つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

「CX-80 日本仕様」の実車を一足先にチェックしてきました(後編:良かったポイント/気になるポイント etc...)

マツダさんからお誘いいただきCX-80日本仕様の事前撮影会に参加してきましたが、車両紹介を中心として前編に続いて後編です。

 

 

(前編はこちら)

前編では事前撮影会で用意されていたCX-80日本仕様(プロトタイプ)の実車紹介を中心に展開してきましたが、後編では「良かったポイント/気になったポイント」を中心に紹介していきたいと思います。

 

 

ただその前に、昨日マツダ公式HPでCX-80日本仕様の先行情報サイトが公開されたので紹介。

こちらでは既存のSUVモデルとのサイズ比較が可能になっていますが、日本仕様に用意される全てのボディカラーと内装色も公開されたのでまとめてみました。

「ボディカラーラインナップ」

○アーティザンレッドプレミアムメタリック(特別塗装色"匠塗")

○ソウルレッドクリスタルメタリック(特別塗装色"匠塗")

○マシーングレープレミアムメタリック(特別塗装色"匠塗")

○ロジウムホワイトプレミアムメタリック(特別塗装色"匠塗")

○メルティングカッパーメタリック

○プラチナクォーツメタリック

○ジェットブラックマイカ

○ディープクリスタルブルーマイカ

 

「内装色」

○ナッパレザー(Premium Modern専用ピュアホワイト)

○ナッパレザー(Premium Sports専用タンカラー)

○ナッパレザー(ピュアホワイト)

⇒「XD Exclusive Modern」

○ナッパレザー(ブラック)

⇒「XD-HYBRID Exclusive Sports」「XD Exclusive Mode」

○レザー(ブラック / グレージュ)

⇒「XD L Package」「PHEV L Package」

(画像 MAZDA)

○クロス(ブラック)

⇒「XD S Package」「XD」

※画像の撮影車両に装備されてる10.25インチセンターディスプレイは「XD S Package」の場合メーカーセットオプション、「XD」はまだ設定未発表。

ボディーカラーの画像に関しては事前撮影会に無かった仕様を2種類ランダムに選びましたが、設定される8色は全グレード選択可能。

「アーティザンレッドプレミアムメタリック」「メルティングカッパーメタリック」以外はCX-60とほぼ同じですが、CX-60に設定されている「ソニックシルバーメタリック」はCX-80のラインナップに含まれていません。

内装に関しても事前撮影会に無かった「レザー(ブラック / グレージュ)」も含めてCX-60と同じ種類になっています。

ボディカラーだけでなく内装も多くの選択肢がありますが、チーフデザイナーの玉谷聡さんに"オススメの組み合わせ"を質問ところ4種類挙げていただけたので紹介。

やはり事前撮影会に用意されていた実車の組み合わせが中心ですが、メルティングカッパーメタリックに関しては実車が用意されて無かったブラックとの組み合わせもオススメとの事。

ちなみに昨日公開されたCX-80日本仕様の広報画像にはメルティングカッパーメタリックとブラック基調の外装と組み合わせた車両画像もあったので合わせて参考にしてみてください。

(画像 MAZDA)

 

 

ではこれまで紹介した内容をおさらいしつつCX-80の良かったポイント/気になるポイントを・・・。

 

 

良かったポイント①:FRらしさをより味わえそうなデザインとプロポーション

先行発表された欧州仕様の画像を見た時点ではCX-60をそのまま3列化したモデルというイメージに加えてやや胴長(全長に対してホイールベースがやや長すぎる)の印象もあったのですが、実車を見るとそのような違和感も感じる事無く普通に好印象でした。

(最近のマツダ車は特に画像と実車で印象が大きく変わるパターンが多いです)

ラージ商品群ではフェンダーアーチ等がボディ同色の上級モデルが話題の中心になりますが、フェンダーアーチやボディ下部が材着ブラックになっている標準モデルだとボディがより薄く見えてFRらしいロングノーズや伸びやかプロポーションがより味わるように思うので個人的にはこちらもかなり好み。

これに関してはスポーツカーやクーペなどの車体薄いクルマが好きという個人的嗜好の影響ですが(笑)

ボディ下部をブラックにする事によってボディ(外板部分)がより薄くなってFRらしさが増す気も。

 

 

良かったポイント②:ボディのリフレクション(特にDピラー周辺)

MAZDA3から始まったマツダ第7世代商品群はプレスラインでは無くボディの映りこみやリフレクションを使ったシンプルな表現が特徴ですが、CX-80は日本仕様向けの第7世代商品群で最も車体が大きいので映り込みやリフレクションを存分に味わうことが可能。

特にサイドウィンドウのブライトモールディングが太くなっているDピラー周辺のリフレクションはかなり美しかったので、撮影中もテンション上がってました(笑)

デザインに関する内容ですが、事前撮影会当日特に美しく感じたポイントだったので別で紹介。

Aピラー⇒Dピラー⇒リアドア付近と回り込むリフレクションも美しかった。

 

