本日4月6日、マツダが「MAZDA3 2023年商品改良モデル」を正式発表。
いつも通り改良・変更内容を詳しくチェックしていきます。
「MAZDA3」に関しては年明けから商品改良の噂が出始めていましたが、一足先に英国マツダが"2024年モデル"の情報を公開。
噂通りマツダコネクト用ディスプレイのサイズUPやボディカラーラインナップの変更が行われていましたが、日本でも本日正式発表されたので内容を順番に紹介していきます。
〇MAZDA3公式サイト
変更ポイント①:ボディカラーに「セラミックメタリック」が追加。
すでに英国仕様で発表されてましたが、今回の商品改良で「セラミックメタリック」が新たに設定。
この色は2015年のCX-3で初登場した色ですが、登場から8年が経過してMAZDA3にも展開されました。
一方で、これに変わって「ソニックシルバーメタリック」が廃止されています。
変更ポイント②:10.25インチのマツダコネクト用ディスプレイを採用、関連アクセサリーも進化。
こちらも英国仕様と同様に10.25インチのマツダコネクト用ディスプレイを新採用。
ただし「15S」「X Smart Edition」「20S/XD Proactive」は従来サイズの8.8インチが標準装備で、その中で「20S/XD Proactive」のみメーカーオプションで10.25インチへサイズUP可能となっています。
さらに、マツダコネクト関連ではナビゲーションSDカードが"アドバンス2"に、純正のドライブレコーダーはマツダコネクトによる再生に対応しています。
変更ポイント③コネクティッドサービスの提供機能を拡充。
これまで対応しているコネクティッドサービスはCX-30・MX-30と同じでしたが、今回の商品改良からはCX-60と同等の内容を使う事が可能に。
特にリモートエンジンスタートは実際に使用する機会も多そうなので、改良前の車両にもアップデート可能なのか気になるところですね・・・。
変更ポイント④:「Type CのUSB端子」を採用、「HDMI端子」の装着範囲も変更。
昨今のマツダ車と同様にMAZDA3にもType CのUSB端子を採用。
ただしただし「15S」「X Smart Edition」「20S/XD Proactive」は従来のType Aが標準装備で、その中で「20S/XD Proactive」のみメーカーオプションでType Cへ変更可能となっています。
あと、これまで全グレード標準装備だった「HDMI端子」ですが、今回からType CのUSB端子がある車両のみ装備される形になっています。
変更ポイント⑤:ワイヤレス充電(Qi)とAppleCarplayのワイヤレス接続に対応。
こちらも昨今のマツダ車に展開されている装備ですが、ワイヤレス接続に関しては英国仕様と違ってAppleCarplayのみ対応となっています。
あと、ワイヤレス充電に関しては海外仕様でセンターコンソル内に装着する物がありましたが、今回採用されたのはフロントカップホルダー後方なので使い勝手は良さそうですね(笑)
変更ポイント⑥:ステアリングスイッチがつや消しブラックに変更。
これまでシルバー基調だったステアリングスイッチがつや消しブラックに変更。
このスイッチはCX-60と同じ物である可能性がほぼ確実です。
変更ポイント⑦:フルオートエアコンの操作パネルスイッチが小変更。
以前からエアコン操作パネルが一部変わる噂が出ていましたが、確かめてみるとハザードボタン両脇にあった「曇り取りスイッチ(フロント・リア)」がパネル上段へ。
代わりに「エアコン電源スイッチ」が下段左端に移動していました。
これによってパネル上段のボタンは7つに増えています。
変更ポイント⑧:安全装備の新機能追加と進化
今回の商品改良に合わせて安全機能も進化。
「AT誤発進抑制制御」と「ドライバーモニタリング」はマツダの最新モデルであるCX-60と同等の性能に進化した事になります。
変更ポイント⑨:CD/DVDプレイヤーが廃止。
ここ最近純正装着のCD/DVDプレイヤーが無くなる車種が増えていますが、MAZDA3も今回の改良で廃止。
