週末に開催されたMAZDA FAN FESTA 2024 in OKAYAMAで「MAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPT」の会員限定コンテンツに参加してきました。
「"MAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPT"とは?」
すでにご存じの方も多いかと思いますが「MAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPT」は今年1月の東京オートサロンで初披露されたMAZDA SPIRIT RACINGブランドのコンプリートモデル第1弾として市販化を目指している車両。
国内向けのロードスターに設定されていないソフトトップの2.0Lエンジンをベースにしてるのが一番の特徴で、イベントだけでなくマツダブランドスペース大阪や一部の販売店でも実車展示が行われてきました。
「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING会員限定イベント」
今年秋も富士スピードウェイと岡山国際サーキットでマツダファンフェスタ(MAZDA FAN FESTA 2024)が開催されましたが、その中で「MAZDA SPIRIT RACING RS Concept」の機密車両を見ながら開発状況などを聞くことが出来る公式アプリ限定イベントが・・・。
先月の富士スピードウェイでは事前申し込みに落選して当日受付で機密車両を見るだけでしたが、岡山では事前申し込みに当選したので開発状況なども聞くことが出来ました。
「MAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTの機密車両とついに対面」
会場ではまず注意事項(情報機密保持 etc...)の誓約書にサインするところから始まり、最初にMAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTのコンセプトや開発状況に関するプレゼンに続いて機密車両を見学する2部構成。
11月11日以降はイベント内容を拡散OKと案内されていたので、今回ブログで紹介している流れになります。
そして、会場に展示されていた"機密車両"というのがTwitter(現:X)で一足先に紹介したこちら・・・・。
今回展示されたのはMAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTの開発車両で、今年6月頃にドイツ・ニュルブルクリンクでスクープされた実物!
発売後に開発車両を公開する事例はたまに見かけますが、まだ発売されてないモデルの開発車両を一般ユーザーに披露するのはメーカー問わずめったに無いはずです(もちろんマツダ初の試み)
さらにこのイベントでは開発車両のシートに座る事も可能で、座った時のみ記念撮影OKでした(この写真はスタッフさんに撮って頂きました)
☆今年6月にニュルブルクリンクでスクープされた事を取り上げたブログ記事と動画。
(動画内10:14頃から)
プレゼンにはMAZDA SPIRIT RACING開発担当の楠弘隆さんと、デザイン担当の南澤正典さんが登壇されましたが、とりあえず説明された内容を覚えてる限りで挙げていきます。
☆楠弘隆さんはこれまで現行デミオ/MAZDA2の15MB等も担当
☆南澤正典さんはこれまでNDロードスターのエクステリアデザイン等も担当。
◎プレゼン序盤に「MAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPT 市販化決定」と発表されましたが、現在も開発を続けているので発売時期や価格などは今回未発表。
◎このモデルの企画検討が始まったのは2020年初旬との事(コロナ禍突入直前くらい)
◎検討開始当初は予算も人手も無かったので、処分予定だった車両を持ってきて楠さんも車両の組み上げ作業を手伝いながら最初のプロトタイプを制作。
(持ってきた車両は北米仕様のソフトトップモデル?)
◎今回展示しているプロトタイプは正式承認を受けてから製作した2代目との事。
◎開発コンセプトは「購入した状態のままで日常からサーキット走行まで楽しめる車」で、すでに公表されている通りソフトトップの2.0Lで200馬力を目指して開発中。
◎コンセプトが似ているロードスターNR-Aはよりモータースポーツ重視で、それぞれのカテゴリーのレギュレーションに合わせてパーツやセッティングを独自に選ぶ位置づけ。
◎商品ポジションとしては現行ロードスターだけでなく様々なスポーツモデルのちょうど中間あたり?