 

良かったポイント③:テクノロジーバッヂ付きサイドシグネチャーガーニッシュを全グレードに採用。

事前撮影会に用意されたXD S PackageにもINLINE 6ロゴ入りのサイドシグネチャーガーニッシュが。

CX-60では電動化モデル(XD-HYBRID系、PHEV系)のみ装着されていた「テクノロジーバッヂ付きサイドシグネチャーガーニッシュ」ですが、CX-80ではXD系グレードも含めて全グレード装着されます。

CX-60のXD系グレードオーナーでテクノロジーバッヂ付きに交換される方もそこそこ多く見かけたので、要望が多かったのかもしれませんね。

 

 

良かったポイント④:想像以上にスペースがあった3列目シート

(資料 MAZDA)

昨年マツダミュージアムでチェックしたCX-90と同じホイールベースにも関わらず全長は短くなる事が公表されていたので「さすがに3列目は狭くなるのでは?」と予想していたのですが、実際に座ってみると足元スペースに変わりは無い事に加えて、CX-8よりヘッドルームやクォーターウィンドウが拡大した効果で予想以上に"普通に"座れます。

パッケージングを担当されたマツダR&D戦略企画本部 企画設計部の高橋達矢さんも3列目はスペースだけでなく内装トリム形状を工夫して乗り降りのしやすさにかなり力を入れた事を説明されていました。

しかもラゲッジルーム容量もCX-8より増えているので、車体後部のパッケージングは実車で体感して欲しいポイントです。

 

 

良かったポイント⑤:フロントのエアコン操作パネルでリアエアコンの設定温度や風量が調整可能。

左:XD S Package、右:Premium Modern

CX-80のフロントエアコン操作パネルには新たに「REAR CNTRL」というボタンが追加されていますが、これはリアエアコンの設定温度や風量をフロントから調整出来る機能。

このボタンは海外で販売されているCX-70/CX-90にも備わっていますが、Twitter(現:X)経由で教えていただいた情報によると国内向けのマツダ車で同等の機能が備わるのは2016年まで販売されていたMPV以来との事。

他メーカーでも高価格帯のミニバンや大型SUVくらいしか装備されてないようですが、例えば後部座席にお子さんやご高齢の方が座ってる時に重宝する気がしますね・・・。

Twitterには実際に操作した動画も投稿してるのでよろしければ参考にしてみてください。

 

 

次に気になったポイントを紹介。

 

 

気になったポイント①:CX-60との差別化(デザイン・内外装色 etc...)

CX-80では「グリルインシグニア採用(今のところ日本仕様のみ)」「カタロググレード初のアーティザンレッドプレミアムメタリック設定」「メルティングカッパーメタリック国内初導入」などのトピックがあるものの、全長や乗車人数以外はCX-60と全く同じ内外装という印象もやはりあります。

これまでの反響を見る限りだとCX-70/CX-90のようにバンパーデザインの差別化を期待する声が特に多いでしょうか・・・。

CX-70(左)とCX-90(右)はバンパーやホイールが差別化されてる代わりにボディは同じ(画像 MAZDA USA)

内装に関してもCX-70に設定されたバーガンディレッド(ナッパレザー)導入も少し期待していましたが、結果的にはCX-60と全く同じ種類なっています。

ただ、CX-60も発売開始から2年経過しているので新しい内装色やボディカラーを追加してCX-80と差別化するのもアリかもしれませんね。

個人的には「CX-60⇒スポーティ重視」「CX-80⇒上質感重視」みたいな棲み分けが良さそうに思いますが・・・。

CX-5/CX-8も内外装で多くの共通点がありましたが、CX-60/CX-80の場合は価格帯に合わせて期待値もある程度上がるはずなのでどのような反響があるのか気になるところ・・・。

ラージ商品群ではCX-70のみ設定されているバーガンディレッド内装 (画像 MAZDA USA)

 

 

気になるポイント②:SKYACTIV-G 2.5搭載モデル(25S系グレード)が未設定。

CX-60のSKYACTIV-G 2.5搭載モデル (画像 MAZDA)

前編でも触れましたが、CX-80日本仕様のパワートレインは「e-SKYACTIV PHEV」「e-SKYACTIV D 3.3」「SKYACTIV-D 3.3」の3種類で、CX-60に設定されている直4 ガソリンNAエンジン「SKYACTIV-G 2.5」は用意されません。

まだCX-80日本仕様の車両本体価格は発表されていませんが、CX-60の価格差を見る限りだとスタート価格はある程度上がる可能性がかなり高いです。

CX-60のS Packageで比較すると25SとXDの価格差は約60万弱 (画像 MAZDA)

これは日本市場におけるディーゼルエンジン搭載モデルの需要やCX-60より車両重量が増える事が関係してるかもしれませんが、CX-8では25S系の需要もある程度あった印象なので気になるところ。

