフレーム剛性を損なうことなく、後側クロスメンバを軽量化することができる自動車のサブフレーム構造を提供することを目的とする。
(2件目)
本発明は、クロスメンバの剛性を低下させずにコントロールアームの軸支ボルトへのアクセス用の開口部を設けることができる自動車のサブフレーム構造を提供することを目的とする。
(3件目)
本発明は、サイドメンバに対するクロスメンバの上下方向の曲げ剛性およびねじり剛性を向上させることができる自動車のサブフレーム構造を提供することを目的とする。
(4件目)
本発明は、井桁状サブフレームにおいてサイドメンバの外表面に設けられるアーム支持ブラケットの強度を高めると共にアームの支持剛性を高めることが可能な自動車のサブフレーム構造を提供することを目的とする。
(5件目)
本発明は、コントロールアームのアーム支持剛性を確保しつつ、ピボット支持部の軽量化を図ると共にカムボルトを設けることができる自動車のサブフレーム構造を提供することを目的とする。
こちらはFR車用のマルチリンクサスペンションに関する特許出願ですが、ピロボールを採用する事を前提としているのでラージ商品群に関係する可能性が高そうです。


画像を並べてみるとほぼ同じ構造に見えます。
ラージ商品群第一弾となったCX-60ではリアサスペンションにピロボールが採用された事がそこそこ話題になってますが、実際に試乗した印象だと思ったより乗り心地は硬く無くて揺れもすぐに収まる事から好印象でした。
走行距離を重ねるとさらにしなやかになるとの事なので機会があればまた改めて試乗してみたいところです。
今週気になった内容は以上となりますが、来週以降も気になった内容を紹介していきたいと思います。