つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「CX-60 2024年商品改良モデル」を正式発表、特別仕様車"XD-HYBRID Trekker"追加等のグレード体系変更や走りにアップデートを実施(追記あり)

(画像 MAZDA)

2024年12月9日、マツダから「MX-30 2024年商品改良モデル」が正式発表されたので、いつも通り改良・変更内容を詳しくチェックしていきます。

 

 

2022年に発売開始されたCX-60に関してはこれまで価格改定(昨年8月発表)と対策部品/リプロ提供が実施されてきましたが、初の商品改良と言える2025年モデルが先月欧州と台湾で正式発表。

欧州ではジルコンサンドメタリック追加やサスペンションを中心とする走りのアップデートが実施されていましたが、日本仕様もついに2024年商品改良モデルとして正式発表されています。

 

 

マツダ公式ニュースリリース

マツダ公式HP・CX-60専用サイト

 

ポイント①:CX-60初の特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」登場。

(画像 MAZDA)

☆「XD-HYBRID Trekker」の特徴・専用装備

・ベースとなったグレードは"XD-HYBRID Exclusive Sports"

・限定ボディカラーとして「ジルコンサンドメタリック」も選択可能。

・ラゲッジルームに積載した荷物が2列目や前席へ侵入するのを防ぐ「パーティションネット」を装備。

・Exclusive Sportsではメーカーオプション設定の「パノラマサンルーフ」が標準装備。

CX-60初の特別仕様車になる「XD-HYBRID Trekker」はレジャーなどのアクティブなライフスタイルを意識したモデルで、内装にパーティションネットを装備しているのが特徴。

このパーティションネットは純正アクセサリーオプションにも掲載されていないので完全な専用装備になります。

外装関連では欧州で先行公開されたジルコンサンドメタリックを選択できるのが特徴ですが、欧州では全グレード選択可能だったのに対して日本仕様はこのXD-HYBRID Trekkerしか選べないので、このあたりも特別感がありますね。

あと、WEBカタログを見るとTrekkerはエンジン・トランスミッション制御等が変更されていて、諸元表を見ると他のXD-HYBRID系グレードより燃費が良くなっていました。

(画像 MAZDA)

ちなみに、"Trekker"というのは「山歩き(トレッキング)などの徒歩旅行者」という意味で、マツダは昨年このフレーズを商標出願済みです。

(出願時期を見ると本来は来年くらいに発売するつもりだったのでしょうか・・・?)

☆昨年6月にTrekkerの商標が出願公開された内容を取り上げたブログ

 

 

ポイント②:グレード体系の変更。

(画像 MAZDA)

特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」追加だけでなくグレード体系の変更も行われたので順番に紹介・・・。

◎新グレード「XD SP」

(画像 MAZDA)

⇒これまで設定されていた"XD S Package"をベースにブラック基調のエクステリアを採用。

☆エクステリアでXD S Packageから変更された部分

・ドアミラー・・・・・・・・・・・「ボディ同色 ⇒ グロスブラック」

・フロントグリル・・・・・・・・・「縦長ブロックメッシュ ⇒ ハニカムメッシュ」

シグネチャーウイング・・・・・・「クロームメッキ ⇒ ブラッククローム

アルミホイール・・・・・・・・・「18インチグレーメタリック ⇒ 20インチブラックメタリック」

・サイドシグネチャーガーニッシュ・「材着ブラック ⇒ ブラッククローム(INLINE6ロゴ入り)」

☆XD S Packageでは選択不可 or メーカーオプションだったがXD SPで標準化された機能・装備

・IRカットガラス

・ワイヤレス充電(Qi)

☆XD S Packageでは標準装備 or メーカーオプションだったがXD SPで選択不可になった機能・装備

・ドライバー異常時対応システム

ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート

サイドカーゴネット

・AC150W電源

☆メーカーセットオプション

・セーフティ&シースルービューパッケージ

(画像 MAZDA)