◎エアロパーツやホイール等の専用パーツはMAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTと一緒だが、開発車両にはリアスポイラーも装着。
スーパー耐久車両のようなGTウイングも検討したが、エンジン出力等を考えるとそこまでは必要無いと判断。
(現在純正OP設定されているMAZDA SPEEDスタイリングキットとは別デザイン)
◎サスペンションは日常使いとサーキット走行の両立を目指しており、ニュルブルクリンクのような高低差が大きくて激しくバンプする場所でもタイヤが路面を追従し続ける事が出来る"しなやかさ"を重視している。
サーキットだけでなく欧州マツダの研究開発拠点(ドイツ・フランクフルト)とニュルブルクリンクの間のアウトバーン/一般道でもテスト評価を実施。
◎開発車両の車高はMAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTよりやや高いが、それでもノーマルモデルよりは低く感じた。
◎開発テストはマツダ社内TOP認証取得のテストドライバーが担当しており、今年のニュルブルクリンク走行テストにはMAZDA SPIRIT RACING代表の前田育男さんやスーパー耐久のチームドライバーも参加。
◎ニュルブルクリンク走行テスト時はコース脇の町(モイシュバト)にあるビルシュタインの施設を借りてサスペンションセッティングや整備を行った。
(という事はビルシュタイン製サスペンション採用?)
◎今回の展示車両は通常タイプのブレーキローターが装着されていたが、スリット入りブレーキローターも検討してる可能性あり(展示会場に写真パネルがあった)
◎フルバケットシートはMAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTと同じレカロ製と思われますが、展示車両はロゴやエンブレムが無し。
開発コンセプトに則って日常の乗り降りにも考慮しているとの事でしたが、実際に座ってみるとサイドサポートは十分ある感じで着座位置も純正より低く感じた。
◎セレクティブキーシェルとマツダコネクト用センターディスプレイのオープニング画面をMAZDA SPIRIT RACING専用仕様にする事も検討中。
◎プレゼンではMAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTの後ろにモザイク処理された「MAZDA3 / MAZDA2 / CX-60」と思われる車両も一緒に並んでるイメージ画像が公開されましたが、ロードスターに続いてコンプリートカーやパーツ開発を行うのかは明言されず・・・。
とりあえず覚えてる内容を挙げていきましたが、まず驚いたのはこのモデルの企画検討開始が2020年初旬頃という事。
MAZDA SPIRIT RACINGが立ち上げられたが2021年11月より前から企画検討が始まっていた事になりますが、2022年末に専務執行役員の青山裕大さんから高性能モデルの可能性も調査している証言が出ていたので、ブランド立ち上げとコンプリートカー検討が同時に進められていたのかもしれませんね。
☆2022年末に青山裕大さんの証言を取り上げたブログ
MAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTのコンセプトや立ち位置はある程度予想通りでしたが、やはり企画検討初期やニュルブルクリンクのテスト走行の開発秘話は面白い内容で、プレゼンではアウトバーンを走行している開発車両やビルシュタインの施設で整備している貴重な写真も公開されました。
サスペンションメーカーは公表されませんでしたが、ノーマルのRS/NR-Aに続いてビルシュタイン製になるのがほぼ確実でしょうか。
ただ、車両展示スペースに飾られていた写真を見るとサスペンションにネジ溝があるように見えた気もするので車高調整式の可能性も?(ここは正直自信無し)
あとはやはりMAZDA SPIRIT RACING RS CONCEPTの後ろにモザイク処理された「MAZDA3 / MAZDA2 / CX-60」と思われる車両も一緒に並んでるイメージ画像はかなり興味を惹かれましたが、やはりロードスターに続いてコンプリートカーやオプションパーツの展開を検討してるのでしょうか・・・?
MAZDA SPIRIT RACINGはコンプリートモデル第2弾を示唆した「MAZDA SPIRIT RACING 3 CONCEPT」も発表していますが、先月の富士スピードウェイに続いて今回の岡山でも展示されて無かったのはやや気になるところ・・・。
今回の主なイベント内容は以上ですが、最も気になる人が多いと思われる発売時期や価格は今回も未公表だったものの、ここ最近の流れだと年明けすぐの東京オートサロンで市販化や販売方法などが正式発表される予感も・・・。
これから年末年始にかけて関連情報や東京オートサロンの出展概要も発表されると思うので、引き続きマツダからの情報に注目ですね。
関係者の皆様、貴重な機会を設けていただきありがとうございました!
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令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県
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