つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

ベルギーマツダのPRマネージャーが今後の商品展開やMX-30の販売戦略について証言。

欧州でMX-30の発売が開始された事に合わせてベルギーマツダのPRマネージャーが現地メディアの取材に答えています。

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(画像 ドイツマツダ)

いくつか気になる点もあったので取り上げてみたいと思います。

あと、今回の内容とリンクする最近おススメの動画も紹介しています。

 

今回の情報元はベルギーメディア「de Vlaamse Ondernemer」

ベルギーマツダのPRマネージャーであるPeter Gemoetsさんが取材に答えています。

 

気になった点をピックアップしていきます。

 

Q1:内燃機関の今後について

充電インフラが完璧でない事に加えて誰もが簡単に充電設備を設置できるわけではないので内燃機関はまだまだ必要。

そのため、マツダはガソリンとディーゼル両方の内燃機関の開発に投資を続けていますがそれらは電動化と組み合わせます。

最近登場している新しいモデルも24Vマイルドハイブリッドです。

また、マツダ初のプラグインハイブリッドも2年以内に発表する予定で、さらに新型ディーゼルエンジン直列6気筒エンジンも開発中です。

マツダのプレゼン資料でプラグインハイブリッドはFRベースのラージ群モデルに設定する事が公表されています。

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(画像 MAZDA)

ラージ群モデルの導入開始は1年程度遅れて2022年度と推測されるので上で取り上げた2年以内にプラグインハイブリッド導入という話はほぼ辻褄が合います。

この点からプラグインハイブリッドはラージ群第一弾モデル登場時から設定される事になりそうです。

 

Q2:MX-30のターゲットユーザーや販売について

都市部のみ走行する方やセカンドカー向け用途、さらにカンパニーカー等のフリート向けも重要視しています。

マツダは当初ほとんどフリート顧客を持っていませんでしたが現在はおおまかに「フリート顧客:2割、一般顧客:8割」

ただ、自動車市場全体の傾向は逆でEVの8割がフリート販売となっていてMX-30単体も同様です。

今年のMX-30販売はベルギーで360台、欧州全体では1万台の計画となっています。

長期的に見ると充電インフラは拡大すると思いますが、先に挙げた点も含めてスムーズに進行するとは限らないのでMX-30はロータリーエンジンを採用したレンジエクステンダー仕様も開発中です。

ご存じの方もいると思いますが、カンパニーカーというのは欧州の企業で一般的な制度で会社経費で中間管理職以上の社員・幹部に通勤やプライベートで使用可能な車を貸与するもの。

8年間ドイツに在住して現地で活動されていたモータージャーナリストの竹花寿実さんもMX-30やホンダeのような航続距離を割り切ってるEVはカンパニーカー需要狙いであることを小沢コージさんのYouTubeチャンネルで証言されています(動画の1:12:00頃から)

こちらの動画内ではその他にも「EV補助金の内容」「販売店を含めたドイツの充電インフラ事情」「ノルウェーなど北欧でEVが普及した理由」など日本のメディアとは違って実際に現地で生活しながら活動してきた竹花さんならではの証言が多く収録されてるので是非一度チェックしてみてください。

 

今回の内容は以上となります。

 

新型コロナウイルスによる騒動でマツダの将来的な開発や商品計画の変更があるのでは?という心配がありましたが、今回の記事内では大きな変更も無く進められてるようです。

日本でもまもなくマイルドハイブリッド仕様のMX-30が発売開始となりますが、レンジエクステンダーなどのxEV仕様に関する新たな情報もそろそろ出て欲しいところですね。