 

◎新グレード「PHEV L Package」

内装は25S L Packageの画像 (画像 MAZDA)

⇒CX-80に続いてPHEVモデルのベースグレードとして新設、基本的な装備設定は25S/XDのL Packageと同じで内装もレザー(ブラック or グレージュ)

☆25S/XDのL Packageでは選択不可 or メーカーオプションだったがPHEV版で標準化された機能・装備

・スマート・ブレーキ・サポート(SBS)の前進時左右接近物検知機能。

BOSEサウンドシステム

 

◎廃止されたグレード

・XD

・XD S Package

・PHEV Exclusive Sports

・PHEV Exclusive Modern

「XD SP」は廃止されたXD/XD S Packageに変わるXD系のベースグレードですが、ブラック基調のエクステリアを採用しているのに加えてアルミホイールも20インチなので上級グレードにも劣らない雰囲気で、個人的にXD SPのエクステリアはフェンダーアーチ/ボディ下部に加えてアルミホイールもブラック化された事からボディがより薄く見えてかなり好みです。

他の車種でも人気が高い”Black Selection(旧:Black Tone Edition)"的なモデルと言えますが、XD SPでセーフティ&シースルービューパッケージ(154,000円)を選ぶとL Packageの車両本体価格を越えるので、どちらか迷う人も出てきそう・・・(笑)

XD SPとXD L Packageの車両本体価格は99,000円差 (画像 MAZDA)

これ以外ではCX-80と同様にPHEVモデルのL Packageが新設されましたが、一方でXD系モデルはXD/XD S Packageが廃止されたので18インチアルミホイール装着グレードが無くなっています。

 

 

ポイント③:一部グレードで装備設定範囲を変更。

(画像 MAZDA)

グレード体系に加えて既存グレードの装備設定範囲も一部変わっています。

(※2024.12.10追記:25S S Packageの装備変更内容で一部間違い・書き忘れを教えていただいたので加筆修正しました)

「25S Package」

☆メーカーセットオプションから標準装備に変わった機能・装備

アダプティブLEDヘッドライト

・ヘッドライト内シグネチャーLED(ブラッククローム加飾)

デイタイムランニングライト

・リアコンビランプユニット内シグネチャーLEDランプ

・レーンキープ・アシスト・システム

・緊急時車線維持支援

前側方接近車両検知

☆標準装備 or メーカーセットオプションから設定無し/選択不可に変わった機能・装備

・シースルービュー

右直事故回避アシスト機能

・交差点事故回避アシスト機能

・クルージング&トラフィックサポート

・ドライバー異常時対応システム

・ドライバーモニタリング

・IRカットガラス&スーパーUVカットガラス(フロントドア)

・ドアミラーの「オート格納機能」「ヒーテッド機能」「自動防眩/リバース連動機能」

・ステアリングヒーター

サイドカーゴネット

・12.3インチセンターディスプレイ

・運転席10Wayパワーシート

・シートヒーター(フロント)

・シートバックポケット

・4:2:4分割可能式リアシート

・ワイヤレスAppleCarPlay

・ワイヤレス充電(Qi)

 

「25S/XD Lパッケージ」

☆メーカーオプション設定から標準装備に変わった装備

・シースルービュー

・12.3インチフル液晶メーター

マツダコネクト用12.3インチセンターディスプレイ

・電動チルト&テレスコピックステアリング

・ドライバーパーソナライズの自動設定復元

・ワイヤレスAppleCarplay

・ワイヤレス充電(Qi)

☆メーカーオプション設定から設定無し/選択不可に変わった装備

・パノラマサンルーフ(新設されたPHEV L Packageも選択不可)

 

「25S Exclusive Mode」

☆メーカーオプション設定から標準装備に変わった装備

・ドライバーパーソナライズの「自動ドライビングポジションガイド」「エントリーアシスト」

 

