つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「ラージ群SUVと思われる車体後部構造」に関する特許を米国で出願。

(画像 USPTO)

これまでCX-60とCX-90が発表されているマツダのラージ商品群モデルですが、米国ではラージ商品群SUVと思われる車体後部構造に関する特許が新たに出願されています。

 

 

〇米国特許商標庁(USPTO)公式HP

 

 

今回米国で新たに出願公開されたのは「LOWER VEHICLE-BODY STRUCTURE OF VEHICLE(車両の車体下部構造)」という題名の内容2件。

〇出願番号:US 20230070828 A1

(画像 USPTO)

〇資料に記載されている特許の目的

An object of the present disclosure is to provide a lower vehicle-body structure of a vehicle capable of suppressing the deterioration of aerodynamic characteristics at a space-saving undercover member utilizing a lower surface of a suspension link by the undercover member flush with the lower surface of the suspension link.

本特許の目的は、サスペンションリンクの下面を利用した省スペースなアンダーカバー部材において、アンダーカバー部材がサスペンションリンクの下面と面一になることで空力特性の悪化を抑制することができる車両の車体下部構造を提供することにある。

 

〇出願番号:US 20230076914 A1

(画像 USPTO)

〇資料に記載されている特許の目的

An object of the present disclosure is to provide a lower vehicle-body structure of a vehicle capable of improving appearance by suppressing a case where a silencer is visible from the vehicle rear side and improving aerodynamic characteristics by suppressing entrainment of underfloor traveling air on the rear side of a rear bumper.

本開示の目的は、サイレンサが車両後方から見えるのを抑制して外観を向上させるとともに、リアバンパの後面側における床下走行風の巻き込みを抑制して空力特性を向上させることができる車両の車体下部構造を提供することにある。

どちらの特許出願も資料にFR車用のマルチリンク式リアサスペンションと書かれている事に加えて、説明図のリアバンパーが明らかにCX-60と同じデザインな事からラージ群アーキテクチャーに関係しているのがほぼ確実。

ただ、今回出願された米国でCX-60は販売され無いので、北米向けに導入予定と公表されているCX-70を意識している可能性も考えられますね。

 

ちなみにラージ群アーキテクチャー用と思われるリアサスペンションの特許は日本でも出願されていますが、今回米国で出願された特許説明図ではサスペンションのスプリングが描かれていないのは少し気になるところ・・・。

「左:日本で公開された特許、右:米国で公開された特許 (画像 IP Force.jp、USPTO)」

スプリング以外は細かく描かれているので個人的は「エアサスを採用する事も考えてる⁉」という妄想も膨らんでしまいますが、ラージ群SUVのフラッグシップと言えるCX-90でも採用されて無いのでさすがに考えすぎかもしれませんね・・・(笑)

 

2023年に入ってから中々件数が増えてこないマツダの特許ですが、引き続き国内外で情報をチェックしていきたいと思います。