本日開幕した東京オートサロン2025でマツダがプレスカンファレンスを開催しました。
毎年この時期恒例になっている東京オートサロンですが、マツダは昨年12月19日に出展概要を発表していて特設サイトもオープン。
昨年コンセプトが発表された「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER市販化予定モデル」だけでなく「CX-60と思われる謎の車両」も確認できましたが、本日10時過ぎに行われたプレスカンファレンスでこれ以外も含めた注目の発表がありました!
◎マツダ公式YouTube(東京オートサロン2025プレスカンファレンス)
「MAZDA SPIRIT RACING RS Conceptの市販化予定モデル」
昨年のオートサロンでMAZDA SPIRIT RACING RS Conceptが発表されてからついに市販化予定モデルとして発表されましたが、市販化予定モデルの正式名称は「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」
すでにコンセプトで提案されてる通り、ソフトトップの2.0LモデルをベースにMAZDA SPIRIT RACINGがスーパー耐久シリーズ参戦を通じて鍛えた技術・パワートレインや車体の進化を反映させたのに加えて内装のアピアランスも向上させた"速さ"と"質感"に拘ったモデルになります。
専用装備される各種パーツもコンセプトモデルをほぼ踏襲していますが、気になっていたサスペンションは【ビルシュタイン製車高調整式】との事。
あと、会場に展示されてる実車を見るとコンセプトモデルには未採用だった【レッドカラーのシートベルト】も装備されるようです。
そして、注目の2.0Lエンジンに関してはカタログモデルより出力UPさせた200psを目標に開発中と言われてましたが、市販化モデルの200ps仕様は赤枠でも示した200台限定の"12R"として登場。
エンジンだけでなく【専用設計のレカロ製フルバケットシート】【グレー色のエアロパーツ】【ボディデカール】【アルミ製タワーバー】も12R専用装備となりますが、MAZDA SPIRIT RACINGチーム代表の前田育男さんによると「12Rは人の手によって一台ずつ組み上げられる」との事なので、通常の生産ラインでは無く専用の工程で生産するようですね。
あと、名称の由来は今のところ公表されていませんが、スーパー耐久参戦車両MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptのゼッケン番号(No.12)が由来でしょうか・・・?
一方、今回初披露された標準スペック(184ps)仕様も気になる方が多いかもしれませんが、現地レポートによるとシートはRSグレードと同じレカロ製バケットシート(現行のカタログモデルとは異なるレッドパイピング)が装着されるようです。
ただ、現行のカタログモデルとは異なるレッドパイピングとヘッドレストのエンボス加工ロゴはMAZDA SPIRIT RACING専用仕様になるのでしょうか・・・?
限定モデル「12R」は700万円後半。初の2L幌付き「ロードスター」登場。標準モデルは500万円台前半(carview!) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 - carview!
そして一足先にTwitter(現:X)でも触れましたが、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER予定価格は「12R(200p仕様):700万円台」「標準モデル:500万円台」で、今年秋に商談・予約受付開始予定との事なので、おそらく今年の商品改良に合わせて発売する事になりそうですね。
価格に関しては様々な見方があると思いますが、発表されたチューニング内容や専用開発されたパーツ一覧を見るとそれほど高すぎない価格帯の気がします。
特に限定車の12Rは+αの専用装備とエンジン出力UPだけでなく1台ずつ人の手によって組み立てられるので手間とコストは相当掛かるはず・・・。
素のロードスターを同じような仕様にカスタム・チューニングする選択肢もあるとは思いますが、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの場合は"自動車メーカー純正"という強みもありますからね(車両保証期間などがどうなるかまだ分かりませんが・・・)
あと、何よりこのモデルは"ロードスター"というより"MAZDA SPIRIT RACINGブランドのコンプリートモデル"という位置づけだと思うので。
「CX-60と思われた謎の車両の正体は・・・」
事前に公開された特設サイトに映っていた謎の車両ですが、こちらはMAZDA SPIRIT RACINGブランドのコンセプトカー第3弾「MAZDA SPIRIT RACING CX-60 Rally concept」と発表!
