つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

欧州マツダのデザイナーが最近のボデイカラートレンドについてコメント、今後明るめのボディカラーの人気が戻る可能性も?

(画像 MAZDA)

色も造形の一部という信念からボディカラーにも強いこだわりが込められているマツダデザインですが、欧州マツダのデザイナーがここ最近のトレンドや今後の予測についてコメントしています。

 

 

今回取り上げるのはドイツや英国のマツダ公式ニュースリリースで公開されている特集記事。

〇ドイツマツダ

〇英国マツダ

主にカラー&マテリアルなどを担当されている欧州マツダのシニアデザイナーAlena Gersondeさんへインタビューしている内容が公開されており、その中でここ最近のトレンドや今後流行りそうなボディカラー等についてコメントされています。

 

 

Q1:現在ボディカラーのトレンドはどうなっていますか?

Before the IAA (International Motor Show in Germany) our observations were that sky-blue tones are very much on the rise; we also expected greens to continue to be in trend. At the conference in Munich, we saw many red and grey tones displayed in interesting pearl and metallic variants.

Overall, colder, more subdued paint tones are likely to continue prevailing, but I suspect that at some point, greater expressions of boldness and courage will return to the trending colour palette.

昨年9月のIAA (ドイツ国際モーターショー) 開催前に実施した調査ではスカイブルーの色調が非常に増加していることが分かっており、グリーンも引き続きトレンドになると予想していました。

IAAのプレスカンファレンスでは多くの赤とグレーの色調が興味深いパールやメタリックのバリエーションが多く展示されているのも見られました。

全体として、寒色や落ち着いた色のトーンが引き続き主流となる可能性がありますが、ある時点で大胆さと勇気のより大きな表現がボディカラーのトレンドに戻るのではないかと思います。

 

Q2:自動車の電動化はボディカラーのトレンドにどのような影響がありますか?

When we compare the sales of our MX-30 electric crossover with the internal combustion powered CX-30, we can clearly see that customers are more likely to choose lighter paint tones for the electric car. With the electric vehicle market expanding, we expect a continued preference for lighter tones.

The most popular colour chosen for the MX-30 was “Ceramic White”. This was also a ‘communication colour’ – meaning the tone in which vehicles used for press and advertisements were shown in. Customers clearly found the colour pleasing, and this provided great feedback for my team as it means our research and visualisations suited the customer well. We see the trend towards light exterior tones for electric vehicles from other manufacturers, too.

However, as technology evolves and design aesthetics adapt, we might see a shift towards more expressive and vibrant colours, too. The challenge lies in balancing innovation with timeless design principles that resonate with a broad range of customers.

BEVの「MX-30」 と内燃機関搭載モデルの「CX-30」 の販売状況を比較すると、顧客がBEVで明るい塗装色を選択する傾向が高いことが明らかになっています。電動化車両の需要拡大に伴って引き続き明るい色調が好まれると予想されます。

MX-30で一番人気のカラーは「セラミックメタリック」で、これは報道や広告に使用される車両の"コミュニケーションカラー"でもありました。顧客は明らかにこの色が心地よいと感じ、これは私たちの調査と顧客のニーズが非常にマッチした事を意味するため、デザインチームにも大きなフィードバックをもたらしました。 他のメーカーの電気自動車でも、明るい外装色への傾向が見られます。

しかし、テクノロジーが進化し、デザインの美学が適応するにつれて、より表現力豊かで鮮やかな色への移行も見られるかもしれません。課題は、幅広い顧客の共感を呼ぶ時代を超越したデザイン原則とイノベーションのバランスをとることにあります。

Alena Gersondeさんによると、昨年9月のIAA開催前に実施した調査で「スカイブルー」や「グリーン」がトレンドになる傾向が確認できており、他メーカーも含めてBEVモデルを中心に明るめのボディカラーを採用する事例が増えているとの事。

確かにブルーやグリーンは環境対応をアピールするために使用されてる場合が多いですし、ここ最近登場するBEVモデルを見るとマツダのセラミックメタリックに近い白系のボディカラーが多い印象を受けますね・・・。

 

魂動デザインが導入されてからのマツダのボディカラーは落ち着いた色が大半(特にグレー系が多い印象)で明るめの色はかなり少ないですが、昨年大幅商品改良されたMAZDA2では「エアストリームブルーメタリック」という水色のボディカラーが新登場。

(いつもお世話になっておりマツダオートザム紫竹さんのYouTubeでも紹介されています。)

さらに、欧州マツダのデザインディレクターJo Stenuit氏はCX-60ワールドプレミア直後の2022年5月に行われたインタビューで「ディープブルー or グリーンのシグネチャーカラー」の発表を匂わせる発言をしていたので、今後さらにブルーやグリーンのボディカラーが登場する可能性も考えられます。

 

先日北米でワールドプレミアされたCX-70にはブロンズ系の「MELTING COPPER」という新色が登場するようですが、これからCX-80や既存車種の商品改良モデルも登場するはずなので、どこかのタイミングでブルーやグリーンの新色が登場する事に期待ですね。

 

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※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金ふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。