つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

ポーランドマツダが新たなデジタルラジオ規格の影響で「MAZDA2」「MAZDA6」「MX-5(ロードスター)」の新車注文を停止、MX-5のみ新規格に対応した改良モデル登場を予告。

(画像 欧州マツダ)

年明けから「MX-30 R-EV」や「CX-90」に注目が集まっているマツダですが、ポーランドマツダが2023年の販売ラインアップについて気になる発表を行いました。

 

 

ポーランドマツダ公式ニュースリリース

ポーランドマツダは発電用ロータリーエンジン採用のPHEV「MX-30 R-EV」が正式発表されたのを受けて2023年に予定している販売ラインナップについてニュースリリースを発表。

「MX-30 R-EV」はすでに国内の販売店で注文受付を開始しており、ポーランド向けの車両は今年中盤に生産開始。

「CX-60 e-SKYACTIV D 3.3搭載モデル」はすでに400件以上の受注を獲得しており、今月中には納車も開始予定。

・新たにマイルドハイブリッドを採用したCX-5 2023年モデル」実車は今年春ごろに販売店へ到着予定。

これらはすでにブログでも取り上げた情報ですが、これに加えて「MAZDA2」「MAZDA6」「MX-5(ロードスター)」について気になる発表が・・・・。

 

〇「MAZDA2」「MAZDA6」について。

(画像 MAZDA UK)

・2023年4月1日にポーランドで発効されるDAB+受信機の新しい運用・技術規格が原因で、ポーランド国内での新車注文受付が不可能になった。

・しかしこれは販売終了を意味するものではない。

・「MAZDA2」の新車在庫は国内の販売店に数十台程度確保されている。

・「MAZDA6」はポーランド向けの最終生産が来月となる予定で、約1,500台販売予定。

・約1,500台の中には「20th Anniversary Edition」も100台含まれている

〇「MX-5(ロードスター)」について。

(画像 ドイツマツダ)

・「MAZDA2」「MAZDA6」と同様にDAB+受信機の新しい運用・技術規格を理由にポーランド国内での注文受付を"一定期間休止"する。

・受付休止期間はDAB+に対応した次の改良モデルが登場するまで(今年3月~年末まで)

・現在販売されているポーランド向けの2023年モデルは来月で生産終了、約100台強が販売予定。

どうやらポーランドで4月1日に発効されるDAB+受信機の新しい運用・技術要件が新車注文に影響を与えてるようです。

今回のニュースリリースに出てくるDAB+」というのは欧州のほぼ全域で採用されているデジタルラジオ規格との事。

素人なりに調べた限りだと欧州(EU圏内)では自動車を対象にデジタルラジオを義務化する動きも出ているようなので、ポーランドもこの動きに追従した可能性が考えられます。

 

今回影響が出た3車種はいずれも"初代マツダコネクトを搭載"という共通点があるので、現状では初代マツダコネクトが新しいDAB+の規格に対応していない可能性が高そうです。

この3車種以外は全て新世代マツダコネクトを搭載しているので(ヤリスHVのOEM"MAZDA2 Hybrid"は除く)

「欧州のラインナップ、赤枠が初代マツダコネクト搭載車 (画像 ポーランドマツダ)」

「MAZDA2」「MAZDA6」に関しては新車在庫をある程度確保している一方で、生産再開に関しては触れられていません。

欧州ではポーランド以外にも販売ラインナップ一覧から「MAZDA2」「MAZDA6」が無くなってる国が出てきているので、これらの国はこのまま販売終了する可能性が高そうですね・・・。

一方で、「MX-5(ロードスター)」の注文受付停止に関しては今年3月~年末までという一時的な対応ですが、気になるのは"DAB+に対応した改良モデル"が登場する事も合わせて案内されている事。

DAB+に対応する手間がどれくらい掛かるのか分かりませんが、もし初代マツダコネクトのままでは対応出来ない場合は、次の商品改良でマツダコネクトを新世代へ刷新する可能性も考えられます。

MX-5へ新世代マツダコネクトのワイドディスプレイを搭載するには内装デザイン自体も変更する必要がありそうですが・・・。

「左:MX-5"初代マツコネ"、右:MAZDA3"新世代マツコネ" (画像 MAZDA UK)」

現行モデルは2015年の発売開始から約8年が経過している事に加えて、この先もまだしばらく販売が継続される可能性が高いので、次の商品改良でマツダコネクトの刷新等を含めた大幅改良を実施するかもしれませんね。

もちろん初代マツダコネクトのままで新しい規格に対応してくる可能性もありますが・・・(笑)

 

現時点でDAB+の新しい規格の影響で注文受付停止を発表したのはポーランドのみですが、今後他の国や地域でも同様の動きが出てくる事も考えられるので引き続き注視しておきたいと思います。