車名通りラリーを想定したコンセプトカーで、大型のリアスポイラー・ルーフベンチレータ・6POT対向キャリパーブレーキ等に加えてロールケージやフルバケットシートまで装備した本格的な仕様になっています。
一般的にCX-60とラリーの繋がりは薄いイメージを持たれそうですが、実はオフロードの走破性もかなり高い事が複数の動画チャンネルで報告されていたので、このようなコンセプトカーが出てきたのは個人的にも嬉しいところ。
MAZDA SPIRIT RACINGは昨年CX-5でXCRスプリントカップ北海道に参戦しましたが、同じようにCX-60でも参戦するのか注目ですね。
☆CX-60でオフロード走行を行った動画レポートの一例
「東京の新しいブランド発信拠点」
プレスカンファレンスでは出展内容以外の情報もいくつか発表されており、一つ目は東京・南青山に2025年初頭オープン予定と案内されていたマツダの新しいブランド発信拠点の詳細。
新しいブランド発信拠点の名称はすでに商標出願も行われている「MAZDA TRANS AOYAMA」で、場所は東京メトロ表参道駅すぐの好立地になります。
☆MAZDA TRANS AOYAMAという名称は昨年商標出願済み
こちらの施設はソウルレッドをイメージしたオリジナルチーズケーキも提供されるカフェスペースの併設がすでに予告されていましたが、本日公開されたティザーサイトによると試乗もできるみたいです。
いつもお世話になっているマツダブランドスペース大阪は試乗が出来ないのでここは羨ましい・・・(笑)
MAZDA TRANS AOYAMAのオープンは2月6日(メディア・プレスデーは2月4日)になっていますが、ティザーサイトでは早速ロードスターに関するトークセッションの先行予約受付が始まってるので気になる方は是非チェックを。
☆MAZDA TRANS AOYAMA先行ティザーサイト
ちなみに、マツダは1980年~90年代に"マツダロータリー"というショールームを東京と大阪に開設していた歴史があり、東京のショールームの一つ(マツダロータリー原宿)は現在の表参道ヒルズ近くにあったとの事・・・。
なので表参道周辺にマツダのショールームが出来るのは約30年ぶりという事になります。
マツダ100周年サイト|MAZDA VIRTUAL MUSEUM|写真・映像で感じる百年史 - ブランドの発信基地|マツダ
「ロータリーエンジン開発の進捗状況」
そして、プレスカンファレンスでは昨年の東京オートサロンでサプライズ発表されたロータリーエンジン開発グループ再結成のその後についても発表があり、毛籠社長は「開発が順調に進んでいて、最難関だった北米の排ガス規制をクリアするロードマップも手に入れて手ごたえを感じている」とコメント。
昨年末に北米メディアが掲載した毛籠社長のインタビュー記事でも2ローター版の開発へすでに移行してるみたいなので、かなり期待できそうですね・・・。
そろそろ実走可能なプロトタイプでも公開されると嬉しいのですが(笑)
今日のプレスカンファレンスやマツダブースで初披露された車両や情報は以上となりますが、開催中はトークショーも随時開催されるのでまだ明かされていない情報や開発秘話が明かされるかもしれません。
関西在住の身分としては自動車メーカーの中でマツダだけ今年の大阪オートメッセに出展しないので、代わりに出展車両をブランドスペース等で展示して欲しいですが・・・。
色々気になるところもありますが、ついにコンプリートモデル市販化まで実現したMAZDA SPIRIT RACINGの活動がさらに広がっていく事を期待します。
令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。
◎石川県公式HP
・地震災害用リンク(令和7年12月26日まで受付)
令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県
・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)
・富山県公式HP(令和7年3月31日まで受付予定)
・新潟県公式HP(令和7年12月26日まで受付予定)