ちなみに、CX-5やCX-60ではアクセサリーオプションで後付けのCD/DVDプレイヤーが用意されていますが、MAZDA3の場合はアクセサリーオプションでも用意されていないので、このあたりはどれくらい反響があるのか気になるところ・・・。
海外で販売されているマツダ車のほとんどはすでにCD/DVDプレイヤーが無くなっていましたが、日本国内でも今後無くなる方向かもしれませんね。
変更ポイント⑩:フロントカップホルダーは全グレード蓋(リッド)が無い仕様に。
これまで中級グレード以上のモデルはフロントカップホルダーに蓋が装備されていましたが、今回の改良で全グレード蓋が無い仕様に変わりました。
これに関しては前方にワイヤレス充電(Qi)を追加した事も関係してるかもしれません。
変更ポイント⑪:サンルーフが廃止
これまでSKYACTIV-X搭載車の一部グレードで選択可能だったサンルーフが今回の改良で無くなってしまいました・・・。
実際はあまり需要が無かったのかもしれませんが、全グレードで選択できなくなったのはさすがにちょっと寂しいところ・・・。
変更ポイント⑫:グレード体系の変更、MT車の種類も減少
今回の商品改良でグレード体系やモデルの種類も変わっているのでボディ別に紹介。
☆ファストバック
・e-SKYACTIV X搭載モデルはAWD車のみに。
・ブラックレザー内装の「L Package」、バーガンディレッド内装の「Burgundy Selection」を廃止して「Proactive Touring Selection」を新設定。
・ブラックレザー内装、バーガンディレッドレザー内装は「Proactive Touring Selection」のメーカーオプション扱いに変更。
☆セダン
・「SKYACTIV-G 1.5」「e-SKYACTIV X 2.0」搭載車が廃止。
・「e-SKYACTIV G 2.0」「SKYACTIV-D 1.8」搭載車のAWDモデルが廃止。
ファストバック・セダンどちらもグレードが整理されていますが、特にセダンは選べるパワートレインが2つになってしまいました・・・。
昨今のSUV人気からセダンの需要が減少傾向にある事が理由と思われますが、比較的売れ筋と思われるSKYACTIV-G 1.5搭載車まで無くなったのはちょっと意外ですね。
さらに、これまでファストバックの複数のパワートレインに設定されていたMT車の選択肢も減少しています。
e-SKYACTIV Xの2WD車だけでなく、SKYACTIV-G 1.5のMT車まで無くなったのはかなり衝撃的・・・。
個人的にMAZDA3 SKYACTIV-G 1.5のMT車は購入されてるユーザーさんも比較的多い印象だったので、せめてBlack Tone Editionだけでも設定を残した方がいい気もするのですが・・・。
少し前はMT車の設定が豊富である事がマツダの売りだったと思うのですが、ここ最近減少傾向にあるのが心配ですね・・・。
最後にグレード構成と車両価格のおさらい。
※①:セダンは廃止
※②:ファストバックのみ
※③:差額はそれぞれ「X L Package」「X Burgundy Selection」のAWD車との比較
昨今の原材料価格の高騰などもあって全体的にある程度値上げされていますが、特にe-SKYACTIV X搭載モデルはFF車が廃止された事からSmart Editionでも300万越えとなりました。
X Proactive Touring Selectionにレザー内装を追加した場合でもギリギリ300万円台ですが、さすがにそろそろ車両価格の値上げが落ち着いて欲しいところですね・・・。
今回の商品改良で確認できた変更点はとりあえず以上となります。
マツダコネクト用ディスプレイのサイズUPを中心に内装関連の各種装備が順当に進化した感じですが、一方で一部装備やパワートレインの種類が減少したのはやや寂しいところ・・・・。
あと、個人的にはe-SKYACTIV Xの2回目のアップデートを期待していましたが、今回は全てのパワートレインが現状維持となっています。
一方、MAZDA3に採用された改良内容は基本的にCX-30にも展開されているので、今後どのタイミングで展開されるのか気になるところですね。
MAZDA3 2023年商品改良モデルは6月上旬発売予定となっているので、気になる方是非一度販売店へ足を運んでみてください。