 

 

気になるポイント③:グレード毎の2列目シート設定範囲。

(真ん中の画像 MAZDA)

CX-80日本仕様の2列目シートに関しては「7人乗り / 6:4分割可倒式ベンチシート(左)」「6人乗り / センターウォークスルー仕様(真ん中)」「6人乗り / コンソール付きキャプテンシート」の3種類と紹介しましたが、前編でも触れた注意点は「グレードによって選べる2列シートの種類に限りがある事」

☆CX-80日本仕様のグレード別2列シート設定

      7人/ベンチ 6人/ウォークスルー 6人/キャプテン
Premium Modern
XD-HYBRID
PHEV
    ナッパレザー(ホワイト)
Premium Sports     ナッパレザー(タン)
Exclusive Modern       ナッパレザー(ホワイト)
Exclusive Sports   ナッパレザー(ブラック)   ナッパレザー(ブラック)
           
Exclusive Mode
XD
  ナッパレザー(ブラック)   ナッパレザー(ブラック)
L Package PHEV   本革(ブラック/グレージュ)  
S Package   クロス(ブラック)    
XD   クロス(ブラック)    

CX-8はほとんどのグレードで7人乗り/6人乗りが選択可能でしたが、CX-80ではグレード毎に種類がほぼ指定されています。

特に人気を集めそうなXD-HYBRID系グレードの6人乗りは全てセンターコンソール付きキャプテンシートで、7人乗りベンチシートが選べるのはExclusive Sportsのみ。

3列シート車で需要が多そうなウォークスルー仕様はL Package(XD・PHEV)のみとなっています。

設定に関してはCX-8の販売状況などを見て決定されたのかもしれませんが、さすがに少なすぎる気も・・・。

 

 

気になるポイント④:「6人乗り / コンソール付きキャプテンシート」の2列目シートはフラットに出来ない。

欧州仕様のコンソール付きキャプテンシートはフラットになってたのですが・・・(画像 MAZDA UK)

先に発表されていた欧州仕様では6人乗り/コンソール付きキャプテンシートも2列目シートをフラットにする事が可能でしたが、何と日本仕様では不可能。

マツダに確認したところ「欧州仕様⇒マニュアルシート」「日本仕様⇒電動シート」なのが理由との事でした。

左:欧州仕様、右:日本仕様 (左画像 MAZDA UK)

CX-8の6人乗り/コンソール付きキャプテンシート仕様(Exclusive Mode)の2列目シートも電動だった関係でフラットに出来ませんでしたが、欧州仕様の画像でフラット可能と思ってる方もいる可能性があるので紹介しておきます。

 

 

気になるポイント⑤:CX-60からの進化具合(CX-60に対するフォローも含めて)

今回は事前撮影会なので実車を撮影・チェックするのみでしたが、ある意味一番気になるのは発売されてから乗り心地などで賛否が出ているCX-60からどれほど進化・改善が行われているのか?という事だと思います。

CX-60についてはすでに既存オーナーを対象にした制御ソフトや足回りのアップデート提供が実施されてきましたが、マツダはこれまで制御ソフトや足回りのアップデート提供をあまり大々的に情報発信していないのでそれによって混乱した部分もある気が・・・。

出来ればこれまで実施してきたアップデートとCX-80で投入された技術・知見の効果を目に見える形で発信した方がいいかもしれません(比較試乗や進化ポイント解説の公式動画 etc...)

あと、CX-80ではこれまで実施したアップデートに加えて新たな技術や知見も投入される可能性がありますが、それらをCX-60にも導入するのか気になるところ。

今月8日に行われた2025年3月期 第1四半期決算発表の場でも専務執行役員CFOのジェフリー・H・ガイトン氏から「CX-80のアップデート内容をCX-60にも反映させる」というコメントがあったので、CX-60初の正式な商品改良にも期待したいですね。

 

 

Instagramにも写真投稿する予定なのでよろしければチェックしてみてください。

 

 

CX-80日本仕様の事前撮影会に参加してきた内容を前編と後編分けて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

いくつか気になるポイントも挙げさせていただきましたが、全体的にはCX-60譲りの質感を持った内装やよりFRらしいプロポーションなど魅力もたくさんあったので、あとは発売だけでなく試乗可能になる時期も気になるところですね。

マツダはCX-80日本仕様初公開に合わせて専用のTwitter(現:X)アカウントを開設したのに加えて、公式HPではCX-80の未公開情報や最新イベント情報をいち早くお知らせする「CX-80 Mail Magazine」の登録も募集開始しているのでこちらも是非チェックを。

☆CX-80公式Twitter(現:X)

☆CX-80 Mail Magazine

 

今回事前撮影会にお誘いいただいたマツダさんにこの場を借りてお礼申し上げます。

まだこれから発売も控えていますが、まずは・・・

「CX-80日本仕様の初公開、おめでとうございます」

 

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・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)

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