つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダの経営陣とデザイン本部長が「ICONIC SP」量産化実現へ向けた進捗状況ついてもコメント、ロータリーエンジンは排ガス規制対応準備をほぼ完了か?

2023年に発表されてから注目集め続けている「ICONIC SP」ですが、量産化に関する話題が出てきました。

 

 

2023年ジャパンモビリティショーで正式発表されたICONIC SPに関しては想定されるパワートレインだけでなくサイズや車両重量まで具体的に発表された事から量産化への期待が高まっていますが、マツダは昨年2月にロータリーエンジン開発グループを再始動させたのに続いて、5月には縦置き2ローターのRotary-EVシステムコンセプトを公開。

縦置き2ローターのRotary-EVシステムコンセプト (画像 MAZDA)

今年1月の東京オートサロンでも毛籠社長から排ガス規制対策などの開発が順調に進んでいる事が明言されてさらに期待値は高まってきましたが、ICONIC SP量産化に向けた進捗状況に関する新たな話題が出てきています。

 

 

今回取り上げるのは前回のブログに続いて「Road & Track」の記事。

https://www.roadandtrack.com/news/a64488764/mazdas-rotary-engined-sports-car-is-almost-ready/

(画像 Road & Track)

前回のブログでRoad & Track誌が広島のマツダ本社で【毛籠勝弘社長】【専務執行役員兼CTOの梅下隆一さん】【デザイン本部長の中山雅さん】のお三方からロードスターの今後についてインタビューした内容を紹介しましたが、Road & Track誌はICONIC SP量産化の行方についてもインタビュー。

こちらもお三方から回答があったようなので紹介したいと思います。

You didn’t need to look too hard at the Iconic SP to see a viable car beneath its concept’s sleek lines.

“I have to be very careful what I say here,” said Masashi Nakayama, the general manager at Mazda’s design division, “but we made sure that it will be feasible for production.”

ICONIC SPをじっくりチェックすると、その洗練されたボディラインの中に量産可能なクルマが隠されていることがすぐに分かります。

「ここで何を言うかは慎重にならなければなりません」とマツダデザイン本部長の中山雅さんは語ります。「しかし、量産化は確実に実現できると確信しています。」

“I decided to reopen the rotary engine development group and I gave a mission to them,” Mazda CEO Masahiro Moro told Road & Track.

“that was to comply with stringent emissions regulations like LEV IV in the U.S., and Euro 7. We know that rotary is not good at complying with emissions, that was the reason we decided to discontinue it in 2012. That is a very high hurdle they have to overcome, but in the last year the progress has been very encouraging.”

ロータリーエンジン開発グループを再開決定した時に、開発メンバーにある使命を与えました」と、マツダの毛籠勝弘社長はRoad & Track誌に語った。

「それは、米国LEV IVや欧州Euro 7といった厳しい排ガス規制をクリアすることでした。ロータリーエンジンは排ガス規制への適合が困難であることは承知しており、それが2012年に生産中止を決定した理由です。これは乗り越えなければならない非常に高いハードルでしたが、昨年の進捗は非常に良好でした。

“Where we are is developing the technology to pass the U.S. regulation, and we have a very good forecast now, so we are almost ready,” chief technical officer, Ryuichi Umeshita, told R&T.

“The next challenge is... now you can support us in making a good business case. But technically, we are almost ready—if we see a good business case, we’re ready to go.”

現在、米国の規制をクリアするための技術開発を進めており、非常に良好な見通しが得られているのでほぼ準備は整っていますと、最高技術責任者(CTO)の梅下隆一さんはRoad & Track誌に語った。

次の課題は…皆さんのサポート/応援によって優れた事業性を示すことです。しかし、技術的にはほぼ準備が整っているので、優れた事業性を示すことができればすぐにでも事業開始できるでしょう。

Exactly how this new engine will be used remains an interesting question.

In the Iconic SP, it was a range extender, recharging a battery pack on the move and giving a peak output of a claimed 365 hp.

But Mazda could also potentially choose to use a more conventional hybrid layout, one that Umeshita hinted at when we spoke about the future Miata’s continued use of a manual gearbox, suggesting the more potent sports car could get a quicker transmission and therefore, by implication, a mechanical connection between engine and wheels.

