
今週公開されたマツダの特許出願から特に気になる内容を取り上げます。
〇特許情報プラットフォーム
今回取り上げるのは「エンジンシステム」という内容。

























☆資料に記載されている特許の目的
車両等に設けられるエンジンにおいて、複数種類の燃料を燃焼室に供給することでエンジン性能を高めることが検討されている。
例えば、特許文献1(特開2004-36538)には、ガソリンと、ガソリンよりもオクタン価の高い水素の燃焼室への噴射が可能とされたエンジンであって、エンジン負荷が高いときはガソリンに加えて水素を燃焼室に噴射することでノッキングの抑制を図ったエンジンが開示されている。
エンジンには、上記のようにエンジン負荷が高いときにノッキング等の異常燃焼が生じないようにするということに加え、エンジン負荷が低いときに安定して混合気が燃焼することが求められる。特許文献1の発明では、エンジン負荷が低いときの燃焼安定性の確保について十分に考慮されておらず、この点で改良の余地がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、異常燃焼を防止しつつ燃焼安定性を高めることができるエンジンシステムを提供することを目的とする。
こちらは駆動用の直列4気筒ガソリンエンジンに関する特許ですが、インジェクターが(燃料噴射装置)が1気筒毎に2つ備わってる事に加えて、サブインジェクターからはエンジン負荷によって水素 or メタンを噴射する事で、ノッキングや異常燃焼を抑制させて燃焼効率・性能UPを目指しているのがポイント。
さらに、水素とメタンは外部から補給するのではなくガソリンを燃料改質装置へ送り込んで生成させるのも大きな特徴ですが、ここまで思い切った構造を検討するのは水素・メタンの貯蔵スペースを出来る限り小さくしたいのが理由かもしれません。
マツダはすでに燃料改質装置を備えたエンジンの特許を複数出願していますが、今回の特許出願は両方のインジェクターが直噴式になっているのが大きな違い(これまではポート噴射・直噴両方あり)
具体的なストローク方式や燃焼方式は明記されてないものの、マツダのエンジンロードマップから推測するとSPCCI燃焼を採用する可能性が高いかも・・・?
☆これまで取り上げた燃焼改質装置に関する特許出願
あと、燃料改質装置はガソリンなどの炭化水素燃料を水素とカーボンに分離させて、取り出したカーボンを産業用に活用する事も各方面で検討されてるようですが、マツダはスーパー耐久シリーズで「CO2回収技術(Mazda Mobile Carbon Capture)」の実証実験も行ってるので、あらゆる回収技術を検討してる可能性が高そうです。
燃料改質システムはかなり思い切った構造なので量産車に搭載されるのはまだまだ先の話かもしれませんが、マツダが内燃機関を進化させるために様々なアプローチをかけてるのは確実・・・。
2027年には次世代ガソリンエンジン"SKYACTIV-Z"が登場予定ですが、これまで取り上げた特許がどれだけ反映されるのか注目ですね。
令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。
(全て令和9年3月31日まで受付)
◎石川県公式HP
・地震災害用リンク
令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県
・豪雨被害用リンク
・富山県公式HP
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