つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダ副社長 藤原さんがMAZDA3について語る。

街中でも見かける機会が多くなってきた新型MAZDA3。

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マツダ副社長の藤原さんがMAZDA3について語っています。

 

 

今回取り上げる記事はこちら。

すっかりおなじみになったフェルディナント・ヤマグチさん(フェルさん)の日経BPでの連載♪

今回もどれだけ連載が延長されるのか楽しみです(笑)

 

 

特集記事でいきなりMAZDA3の走りについて賛否両論の声が出ている事について触れています。

フェルさんがかいつまんで言うと「カッコは良いけど、思った通りに走らずスカスカ」と・・・。

 

 

それに対して藤原さんは2012年に出た初のSKYACTIVフル採用車種、初代CX-5を例に

「初代CX-5はあのクラスで2.2ディーゼルで420ニュートンメートルという強大なトルクを与えていたがパワーとトルクがトゥー・マッチだった。バランスが取れていない。でも逆に言うと「アンバランスとしての良さ」があったわけです。"あの加速・トルクはスゴイ、しかもお手頃価格"という乗った時の驚きがあったわけです

確かにはじめてCX-5でSKY-D 2.2を体感した時はかなり衝撃を受けたと同時に、約250万~というスタートプライスも「安すぎない?」と思ったのを覚えています。

 

 

藤原さんは続いてMAZDA3について・・・

新型MAZDA3はバランスに優れたクルマです。変な言い方ですがバランスのいい方向に振り過ぎてしまったところがある。

SKY-Xの前に出したガソリンとディーゼルが"スカスカ"と言われてしまうのはバランスが良すぎるからだと思っています。

先入観無しで乗ればものすごくいいクルマなのに残念ながらドーンという驚きは来ない。

お客様のマツダへの期待は「ドーン」というところが多分にあったのだと思います。

それで「いいクルマなんだけど、ちょっとね」と言われてしまうのではないかと思っています。

 何を隠そう僕もMAZDA3には「ドーン」も期待している側の人間ですが、今のエンジンスペックでも大多数のユーザーはカバーできるだろうとも考えています。

現に売れ筋のSKY-G 2.0発売開始で販売台数がかなり増えてますから。

CX-5ディーゼルはアンバランスと思わなかったんですけどね~😅

 

 

藤原さんはその原因として・・・

もちろんアクセルペダルを強く踏めば強く加速するし、ゆっくり踏めばゆっくり出るようにしてあります。でも皆さんは軽く踏んだだけでブンと出る事に慣れきっておられるなかで今回はあまりにきれいな優等生的に造ってしまった。そこは反省点です。

ペダルフィーリングに関しては初期制動よりコントロール性を重視したブレーキでも違和感を感じる方を見かけたのでこの辺は難しいところですね。

個人的にMAZDA3のブレーキは扱いやすくて頭が揺れにくいのでかなり好印象なんですが・・・。

 

藤原さんはそれに対する答えとして

踏めば踏むだけ走るという「人間中心」の考え方で造りこんできた事は正しいと思っています。ただ、お客様によってはガツンと来るクルマが欲しい人もいらっしゃるので少し考えなきゃいけんかなと思っています。

 「モード切替スイッチにパワーモードを作るとか?」というフェルさんに質問に対しても

そうそう。でもそのスイッチを入れると「私たちの考えとは違いますが、本当にそれでよろしいですか?」みたいなサインを出すとか、それくらいの哲学を持ってやりたいですよね。

パワーモードで走ったとしてもマツダ推奨のノーマルモードの方がいいなと分かってくれると思う。最初は自分の好みでガンと走って疲れたら元に戻せばいい。そうしたら結局こっちのほうが良かったねとなればいいと思っています。

 

MAZDA3にはすでにドライブセレクションという形でスイッチが装備されていますがSPORTモード時のキャラクターをより先鋭化させたほうがいいのかもしれませんね・・・。

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(画像 MAZDA)

ノーマルモード推奨と限定してしまうよりも「普段はノーマル、たまには思いっきり走りを楽しみたい時にSPORT(パワー)」という役割分担にして"どちらもマツダ推奨"という方が喜んでもらえるでしょうしスイッチを装備する意味もあるのでは?と思います。

仕事とプライベートでON/OFF切り替えが重要なのと同じ感じで(笑)
 

 

「ガツンと来るクルマが欲しい人もいらっしゃる」と話されてますが、SKY-Xがハイオク推奨へ変更されるのも発表後にユーザーからの声を聞いたうえでの決断なのかもしれませんね・・・。

 

個人的には高性能なCセグを多くのメーカーが投入している点や北米での起爆剤という面でSKY-G 2.5ターボやSKY-D 2.2を搭載した方がいいのでは?という気持ちがずっとありますが、SKY-Xがハイオク推奨化によって当初よりスポーティな位置づけになるのでは?という期待も膨らむので一度体感した上で判断したいところですね。

 

MAZDA3のエンジンについては改めて文章にするかもしれません・・・(^^ゞ

 

藤原さんの発言に触れるとマツダもちゃんと次を考えてるようなので楽しみにしたいと思います♪