“If, let’s say—and we haven’t decided anything yet—if we do go to the super sports category, then [a gearbox] should be faster,” he said, “then probably not a manual, but a more advanced transmission technology can be used.”

この新しいエンジンがどのように使われるのかは、依然として興味深い問題です。

ICONIC SPではバッテリーパックを充電するレンジエクステンダーとして使用することで、最高出力365馬力を発揮するとされていました。

しかし、マツダはより従来的なハイブリッドレイアウトを採用する可能性も秘めています。これはMX-5(ロードスター)が将来もマニュアルギアボックスを引き続き採用するという話の中で梅下さんが示唆した通りで、よりパワフルなスポーツカーにはより速いトランスミッションが搭載され、エンジンとホイールの機械的な接続が暗黙的に確立される可能性を示唆しています。

(まだ何も決まっていないが)もしスーパースポーツカテゴリーへ進出することになったら、(ギアボックスは)より高速になるはずです」と彼は述べ、「そうなれば、おそらくマニュアルではなくより高度なトランスミッション技術が採用されるでしょう」と続けました。

The Iconic SP concept also featured miniature pop-up headlight covers, inspired by the pop-ups used by some of the company’s best-known sportscars including all four generations of the RX-7. Could something like this also make production?

“We can do it in terms of technology,” Nakayama said. “For example, in the current MX-5, there is a deployable bonnet, the hood pops up [in the event of a crash]… but the question is regulation. Of course, if you could support us, we’d love to do it.”

ICONIC SPには、歴代RX-7を中心とするマツダのスポーツカーで採用されてきたポップアップ式ヘッドライトからインスピレーションを得ている小型のヘッドライトも搭載されています。このようなヘッドライトカバーは量産化される可能性はあるのでしょうか?

「技術的には可能です」と中山さんは語ります。「例えば、現行MX-5にはアクティブボンネットが装備されており万が一の衝突時には跳ね上がります。ただ、問題は規制です。もちろん、皆様のご支援をいただければ喜んで実現させていただきます。」

ロータリーエンジンに関しては排ガス規制対応などの開発が順調に進んでいる事がっ公表されていましたが、梅下さんによると準備はほぼ整ってきてるとの事。

あとはユーザー等からのサポート/応援によって事業性を成立させる事が課題ですが、目途が立てばすぐに事業開始出来るレベルまで進んでいるようです。

続いてICONIC SPのロータリーエンジンに関してはMX-30 Rotary-EVと同様に発電用(シリーズハイブリッド)と公表している一方で、マツダ関係者からは駆動用も検討したい発言が度々出ていましたが、こちらに関しても梅下さんからより高度なトランスミッションを採用する可能性も明言されました(あくまで仮定の話かもしれませんが)

既存のトランスミッションだとラージ商品群に採用されている縦置き用トルコンレス8速ATが候補に挙がりそうですが、マツダは以前から"スポーツカー用と思われる縦置き自動変速機"に関する特許を複数出願しているので、商品企画次第では実用化されるかも?(ロードスターにも採用とか・・・)

☆スポーツカー用と思われる縦置き自動変速機に関するマツダの特許出願一例

①:6速MTをベースにドグクラッチを採用したスポーツハイブリッド(2022年5月出願公開)

②:6速MTに電動式アクチュエーターを追加したトランスアクスル型シーケンシャルミッション(2022年1月出願公開)

そしてICONIC SPにはリトラクタブルヘッドライトを彷彿とさせる機構も採用されていましたが、中山さんは今回のインタビューでも規制が課題と断りつつも技術的には可能とコメント。

このヘッドライトはICONIC SPだけでなく次期ロードスターでも採用を期待する声がありそうなので、何とか実現すると嬉しいですね・・・。

 

 

今回のインタビュー記事を見る限りだとロータリーエンジンを中心とする技術面はほぼ準備出来てきた一方で、あとはユーザー等からのサポート/応援が大きなカギになりそう・・・。

ただ、マツダの経営や商品戦略の大きなカギを握ってるであろうお三方がここまで踏み込んでコメントしてるのを見ると、マツダがかなり本格的に量産化を検討してるのは間違いなさそうですね。

(あくまで個人的な肌感覚ですが、RX-VISIONの時よりさらに熱を帯びてる気も・・・。)

米国の関税引き上げ後に行われたインタビューでも実現に向けた熱いコメントが出てきたので、今後の進捗に期待したいです。

 

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