「全グレード」

⇒アクセサリーオプション設定されていた「リアシートモニター」「CD/DVDプレイヤー」が廃止。

(画像 MAZDA)

 

 

ポイント④:XD系グレードもサイドシグネチャーガーニッシュ(INLINE6ロゴ入り)が標準装備に。

左:材着(ブラック)、右:ロゴ入り (右画像 MAZDA UK)

これまでパワートレインのロゴが入ったサイドシグネチャーガーニッシュ(クロームメッキ or ブラッククローム仕様)はXD-HYBRID/PHEV系グレードのみ採用でしたが、今回の商品改良でXD系グレードにも採用。

CX-80のXD系グレードでも採用されていたのでCX-60も同様の変更があると思われましたが、発売された時からロゴ入りのサイドシグネチャーガーニッシュへ交換されるオーナーさんも多く見かけたので嬉しいポイントですね。

ただ、25S系グレードは引き続きロゴが入っていない材着(ブラック)仕様になります。

 

 

ポイント⑤:サスペンションを中心に走行性能をアップデート。

(画像 MAZDA)

発売時から乗り心地を中心に賛否が出ていたCX-60ですが、先月発表された欧州仕様2025年モデルに続いて日本仕様でも「サスペンションセッティング」「電動パワーステアリングAWDの制御」「騒音・静粛性」のアップデートを実施。

おそらくCX-80・CX-60欧州仕様と同じ改良メニューだと思われますが、これまで試乗したCX-80では乗り心地や8速ATの変速制御を中心にかなり好印象だったのでCX-60もある程度期待出来そう・・・。

ただ、個人的にCX-60の乗り心地は世間で騒がれてるほど悪く感じなかったのに加えてソリッドでスポーティな走りに魅力も感じていたので、今回の改良でどれだけ両立出来てるのか気になります。

ちなみにCX-60はすでにサスペンションの対策部品や各種制御のリプロが既存ユーザーに提供されており、マツダファンブック最新号のレポートによると今年4月生産分の新車からこれまでの対策をすべて織り込んだランニングチェンジ版になっているとの事。

レポート通りだと今回の商品改良でさらにアップデートされた事になりますが、既存オーナーを対象に今回の改良メニューが提供可能なのか?という部分も気になるところ。

(個人的には欧州仕様と同様に全グレードスタビライザー無しに変わってる場合、既存オーナーへのアップデート提供は難しくなりそうな予感も・・・)

 

 

最後にグレード構成と車両本体価格をおさらい。

昨年大幅な商品価格値上げが実施されましたが、今回の商品改良では装備設定範囲が変更された25S系グレード以外は価格据え置き。

PHEV系モデルに関してはL Packageによって500万円台から選択可能になった一方で、XD系グレードはXD/XD S Packageが廃止されたので300万円台のグレードが無くなりました。

大幅な値上げは実施されてないものの、ラインナップ全体で見るとスタート価格はやや底上げされた感じですね。

 

 

今回マツダから発表された内容は以上となりますが、一番気になるのはサスペンションを中心とする走りのアップデートやジルコンサンドメタリックの実車ですかね・・・。

CX-60 2024年商品改良モデルは昨日から予約受注が開始されていますが、販売は来年2月21日開始予定と案内されているので試乗レポートや販売店への実車配備はまだしばらく先かもしれませんが、欧州で先行公開される可能性も考えられるので引き続き注目しておきたいと思います。

 

令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。

◎石川県公式HP

地震災害用リンク(令和6年12月27日まで受付)

令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県

・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)

令和6年(2024年)能登豪雨に係る災害義援金の受付について | 石川県

富山県公式HP(令和6年12月27日まで受付予定)

富山県/「令和6年能登半島地震災害義援金(富山県被災者支援分)」の受付について

新潟県公式HP(令和6年12月27日まで受付予定)

令和6年能登半島地震で被災された方々(新潟県の被災者)への義援金の受付について - 新潟県ホームページ